山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

〔300名山〕入笠山 ~アツモリソウと初めて見たスズラン~

今日の目的は昨日時間切れで翌日送りになった、石空渓谷の北精進ヶ滝の滝壺まで。
早朝あまり早く行っても色合いがおかしくなるので、それまでに隣の入笠山で高山植物を見るとちょうどよいかな。
8時~15時の花期マイカー規制時間帯前に入笠山に行ってきました。
入笠山の貴重な高山植物をご紹介します。

ルート

〔山行〕55分 /〔休憩〕1時間 /〔合計〕2時間
御所平登山口 04:30 ⇒ 04:50 入笠山 04:55 ⇒ 05:20 御所平登山口 ⇒ 05:30 山彦荘06:00 ⇒ 06:00 入笠湿原 06:20 ⇒ 06:30 御所平登山口

山行記録 2019年6月23日

入笠山_往復(04:30~05:20)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f16 1sec ISO100 PLフィルター

04:30 マイカー規制のかかる前の林道を登って、御所平登山口着。
薄暗い中、入笠山山頂に向かう。
やや終わりかけだけれど、部分的にズミが満開。
山頂直下のまで登ると、レンゲツツジが5分咲きくらい。
20分で広い入笠山山頂に飛び出す。
曇り空だけれど、今日の目的は別だからお構いなし。
入笠山山頂は広くて気持ちがいい。
甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳が見渡せます。
夜明け直後で1人きりかと思いきや、もう1人すでに山頂に立っていました。

下りは高山植物保護エリアの中を通って下山。
今咲いているのは、真っ赤なレンゲツツジ。
株数は多くはありませんが、斜面に咲き、展望と合わさるのでいい感じです。
こちらのレンゲツツジも5分咲き程度だったので、これから見頃を迎えそうです。
レンゲツツジ以外のニッコウキスゲ等の高山植物は、まだ咲いていませんでした。

山彦荘_花壇(05:30~06:00)

EOS5DsR+EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM 400mmトリミング f11 1.6sec ISO100 PLフィルター

今日の目的は入笠山登頂ではなく、山彦荘前の花壇に咲くカマナシアツモリソウ等の貴重な高山植物と入笠湿原のスズラン。
横着して山彦荘まで車で移動。
山彦荘前の花壇には、去年は時期が遅く萎れていたカマナシアツモリソウがぷっくり花を咲かせていてくれました~。
柵越しにカマナシアツモリソウを捉えますが、花壇の中央に咲いていて遠いし花も小さい。
なかなか大きく撮るのは大変。
朝っぱらから花壇の柵にかじり虫でした。

入笠湿原(06:00~06:20)

EOS5DsR+EF100mmF2.8L IS MacroIS USM 100mm f11 0.8sec ISO100 PLフィルター

次いでスズランを探しに山荘前の入笠湿原へ下りて行きます。
朝早く誰もいない。
1人登山者が来て、スズランの場所を教えてくれました。

おや?スズラン発見!
教えてもらった通り、木道の両脇にはスズランが咲き乱れている。
初めてスズランの花を見ましたが、こんなにも小さいとは思わなかった。
小さすぎて通り過ぎるところでした(笑)。

スズラン可愛らしいですね~。
でも小さいので撮るのは大変。
木道に這いつくばって撮るしかありません。
こんなときでも早朝は誰もいないので、人目を気にせず地べたを這いつくばることができました。

天気は良くないですが、今年初めて見る高原風景が清々しい。
早朝からカッコーの声が高原内に響き渡り、狂ったように鳴き合っていました。
早朝の入笠山、お勧めです。

急いで車に戻って引き揚げると、マナスル山荘手前の分岐付近にクリン草が群生する。
クリン草はアップで撮ってもいいですが、これだけ群生していると密集している所を撮った方がいいですね。
早朝の2時間で入笠山を登頂し、たくさんの高山植物を見ることができました。
ただ急ぎ過ぎて、「クマガイソウ」と「キバナアツモリソウ」とやらを撮るのを忘れてしまった。
入笠山は時期をずらしていろいろな花が咲くので、花の時期ならばいつ来てもそれぞれ違った景色を見せてくれる素敵な山です。

大阿原湿原(07:30~07:40)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 33mm f16 0.5sec ISO100 PLフィルター

結構長居してしまったので、急いで目的の北精進ヶ滝のある石空渓谷に向かいます。
林道を戻る途中に、大阿原湿原の看板が目に入る。
以前から気になっていたので、時間は押していますが少し覗いてみることに。

駐車場に車を止め、整備された木道を行くと、この山のど真ん中に開けた湿原の空間が広がります。
広ーい。
こんな山頂付近の山奥に、こんな広い空間が広がることが不思議。
木道脇にズミが満開。
ズミと湿原の組み合わせは初めてかもしれない。

大阿原湿原は、簡単に短時間で綺麗な景色が見れるなかなかいい所でした。
一周すると1.7kmで30分くらいかかるようですが、少し入って湿原を見渡せる場所まで行くだけでも十分です。
マイカー規制時間外に車で入笠山に行かれる方は、あわせて寄ってみると良いでしょう。

今日のお役立ちアイテム

小さな小さなスズラン撮影にはマクロレンズ。
スズランは小さすぎて、通常のレンズで大きく映すことはできません。
0.5倍の倍率ではなく等倍撮影のできるマクロレンズが適当です。

山彦荘前の花壇にある釜無ホテイアツモリソウは、花壇の中央に咲いています。
標準ズームの焦点域で大きく映すことはできないので、100-400mmの望遠単400mmでさらにトリミングしています。
釜無ホテイアツモリソウを撮るには、マクロレンズよりも望遠レンズが活躍します。

入笠山は、標高差の少ない短時間のルートです。
歩きやすい登山道なので、ハイカットの重登山靴よりも300g台と軽量なローカットモデルの方が軽快に歩けるでしょう。

入笠山 記録一覧

2020年06月20日 ■■■■☒『入笠山 ~レンゲツツジとアツモリソウ満開!花満開の初夏の高原へ~』⇒ レンゲツツジ
2019年06月23日 ■■■■■『入笠山 ~アツモリソウと初めて見たスズラン~』⇒ アツモリソウ/スズラン/大阿原湿原
2018年06月03日 ■■■☒☒『入笠山 ~ニッコウキスゲとアヤメが咲き始め~』⇒ ニッコウキスゲ/アヤメ
2018年06月30日 ■■■■☒『入笠山 ~ズミ満開!/展望素晴らしい300名山~』⇒ 満開のズミ/山頂展望

  • B!