夏山5連山の3山目。
最終目的地の白山の前に現れる”中ボス”、といった感じかな。
白馬岳は今回で何度目だろう?
壮大な景色と多種多様な高山植物に惹かれ、何度となく来たくなってしまう。
蓮華温泉からの夏の白馬岳をご紹介します。
ルート / shibawannkoのワンポイントアドバイス
【上り】蓮華温泉 00:20 ⇒ 02:40 白馬大池山荘 02:50 ⇒ 04:20 小蓮華山 06:10 ⇒ 07:50 白馬岳 08:40 ⇒ 08:50 白馬山荘
【下り】白馬山荘 11:00 ⇒ 11:20 白馬岳 11:30 ⇒ 13:10 小蓮華山 13:20 ⇒ 15:20 白馬大池山荘 15:40 ⇒ 18:10 蓮華温泉
〔難易度〕 ①CT12時間/②23km/③標高差1,450m。日帰りにすると距離と標高差が厳しく体力勝負となる。
〔危険箇所〕特になし。
〔駐車場〕 蓮華温泉駐車場(無料)。ハイシーズンには駐車場は満車になるので、前夜到着が望ましい。
〔展望箇所〕白馬大池~白馬岳全域。特に小蓮華山~白馬岳の区間の展望が素晴らしい。
〔お花畑〕 白馬大池/小蓮華山の手前/三国境~白馬岳
山行記録 2018年7月16日
上り①(蓮華温泉 00:20 ⇒ 04:20 小蓮華山)
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 27mm f16 1/25sec ISO100 PLフィルター
夏山5連山の3日目。
夏の季節は暑くてパフォーマンスが半減する上、朝9時くらいにはガスがわいて展望がきかなくなる。
稜線で朝焼けを撮りつつ、気温が低い夜明け前に標高を上げてしまうのが自分の夏の行動パターン。
蓮華温泉からの白馬岳は歩行時間が長くてちと厳しいが、それしかない。
00:20 ろくに寝ずに蓮華温泉発で、蒸し暑いながらも04:20には小蓮華山には着いた。
ここを日が昇って暑くなってから登っていたら体力の消耗は半端なかっただろう。
4時間強で小蓮華岳へ到着するも、不気味なレンズ雲が大量発生して朝焼けはなし。
うぉ~ん、ここまで来てホントですか...。
朝焼けタイムが終わってしまった。。
小蓮華山の手前にお花畑があったので戻ります。
コバイケイソウと白馬三山。
ハクサンイチゲやチングルマのお花畑も広がる。
朝焼けはダメだったけど、これが撮れたからいっか。
こんなときもあります。
上空には見たことないようなつるし雲。
どうせだったら、この子を朝焼けで照らしてもらいたかった。
これから不吉なことが起きるとしか思えん(笑)。
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f8 1/100sec ISO100 PLフィルター
ここからの杓子岳と白馬槍ヶ岳のバランスが素晴らしい。
蓮華温泉から登るとこの景色が見れるのが嬉しい。
上空を見ると、巨大なつるし雲が分解されつつある。
これはこれで楽しい。
06:00 小蓮華岳に戻ってきました。
白馬岳から戻ってくる人達で、この時間でも大勢いる。
小蓮華岳付近で1時間半以上もウロウロしてしまった。
北側では、朝日岳が雲に襲われている。
反対の南側では、杓子岳が雲に襲われつつある。
今日の天気大丈夫か?
上り②(小蓮華山 06:10 ⇒ 07:50 白馬岳)
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 32mm f11 1/100sec ISO100 PLフィルター
白馬岳も雲に覆われる前に、早く登ってしまいましょう。
この角度からの白馬岳が美しい。
大雪渓は早いけれど、こちらの稜線からのアプローチの方が景色はいい。
07:40 三国境着。
雪倉岳と朝日岳方面の展望も素晴らしい。
手前の礫地の斜面には、コマクサがたくさん。
周辺の山々は雲で覆われつつあるも、これから行く白馬岳だけは絶好調の模様。
油断せずに取り合えず頂上までは急ぎましょう。
三国境からは爽快なビクトリーロードが続く。
北側からのアプローチ、結構いいかも。
白馬岳山頂に近づくと、色とりどりの多くの高山植物が、広大な稜線を埋め尽くす。
花が見たかったら、白馬に来ればいいではないか。
そうこう楽しく稜線を歩いて行くと、頂上を捕捉。
西側斜面に花々がたくさん咲いていますが、西からの強風で、残念ながら今日はとても花撮影はできません。
白馬岳山頂-白馬山荘(07:50~13:10)
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 21mm f16 1/40sec ISO100 PLフィルター
07:50 白馬岳頂上着。
なんとか雲に覆われる前に山頂に到達することができました。
本当は天気さえ良ければ白馬鑓ヶ岳まで行こうと思っていましたが、天候も悪くもう疲れたので今日はここまでで。
山頂でshibawanwanを待ちつつ、暫し撮影タイム。
南側には、白馬鑓ヶ岳の稜線から見え隠れする槍~穂高連峰。
北アルプス、やっぱり凄いな。
昨日より2日連続の剱岳。
西側には、昨日の唐松岳同様、残雪を纏った剱岳が大きなスケールで迫る。
3時間遅れで登り始めたshibawanwanを山頂で待っていましたが、冷えてきたので白馬山荘へ移動。
08:50 白馬山荘着。
白馬山荘の綺麗な休憩所で1時間半ほど休んでshibawanwanと合流(→ホットココアがお勧め)。
11:00 白馬山荘発。
風が強くて、やはり花は撮れない。
風上側にお花畑が広がる白馬岳は、意外と花撮影には向かないのかな?
ロングルートでマクロレンズ1本が重しと化した。
11:20 折返しの2度目の山頂。
連休最終日からか、クモの子を散らしたかのように登山者は帰ってゆき、頂上はかなり寂しめ。
行きとは逆方向に歩く中、旭岳をバックに西側斜面にはお花畑が広がる。
相変わらずの結構な強風なので、広めに撮るだけ。
今度はツクモグサたるものを見に来たい。
下り(白馬山荘 11:00 ⇒ 18:10 蓮華温泉)
EOS5DsR+EF70-200mmF4L IS USM 16mm f16 1/30sec ISO100 PLフィルター
白馬岳から標高を下げると、小蓮華岳へ広大な稜線が続く。
夏雲がわき、壮大で素晴らしい景色だ。
眼下にはお花畑が広がる。
今は人がいなくてのんびりと。
北側の雪倉岳と朝日岳はいい感じに雲がわいている。
気持ちよい稜線を歩いて行くと小蓮華岳が近づき、茶色の地層が現れたり白い地層が現れたり。
北アルプスは地層が次から次へと変わるのも面白い。
見た目は気持ちのいい稜線ですが、気温が上がって灼熱になりつつある。
振り返って、白馬岳の見納め。
やっぱり北アルプスは素晴らしい。
そして、白馬岳は北アルプスの中でも別格だと改めて思った。
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 26mm f16 1/50sec ISO100 PLフィルター
13:10 小蓮華山のお花畑ゾーンへ到着。
なんとか一瞬白馬岳が見えた白馬岳とハクサンイチゲのお花畑が素晴らしい。
15:20 白馬大池着。
もうこの頃には、睡眠不足と疲労と酷暑で、2人とももうヘロヘロの死に体です。
冷たい飲料を補充して、しばし休憩。
白馬大池は人が少なく、ゆっくりした時間が流れる。
白馬大池までくると風が弱まったため、今日初めての花撮影。
18:10 蓮華温泉着。
白馬岳、素晴らしくはあるも、猛暑下の蓮華温泉からの日帰りは、ちょっと大変でした。
白馬岳 記録一覧
2019年03月09-10日 ■■■■■『白馬岳 冬 ~栂池_登頂チャンスも強風にリュック飛ばされ幕~』⇒ ほぼ厳冬期の白馬岳
2018年07月16日 ■■■■☒『白馬岳 夏 ~蓮華温泉から日帰り!北アの展望とお花畑を見に~』⇒ お花畑/展望
2015年07月25-26日 ■■■■■『白馬岳 夏 ~蓮華温泉より高山植物咲く雪倉岳・朝日岳縦走~』⇒ 朝焼け/お花畑