北海道

〔100名山〕大雪山旭岳/間宮岳 ~お花畑を求めて北海道の最高峰へ!~

まだ踏まぬ北海道の200~300名山を目指して、北海道遠征4回目。
体力あるうちにカムエク、ペテガリ、神威岳等、難攻不落の日高山脈を登頂すべし。
と、計画しているとshibawanwanも来てくれるらしい。
日高山脈は全く無理、ということで今回は高山植物咲き誇る花の綺麗な山へ。

大洗港発の三井商船フェリーの深夜便で、苫小牧港に19:45着。
明日の晴れのエリアは道央という天気予報に従い、夜な夜な運転して旭岳温泉へ。
微妙な天気の中、朝から天気に恵まれ快晴。
関東地方でほぼ3週間太陽を見ていなかったので、久しぶりの太陽が眩しすぎる。
大雪山旭岳周辺に咲き乱れる、お花畑をご紹介します。

shibawannkoのワンポイントアドバイス/ルート

〔山行〕6時間10分 /〔休憩〕3時間/〔合計〕9時間10分
姿見駅06:30 ⇒ 07:30 姿見の池 08:00 ⇒ 09:20 金庫岩 09:30 ⇒ 09:40 大雪山旭岳 10:20 ⇒ 10:40 裏旭キャンプ指定地 11:00 ⇒ 11:30 間宮岳分岐 12:00 ⇒ 12:00 荒井岳 12:10 ⇒ 12:20 間宮岳 ⇒ 12:40 中岳分岐 12:50 ⇒ 13:10 中岳温泉 13:30 ⇒ 14:10 裾合平 14:20 ⇒ 15:40姿見駅

〔難易度〕周回して①14km②標高差680mで、ロープウェーで標高を稼いでも1日登山となる。
〔危険箇所〕なし。花期は熊鈴が要らないくらい登山者が多い。旭岳頂上より登山者はぐっと減る。
〔花期/お花畑〕7月中旬~夫婦池/旭岳山頂/後旭岳キャンプ指定地/~間宮岳分岐手前/~裾合平手前
⇒ どこのお花畑も規模が凄い。できる限り雲湧く前に各お花畑を見て回りたい。

山行記録 2020年7月19日(06:30~15:40)

姿見駅~夫婦池~姿見ノ池(06:30~08:00)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 41mm f16 1/20sec ISO100 PLフィルター

車中に忘れ物の連発して、始発を逃して姿見駅06:30登山スタート。
右回りの計画のところ、まずは反対方向の夫婦池へ。
池は綺麗だと相場は決まっているのだ。
夫婦池に行く途中から、チングルマの大規模なお花畑が展開する。
うわっ、凄いな!これが夏の北海道か。いきなし感動しきりです。
残念ながら、朝早すぎて完全な逆光。
午後に旭岳を周遊して戻ってくるときに、まだ日差しがあるといいんだけれど。
多くの人は姿見ノ池へすぐ向かいますが、夫婦池も寄ってみると良いと思います。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 24mm f16 1/30sec ISO100 PLフィルター

夫婦池を半周回る形で、噴気活動展望台を目指す。
高山植物に彩られる夫婦池の向こうに聳える比布岳がかっこよすぎる。
噴気活動展望台からは、硫黄臭を漂わせて噴気が立ち上る。
以前6月に来たときは、まだこの辺りは雪に覆われていた記憶がある。

07:30 姿見ノ池着。ここまでお花畑に足止めされて、1時間もかかってしまった。
姿見ノ池からは噴気を纏う大雪山を池に映りこむ。
大雪山の代表的なカットを、まずは抑えられて安堵した。
時間が早くまだ逆光気味で、先を急がなければもう少し遅い時間の方が良いかも。
姿見ノ池周辺までは高山植物が多く咲きますが、先を急ぐので花マクロは後回し。
次の至近の目標は、雲がわく前に旭岳の山頂から眺望を拝むこと。
ロープウェイで楽々アクセスですが、標高差650mを登るのでなかなかのものです。
北海道の山々は本当に大きい。まだまだ頂上が大きく立ちはだかる。

姿見ノ池~金庫岩~朝日岳山頂(08:00~09:40)

EOS5DsR+EF100mmF2.8L IS MacroIS USM 100mmトリミング大 f8 1/50sec ISO100 PLフィルター

姿見ノ池から上部は花も少なくなり、荒涼とした道を山頂まで一直線。
右手にはトムラウシ山から十勝連邦が次第に高さを増してくる。
明日登る予定の富良野岳の天気がもってくれればとか、
昔登ったトムラウシきつかったとかとか思い出しながら、黙々と標高を稼ぐ。
それにしても前回の登山から3週間リモートで動かなかったら、体のなまりが酷い。
脚筋力は衰えて身体は持ち上がらないわ、肺も苦しい気がする。。。
あわよくばお鉢を回って黒岳まで、とか思っていましたが、この遅さでは駄目だ。
今日は大人しく間宮岳まで行っての周遊かな。
山頂が近づくと金庫岩が青空に浮かぶ。ここまで来れば山頂はもう少しだ。

旭岳山頂(09:40~10:20)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 23mm f11 1/100sec ISO100 PLフィルター

09:40 なんと3時間もかかって旭岳山頂着。
快晴の天気の下、適度に雲がわき上がり、360度の素晴らしい眺望。
山頂からは、本州では見慣れぬ大雪山系の広大な大地が広がる。
すごいよ、大雪山。はるばる北海道まで来てよかった!
自分以上に体がなまりまくっているshibawanwanと喜びを分かち合う。
よく頑張って登ってきました。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

旭岳の東斜面には、高山植物のお花畑も展開する。
よくこんな荒涼とした台地にお花畑が咲くものだと、感嘆してしまう。
多くの人が昼食を摂ったり休憩しているが、お花畑が休ませてくれない。
昼食も撮らず、山頂でしばしお花のマクロ撮影。
本州では見慣れない高山植物が混じる。チシマクモマグサでしょうか。
小一時間ほど不自然な姿勢で高山植物と戯れ、腰痛し。そろそろ行きましょうか。
旭岳を下りて間宮岳分岐を目指します。

旭岳山頂~裏旭キャンプ指定地~間宮岳分岐(10:20~11:30)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 23mm f16 1/40sec ISO100 PLフィルター

旭岳山頂からの雪渓までの下り坂が、これがまたガレて滑りまくる。
ダブルストックを突いてやっとこさ、という感じでした。
現れた雪渓では、登山者がシリセードをしたり思い思い楽しんでいました。
雪渓が融けたばかりの雪渓の脇では、多様な高山植物が咲き乱れ。
チングルマやらエゾノツガザクラやらキバナシャクナゲやら、これは凄い!
旭岳だけでなく、こちらまで足を延ばすと効用高いですね。
手前の高山植物を変えながら、雪渓と旭岳のカットが撮れました。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 25mm f16 1/30sec ISO100 PLフィルター

10:40 雪渓を下りると裏旭キャンプ指定地着。
ここもまた壮大なお花畑が展開する。
旭岳だけでなく、反対側の熊ヶ岳とお花畑が綺麗。天国のようなキャンプ地でした。

裏旭キャンプ指定地~間宮岳分岐(11:00~11:30)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 28mm f11 1/125sec ISO100 PLフィルター

なだらかな斜面を登ると、これまた珍しいかな。
エゾタカネスミレのお花畑?大群落が展開。気を付けないと踏んでしまいそう。
エゾタカネスミレの大群落と、雪渓を残す熊ヶ岳が美しい。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 1/50sec ISO100 PLフィルター

もう少しで間宮岳分岐という所で、今度はチングルマの大群落。
ここまで密度が高いチングルマのお花畑は、初めて見たかもしれません。
超広角レンズでチングルマのお花畑と周囲の山々を映し込む。
今日一番のハイテンションだったかもしれない(笑)。

間宮岳分岐~荒井岳~中岳分岐~裾合平~姿見駅(12:00~15:40)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/100sec ISO100 PLフィルター

11:30 多くお花畑を経てようやく間宮岳分岐着。
幸運にも天気も持ってくれて、もうお腹いっぱいで満足しました。
昼食を摂ってすぐそこの荒井岳へ。
荒井岳付近では、これまた本州で見たことないもの凄い密度のイワヒゲが群生。
さらに広がる大雪の台地を見渡していると、雲が太陽を覆い隠し始める。
天気も良くもってくれました。感謝感謝。
次はこの広大な大地を歩いて、黒岳まで行ってみたい。

EOS5DsR+EF100mmF2.8L IS MacroIS USM 100mmトリミング大 f8 1/50sec ISO100 PLフィルター

帰路は雲がわいたため、高山植物を撮りながら帰るだけ。
中岳分岐からは比布岳へ続く北鎮岳への稜線が延びる。
比布岳を周遊とも考えていましたが、時間も遅く雲も湧いてまたいずれ。
中岳温泉では、多くの人が足湯で足を癒していました。
まったく空きがなかったので、足湯に入らずそのまま通過。少し残念。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 23mm f16 1/13sec ISO100 PLフィルター

裾合平までは、これまた広大なチングルマの大群落が左右に展開。
雲が山頂を隠しても、お花畑があればこれまた楽し。
裾合平から山頂駅までは、花マクロでちっとも先に進まず。
とりわけ、本州で見ないピンクのエゾノツガザクラの群生が可愛い。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f16 1/8sec ISO100 PLフィルター

朝見た夫婦池周辺のチングルマの群生がやっぱり凄い。
残念ながら旭岳は雲に隠れてしまいましたが、天気の良いとき見てみたいものです。
北海道の山の魅力を存分に感じる、夏の大雪山でした。また来たい。

-北海道
-, ,