山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

〔300名山〕ニセイカウシュッペ山 ~ガスガスだけど楽しかった貸切り登山~

北海道遠征2日目は、200名山の天塩岳→300名山のニセイカウシュッペ山のダブルヘッター。
一山目の天塩岳を登り終えて、急いでニセイカウシュッペ山へ急ぐ。
二山目のニセイカウシュッペ山からも、大雪山の雄大な景色を拝めるでしょうか。

ルート/shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔難易度〕①標高差700m②往復11km➂コースタイム5時間の軽めの半日登山。
〔駐車場〕ニセイカウシュッペ山登山口。
〔アクセス〕国道273号から、未舗装路の古川林道を13km。ゆっくり走れば通常の車でもアクセス可。

山行記録 2015年6月29日(13:00~17:30)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 98mm トリミング大 f16 1/10sec ISO200 PLフィルター

一山目の天塩岳と古川林道の移動で予想以上に時間がかり、ニセイカウシュッペ山登山口の到着はすでに13時。
朝は晴れ渡っていた青空も、登山口に着くなり雲が湧きあがる。
すぐ向こうに見えるはずのニセイカウシュッペ山山頂も、見る見るうちに見えなくなってしまった。
北海道まで遠征して天気が悪いから登りません、という選択肢はなし。
視界ゼロの中、支度を整えてshibawanwanとピークハントに向かう。
せっかくの北海道登山を、ガスがいっぱいの中に登らせてしまって申し訳ない。
一山目の天塩岳を一緒に登れていれば、大雪山系の雄大な景色を見ることができたのに。

緩やかな傾斜の登山口を進んでいると、すでに登り終えて下りてきた5~6名の登山グループとすれ違う。
すれ違いざま、グループリーダーと思われるおやじが「こんな時間から登って...。」と非難がましく一言を放つ。
おい、こちとらもう一山登ってきてるんだよ...、と内心瞬間的に腹が立つのを覚える。
が、列の最後尾の女性が「きっと良い景色が見えるわよ。」と声をかけてくれた。
天気も下り坂の午後の遅い時間から天気が回復する訳もないのに、気遣ってくれる優しさに救われる気がした。
腹の立つ〇〇登山者だったが、何も一面だけを捉えて正確にものを言えばいいというわけではない。
次から自分も同じような場面があれば、期待を膨らませている登山者の気持ちを害さないように気を付けようと思った。

15:00 ガスで真っ白なニセイカウシュッペ山山頂に到着。
展望はゼロだが、遥かなる大地の一つの頂に立ったことは純粋に嬉しい。
そして一人ではなく、shibawanwanと登頂の喜びを共有できたことがなお嬉しい。
もうあたりは誰もいない。貸し切りの山となった。
shibawanwanはもう何かのタガが外れたようだ。
小さいころ山彦が大好きだったとか言って、「ヤッホー」とか叫びまくっていた。

展望はないからと言って何も撮らずには帰れない。
綺麗に咲いている高山植物を探して撮りながら帰路につく。
帰る途中一瞬だけガスが薄くなり、荒々しい大槍~小槍のシルエットが見えたときは感動した。
大雪山系でかいわ~。
今日は天気が優れなかったけれど、またいずれ晴天の大雪山を見に訪れよう。

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