山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

筑波山一周サイクリング ~八重ひまわり満開!ひまわりと黄金色の田んぼが織りなす絶景夏ライド~

筑波山は登山でも自転車でも何度も訪れているが、ひまわりが咲く季節だけはまだ行けていない。
筑波山のひまわりは八重ひまわりで、テディベアというあまり見ない品種。一面のひまわり畑と筑波山の絵を撮ってみたい。
最高気温37℃の酷暑予報に怯んだが、ひまわり撮影とshibawanwanの筑波山一周サイクリングも兼ねて灼熱ライドを敢行することにした。
はたして筑波山のひまわりは咲き誇っていてくれるだろうか。

 

走行ルート

筑波山一周データ

〔距離〕68km
〔獲得標高〕700m
〔平均スピード〕18km/h

 

 

撮影記録 2025年8月30日(07:00-14:00)

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f16 1/125sec ISO100 PLフィルター

07:00 筑波山も一周するため、つくし湖を起点にスタートする。ひまわり撮影は午前中が鉄則だ。まず最初に筑西市のひまわり畑へ向かう。
筑波山の周囲には、たわわに実った稲穂が頭を垂れ、美しい田園風景がどこまでも広がっている。こんな景色を見ていると、米不足なんてまったく信じられない。お米、ここにあるじゃん(笑)。

走り出す前から、地図を見て少し嫌な予感がしていた。ひまわり畑がある筑西市は筑波山の西側にある。ひまわりは太陽が昇る東側に向かって咲くため、ひまわり畑と筑波山の絵は撮れないのでは?

07:30 あけのひまわりフェスティバルの会場へ到着。広大なひまわり畑が広がっている。しかもちょうど見頃だ!
そして思った通り、筑波山とひまわりの後頭部の写真を撮ることになった(笑)。一見すると逆光でひまわりがこちらを向いているように見えなくもないが、見事な後頭部だ。以前に筑波山とひまわりの写真を見たときは、ひまわりがどちらを向いているかまではよく見なかったんだろう。

ひまわりの正面から撮ろうとすると、背景には田畑や民家しか入らない。しかしひまわり畑は圧倒的な広さだ。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 32mm f16 1/50sec ISO100 PLフィルター

筑波山一周もすることから、ひまわり撮影に欠かせない、重さ1.5kg近くある100-500mmの超望遠レンズは重くて置いてきてしまった。
それでも24-70mmの標準ズームで、最高の筑波山ひまわりを余すところなく撮り切りたい。畑に設置された額縁が、よいアクセントになってくれる。

ひまわりの状態は最高。初めて見る八重ひまわりは、巨大なたんぽぽのようにも見える。中には普通のひまわりも混ざっていて、おそらく種が混ざってしまったのだろう。そうして見ると、普通のひまわりがより一層美しく見えた。青空と一緒に撮って見たり。背景のひまわりと重ねてみたり。ひまわりがぎっしりと密に咲いているので、いろんなカットを撮ることができる。朝早く人が少なかったので、額縁にチャリをはめて写真撮ってみたり。

展望台の方面に行くと、ひまわり畑にこっそりベンチが置いてある。ひまわり畑の東側には展望台が設置されていたが、なんと営業時間外。展望台使用は10時からとのこと。そんな時間まで待っていられないので、筑波山一周してからまた来ます。
ひまわりが密に咲いているため、額縁にはめると見事なひまわりの絵ができあがる。

08:20 ひまわり撮影の午前の部が終了した。余すことなくひまわりの絵が撮れて、今日の最初の目的は達成した。
太陽が昇り始め、ジリジリと気温が上がってきた。これからは灼熱の時間帯になる。こんな遅くなってしまったが、果たしてこの暑さの中、筑波山を一周できるだろうか?自分は問題ないが、ロードバイク初心者のshibawanwanはついてこれるだろうか。
筑波山つつじヶ丘駐車場や不動峠へのヒルクライムをカットしたとしても、一周するにはヒルクライムを2つこなさなければ戻って来られない。

しかし、ひまわりサイクリングだけで帰るのは物足りない。計画通り、筑波山を一周することにした。暑くて辛いが、筑波山の周りに広がる美しい田園風景を走った方、きっと得られる感動は大きく思い出に残るだろう。

筑波山一周の手始めに、筑波湖に寄ってみた。灼熱の太陽が照り付ける中、所狭しとパラソルを立てて釣りにいそしむ多くの釣り人たち。魚より釣り人の方が多いんじゃないかい(笑)?
ついでに筑波湖を一周しようとしたが、適当な道がなく池があまりに小さかったので、目で追うだけで一周したことにした。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/80sec ISO100 PLフィルター

桜川を渡って、shibawanwanが走りたがっていた筑波りんりんロードに合流する。自転車専用道路で平坦で走りやすく、なにより景色が最高!右を見れば、どこまでも続く黄金色の田んぼ。左を見れば、たわわに実る稲穂と筑波山。これは自転車乗りに人気があるのが分かるよね。

しばらく走ると、駅のホームのような休憩スポットが現れた。妙に駅っぽいな、と思い調べてみると、りんりんロードは旧筑波山鉄道の廃線跡を利用して作った自転車道なのね。両側に桜の木が多く植えられているので、春の季節もきっと綺麗に違いない。

振り返ると、どこまでも真っすぐに延びるりんりんロードと夏雲湧く筑波山。そして一面の豊かな田んぼ。夏は暑すぎて自転車で走るには命の危険すら感じる季節だが、景色は綺麗なんだなぁ。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 34mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

平沢官衙遺跡歴史ひろば案内所で小休止。北条大池まで来ると、筑波山の双耳峰は見えない。
筑波山の南側をぐるっと回り込んで、筑波山の東側に出る。ここまでは順調順調。黄金色の田んぼの奥には、アンテナ塔が立つ標高391mのパラボラ山が見える。いよいよ第一のヒルクライムポイントが見えてきた。あの塔の脇を通るなんて、けっこう登るよね...。

県道199号線を直進して、朝日トンネルを通って自転車で抜けることもできる。しかし、以前一度通ったことがあるが、路側帯があるものの狭く、大型車の交通量も多。そして距離も1.8kmと長いため、結構生きた心地がしない。坂は上らない分楽ではあるが、真っ暗で排気ガスを浴び続けるので、面白くはない。
shibawanwanが怖がるだろうから、ここは朝日峠へのヒルクライムを選択。旧道に入り、いよいよフルーツラインのヒルクライムが始まる。経験あるから分かっていたが、灼熱の夏、直射光線を浴びながらのヒルクライムなんて、熱中症で死んでしまうくらい苦しい。苦しくて早く抜けようとすると、さらに体がヒートアップして悶えることになる。

なんとか朝日峠を登り切り、shibawanwanを待つこと15分。ようやく登ってきた。長く待ったけれど、「暑いから帰る!」とか帰られなくてよかった。w
朝日峠から結構急なダウンヒルを楽しんで県道138号線に合流し、次の休憩場所、いばらきフラワーパークまで長く走りやすいストレート区間を快走する。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 30mm f6.3 1/40sec ISO100 PLフィルター

いばらきフラワーパークまでの道は走りやすい。左右どちらを見ても黄金色の広大な田んぼが広がる。ギリギリ刈り取られる前でよかった(笑)。道沿いの民家には、夏の花が鮮やかに咲いていた。

11:00 いばらきフラワーパークに到着。先の朝日峠のヒルクライムと灼熱の暑さで、すでにかなりやられてしまっている。とにかく冷たいものを飲んで、てヒートアップした体を冷やしたい。
冷たい飲み物を探していると、いばらきフラワーパークに隣接するローズファームカフェを見つけた。ここが大当たりだった!
FREEエリアで入園チケット不要で入れる。店内は明るく、オシャレでとても綺麗。そして何よりカフェがものすごく美味しい。2種類頼んでみたが、どちらも美味しくて、もう1杯おかわりしてしまった。どのメニューを頼んでもきっと美味しいのだろう。すべてのメニューを試したくなってしまう。

明るく綺麗な店内で、美味しいスウィーツを味わう。外は酷暑なのに中はとても涼しい。まさに天国。普段しないカフェライドを堪能してしまった。こんな素晴らしいカフェが家の近くにあったら、通ってしまうかもしれない。
今日は急いではいないが、早く一周ライドを終えないと、最も気温の高い時間帯に走ることになり、体力の消耗が激しい。ゆったりしていたいのだが、そうもしていられない。
12:10 意を決して外に出ると、さらに気温が上がっていた。一刻も早く切り上げないと、熱中症で〇んでしまうかもしれない。
本当に素晴らしいカフェだった。筑波山にまた来たくなってしまう。

”筑波山一周”ってどこまで回れば”一周というのだろう?加波山も回らないと”フル筑イチ”にはならないのだろうか。いつもそんことを考えてしまうが、すでに灼熱時間帯に突入している今日は、すぐに一周切り上げへ。
県道7号線に入り、上曽峠を越えて、スタート地点のつくし湖へ戻ることにする。

今日2本目の上曽峠へのヒルクライムは、傾斜も適度で、樹林帯の中を通るため日陰になっており、先の朝日峠より走りやすい。直射光線にやられることなくサックリとヒルクライム終了。ダウンヒルして筑波山の西側に出れば、新しい道路が作られていた。今後はさらに走りやすくなるのかもしれない。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f16 1/40sec ISO100 PLフィルター

朝一番の光線でひまわりを撮ったので、今度は午後の光線で撮ってみたい。せっかく筑波山までひまわりを撮りに来たのだから、今回でコンプリートしておきたい。
shibawanwanに「もう一度ひまわり撮りに行っていいか?」と聞くとOKだったので、りんりんロードを走って、再度ひまわり会場へ向かう。

このエリアのりんりんロードは舗装が綺麗で走りやすいうえ、景色が素晴らしい(さっきも同じこと言ったかもw)。やっぱり黄金色の田んぼと筑波山の景色が美しい。この広大な田んの真ん中を走れる爽快感は格別だ。shibawanwanもロードバイクに慣れてきたのかな?りんりんロードでのサイクリングを楽しんでいるようだ。

つくし湖を超えて、りんりんロードを外れて、あけのひまわりフェスティバルの会場へ走る。もうこの辺から、尋常じゃない暑さになってきた。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

13:40 気絶しそうな暑さの中、あけのひまわりフェスティバルの会場に到着。朝は営業時間外だった展望台に登ってみる。すると、見渡すひまわり達が一斉にこっちを見てくれているではないか。すごいね!この規模感。
光線状態は若干逆光気味になってしまったが、ギリギリセーフか。遅い午前中~正午くらいまでが良い光線状態の気がする。

この灼熱の中、特設ステージではショーが行われて熱気に包まれている。暑くて大変よね。
そして、ひまわり畑と筑波山の定番のカットは、というと...、撮れたよ!良い斜光線で後頭部むき出しのひまわり達が(笑)。これでひまわりこちらを向いてくれていたらパーフェクトなんだけれど。朝の逆光と午後の順光、どちらが良いか微妙な感じだ。どちらにしても、筑波山のひまわりをしっかり撮れてよかった。

最後は今日もよく走ってくれたピナレロF5と、ひまわりと筑波山を入れて記念写真。あの山一周して来たよ。
サイクルコンピューターの示す気温は、予報通りの37℃。紫外線対策は万全にしていても、肌を焼き尽くすような熱射が降り注ぐ。
14:00 悲鳴を上げるように、スタート地点のつくし湖へ帰還。
本当に暑い一日だった。しかし、ひまわりが咲く時期はいつも灼熱だ。筑波山ひまわりカフェライド、夏の時期にしか味わえない贅沢な体験だった。

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