今日は世界遺産、白神山地の滝・渓谷巡り。
行程は、①くろくまの滝→②津軽峠のマザーツリー→③暗門の滝渓谷の順序。
まずは、日本の滝百選に選ばれているくろくまの滝からスタート。
くろくま第一→第二→第三の三滝をご紹介します。
ルート/shibawannkoのワンポイントアドバイス
〔山行〕1時間30分 /〔休憩〕1時間30分 /〔合計3時間〕
〔難易度〕①第三の滝まで往復3.5km/②標高差200m/③所要時間2時間、のちょっとした山登り。
〔駐車場〕くろくまの滝駐車場(無料/トイレあり)。
〔第二~第三の滝への状況〕完全未整備。埋もれているが以前の遊歩道があるため、道迷いのリスクは少ない。念のためGPSを。
〔アクセス〕鰺ヶ沢町から入る県道191号線は舗装路。くろくまの滝駐車場から南下する白神ラインは未舗装路。
撮影記 2020年7月24日(05:30~08:30)
くろくま第三の滝
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 0.6sec ISO100 PLフィルター
前夜にくろくまの滝駐車場までアクセス。
「くろくまの滝線は通行止め」の看板が立ちはだかるが、今から計画変更不可。
いろいろ調べると、林道はOKだがくろくまの滝がNGらしい。じゃあOK。
10年前は鰺ヶ沢町からの林道は未舗装路だったが、全面舗装されていて助かった。
ありがたやありがたや。
05:30 登山装備を整えて、くろくまの滝へ向けてスタート。
百名瀑のくろくまの滝までは、徒歩15分程度。
しかしその奥に、管理されていない遊歩道行くと第二・第三の滝があるらしい。
くろくまの三滝を制覇するのが今回の目的。
なにせ白神山地まで家から800km。そう何度も来ることはできないから。
藪漕ぎも想定し、北海道遠征用のクマ対策も万全にして臨む。
くろくまの滝までは、修復工事のため通行止めの案内表示。
自己責任で入ります。
10分強歩くと、落差85mの大瀑布のくろくまの滝が現れる。
しかし、朝早すぎるのか谷にガスが充満して真っ白だ。
滝撮影に大敵なのは、晴天とガスの2つ。
待っていてもガスが切れないので、第二・第三の滝から回って行こうか。
第二の滝へは少し戻ったところに神社があり、その脇に旧遊歩道がある。
入口は、立入禁止のテープが張られているのですぐに分かる。
テープを跨いで先へ行くと、草が生い茂ってはいるもののルートは判別する。
昔の階段状の遊歩道があるため、埋もれているだけで、特別危険なわけではない。
尾根を出て登って行くと、大きなブナの木がたくさんある。
ここは世界遺産白神山地の一部だということを感じさせてくれる。
GPSを頼りに行くと、隣の沢の第三の滝へのルートが分からず明らかに通り過ぎる。
EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f16 0.4sec ISO100 PLフィルター
仕方がないので、第二の滝から見て行くことに。
第二の滝へは、埋もれている昔の遊歩道の残骸を頼りに、沢へ急斜面を下りていく。
急斜面の途中から、第三の滝が姿を現してくる。
人が立ち入らない管理外のルートを行くため、やや緊張していたがひとまず安堵。
沢に下りてからは、沢伝いに滝壺へ近づく。
第二の滝は、30mくらいの直瀑。
あきらかに百名瀑のくろくまの滝の方が見応えがある。
労力を考えれば、滝マニアでなければ別にここまで来なくても良いかもしれない。
手前の流れと滝を組み合わせたかったが、到着早々晴れ渡ってしまう。
いや、晴れ渡らなくていいんだが。手前の流れが潰れてしまう。
また曇ってくることを期待して30分程待っていたが、結局曇らなかった。
仕方がないので、イメージとは異なるが、高速シャッターで虹を絡めたり。
貴重な遠征先で、多くの時間を使ってしまった。
くろくま第二の滝/くろくまの滝
EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 25mm f16 1/5sec ISO100 PLフィルター
急斜面を引き返して、次は第二の滝を探す。
滝の一部と音は聞こえるが、下りるルートが見当たらない。
しばらく尾根道を下っていくと、普通に沢に下りていく階段があった。
上りでは斜面の反対側になるので、全く気づけなかったようだ。
これまた埋もれた昔の遊歩道を下りていくと、ルートがなくなり行き詰まる。
第二の滝は、落差は大きいが水量は少なく、あまり好きな滝ではない。
無理すれば滝壺までは下りれなくはなさそうだが、時間がかかりそう。
後の行程もあるため、これ以上の時間は費やせない。
あっさり諦め、第二の滝は木々の間から望遠レンズで遠望することに。
最後は来た道を戻って、本命の100名瀑のくろくまの滝へ。
バリケードから先は、斜面がやや削れていたり、ルートは草で覆われている。
草を掻き分け行くと、落差85mのくろくまの滝が眼前に現れる。
これは間違いなく、100名瀑の名に恥じない大瀑布だ。
滝巡りをしていても、なかなか80m超の大瀑はお目にかかれないもの。
しかも、滝壺まで近づけるのも良い。
手前の流れを合わせて撮るのが好きなので、滝壺の手前から撮影。
流身が幅大きく広がり、仏様に見えるのだそうだ。
くろくま三滝は、白神山地を奥深さを感じさせられる大瀑布でした。
紅葉のブナの黄葉の時期も美しいので、来れるならまた来てみたい。