山の紅葉求めて、秋田駒ヶ岳→焼石岳に続き、東北遠征の3日目。
紅葉の魔女の瞳を撮るため、東吾妻山→一切経山→家形山と練り歩いて浄土平ビジターセンターへの下山中、ぽっかり口を開けたような吾妻小富士が妙に気になってくる。
そういえば、前回も吾妻小富士は登っていなかったな。吾妻山の撮り納めに来ておいて、吾妻小富士に登らないのはないだろう...。
今日の登山の総仕上げとして、吾妻小富士のしっかり登って帰ろう。ついでに隣の桶沼も。
登山ルート
〔距離〕2km／〔累積標高〕130m
〔山行〕40分／〔休憩〕0分〔合計〕40分
山行記録 2024年10月13日（12:50-14:10）
吾妻小富士（12:50 ⇒ 13:40）
EOS R5＋RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM 100mm f11 1/25sec ISO100 PLフィルター
12:50 一切経山から下山して、遅い昼食を摂ってからすぐに吾妻小富士に向けて登山開始。
しっかりと整備された階段を登ってゆくが、歩幅と階段が微妙に合わない。他の人も同じことを思っているのではないだろうか。ｗ
登り斜面の途中にある真っ赤なナナカマドが綺麗。さっきまで登っていた一切経山と合わせてみる。
火口壁に辿り着くと、見事なまでの火口がお出迎え。均整の取れた火口という観点からは、100点に近いのではないだろうか。
案内板があり、時計回りに回ると安全とのこと。おそらく右回りに進むと吾妻小富士山頂までが比較的急なため、急斜面の方を登りに使って、緩い斜面を下りに使った方が転倒しにくい、という配慮だろう。素直に右回りで御鉢回りに入る。
見渡す景色は独立峰のそのもの。
EOS R5＋RF24-70mmF2.8L IS USM 50mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター
吾妻小富士山頂まではそれなりの急斜面。磐梯吾妻スカイラインをヒルクライムしてきたのだろうか。ロードバイク乗りが果敢に吾妻小富士に登っていたが、途中から引き返していった。歩くことをまったく想定していないそのクリートの付いたサイクリングシューズでは、登山はさすがに無理だと思います...。
磐梯吾妻スカイラインをヒルクライムできるだけで、普段から体を鍛え上げてきた相当の体力の持ち主なのだろうということは、同じ自転車乗りとしてよく分かる。尊敬に値するけれど、いかんせんその靴はね...。引き返す彼の背中を見て、哀愁というか切なさを感じてしまった。せっかく来たから登りたかったんだろうなぁ。
山頂までキュっと登ってしまえば、後の半周ちょっとはゆるゆる景色を楽しみながら下るだけ。一切経山の荒々しい山肌を見ながら、これまたお手軽絶景登山。
4分の3周ほどすると、正面には早朝に登った東吾妻山となだらかに広がる紅葉斜面が展開する。火口の周回なので次々と景色が変わるのが面白い。浄土平へはまだまだ駐車場待ちの長い車列が連なる。この時間で駐車場に入れないなんてお気の毒だけど、秋の三連休だから...。
振り返れば荒々しい火口と、火口を歩く多くの観光客たち。
14:10 サクッと50分で登山終了。登山をしていない人でもお手軽に絶景と紅葉を楽しめるよい山だった。
こんな短時間で楽しめるなんて。帰らずにちゃんと登っておいてよかった。
桶沼（13:40 ⇒ 14:10）
EOS R5＋RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f16 1/10sec ISO100 PLフィルター
ここまで来たら撮り残しがないよう、紅葉する磐梯吾妻スカイラインを通って桶沼まで。駐車場待ちで車内に閉じ込められている人達がお気の毒でならない...。早く戻ってきます。
桶沼入口に辿り着くまでに間に、池塘と一切経山のよい絵が撮れた。欲を言えば、真っ赤な草紅葉がもう少し残っていてくれるとよかったんだけれど。車道から左折して、桶沼まで少し登る。ええっ、また登るの...。さすがに今日という一日が長すぎて、疲れてきた。
少し登ると、桶沼展望台が2か所あり。色づいた紅葉の向こうに、静かに桶沼が水をたたえている。桶沼の手前が落葉樹の紅葉で、奥側が針葉樹林で真っ黒という、池を挟んで植生が真っ二つ。どうせだったら、全面紅葉落葉樹でよいのに。ｗ
今日は絶景紅葉の鎌沼と”魔女の瞳”こと五色沼を見てきたものだから、それと比べると、うん、桶沼はインパクト少ないかな。それでも紅葉の桶沼をしっかり撮れて満足満足。
帰りは車道ではなく、湿地帯のハイキングコースの木道を歩いて帰る。池塘と草紅葉が綺麗だった。