山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

201905 SUPER GT_Rd3@鈴鹿 ~シーズン始めの流し撮りはスーパーGTで~

今シーズンもモータースポーツの時期がやってきました。
GW中の富士は行けなかったので、今年は鈴鹿のスーパーGTからスタート。
鈴鹿300kmレースの様子をご紹介します。

予選日は、鈴鹿サーキットまでの移動とピットウォークだったりと疲れてフラフラのため、GTカーのの流し撮りはなし。
決勝日からのスタートとなりました。
鈴鹿で焦点距離400mmのレンズで確実に撮れるコーナーは少なく、確実に撮れるのは①ヘアピンと②逆バンクと③第2コーナー激感エリアくらいでしょうか。
今回のGT決勝は、①ヘアピンカーブ→②逆バンク→③第2コーナー激感エリアの順番で撮ってみようかかな。
第2コーナー激感エリアは、レース終了に近い午後遅い時間に撮ると斜光線で立体的に撮れるはず。
なので第2コーナー激感エリアは一番最後に持って来よう。そして逆バンクも確か午後の時間が良かったはず。
ということでヘアピンカーブから流し撮りスタート。
横に長い鈴鹿サーキットで、東の端から西の端まで移動するのは大変。
ちょっと時間的に厳しいような気がしますが。

撮影機材

撮影機材は、エクステンダーで焦点距離を補完する望遠レンズ1本構成です。
〔カメラ〕 Canon EOS5DsR
〔レンズ①〕Canon EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM(+PLフィルター)
〔レンズ②〕Canon エクステンダーEF1.4Ⅲ
今回は望遠1本構成です。
昨年の後半は、600mmの焦点域が必要な場合はSIGMAの150-600mmを使っていました。
今回はシーズン初めでレース撮影に気合が入らず、2kgの150-600mmを持つのが重いので横着。
150-600mmと100-40mm+テレコンバーター×1.4のどちらが良いのかいまだに自分の中で分かっていなかったので、テレコンバーターの使用感を確かめたい、という目的があって今回はエクステンダーを使ってみます。
またPLフィルターは普段風景撮影で使っているものを、NDフィルターの代わりに晴天時の減光用として使っています。
路面の乱反射を除去しクッキリした色を再現してくれるので、お気に入りのアイテムです。

撮影記 2019年5月26日 決勝

ヘアピン 1/250右上がり ⇒ 右下がり1/160→1/125

EOS5DsR+EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM 255mmノートリミング f11 1/125sec ISO100 PLフィルター

昨年お熱であったモータースポーツ流し撮りも、今年初めてでなんとなく気合も入らず流し撮りの感覚も忘れ気味。
前回は1/125secが良かったっけ?それとも1/60secで撮ったっけ?
ここはコーナーアウト側からの撮影で、車が大きく回転しながら抜けていくため遅いシャッタースピードだとブレやすかった気がする。
なんて撮影の設定を思い出しながら右に傾けるんだっけ?左だっけ?なんて感じで撮り始める。
なぜかコーナースピードの遅いヘアピンで1/250秒のシャッター速度を設定してしまい、しかも構図がなぜか右上がり?
今年初めてのモータースポーツ撮影のため、設定と撮る感覚を完全に忘れいる。

最初のこの1/250秒での設定での写真は全てボツ。
なぜならあまり背景が流れず躍動感の薄い1/250秒で確実に何枚も写し止めたとしても、それ以下のスローシャッターが1発決まれば、それしか残りません。
数週の周回数を無駄にした後に、1/125秒にシャッター速度を落します。
構図も思い出したのか、コーナー出口を下げるのがshibawannkoの好み。

ヘアピンは車速が一気に落ちるので、GT500だったりGT300だったり多くのマシンが入り乱れます。
多くのマシンが画角に入るので、レースの混沌ぶりが撮りやすいコーナーです。
狙うは①コーナーCP付近でのマシンの重なりと、②コーナー出口付近での脱出していくマシンの流し撮りの2カット。
100-400mmだとどちらも臨機応変に対応できるのがいいところです。
GT500のマシンを中心に相当枚数を撮ったので、きっと撮れているでしょう。
感性と撮り方が同じなので、毎度同じ写真が量産されつつあります(笑)。

今回は1台のマシンががコースから外れて、土埃を巻き上げて走り抜けていきました。
舞い上げた土埃の中からGT500のマシンが現れるという、偶然撮れたシーンがお気に入り。
その一瞬で4コマ切りましたが、うち2コマがしっかり止められていたのが幸運でした。
10週くらい費やしたところで撮れているだろうと判断して、逆バンクへ移動。

逆バンク 400mm×1.6(1/250)

EOS5DsR+EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM +エクステンダーEF1.4Ⅲ 560mmノートリミング f250 1/250sec ISO100 PLフィルター

ヘアピンコーナーから逆バンクへの移動が長い長い。
GTのように周回数が少なく2時間ちょっとで終わってしまう短期決戦のレースは、この移動時間がもったいなすぎる。
早歩きでも30分近くかかってしまった。
急いで逆バンクまで移動して流し撮り再開。
逆バンクの観覧席一番下の、フェンスの穴からマシンを正面から狙えるポイントは、、、、
当然ながらバズーカ胞を持った撮影者たちでひしめき合ってます。
マシンを正面から撮ることができる数少ない撮影ポイントなので、本当に人気の場所ですよね。
GTレースの場合は、レース開始前から陣取らないと無理なのでしょう。

まぁ無理と分かっているので観客席最上部から狙います。
何度かここから撮っており、いろんなアングルで撮れることは撮れますが、そう簡単ではない。
まず観覧席上部からコーナーまでは相当な距離があるうえ、意外と背景がつまらない。
しかし、いかんせん100-400mmでは全体的に少し届かない感じ。
正面では望遠端の400mmでは完全に届かず、フルサイズだと600mmはないと難しい。
気合が入らず、重たいSIGMAの150-600mmを持ってこなかったので、400mmで撮るも満足に撮れるカットは少ない。
テレコンバーター×1.6を装着して難しい流し撮りを成功させても、背景が全然面白くなくてボツ。
どのアングルで狙うのかまだまだ自分の中で定まっていません。

そんなこんなで流し撮りをしていると、移動で時間が費やされ、時間的に第2コーナー激感エリアへの移動が難しそう。
そしてバッテリーマークが点滅し始め、なんとバッテリー切れ。
何度もしでかしてきたバッテリー切れは、対処法なしでリカバリー不能。
メインの第2コーナー激感エリアでの撮影することなく今回のGTは終了となりました。
遠い鈴鹿まで遠征し今日は夕方まで天気がもっていたのに、第2コーナー激感エリアで撮れなかったのは残念でした。

シーズン初めなのでこんなところでしょうか。
今回で少しスイッチが入って、シーズン終盤になれば盛り上がってくるでしょう。
次から気合入れて撮ろうかしら。

  • B!