山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

〔200名山〕池口岳 ~深南部の重厚なる双耳峰!ロングで北峰で力尽きる~

前日は灼熱の猛暑日の中、熊伏山奥茶臼山の300名山ダブルヘッター。
下山が21:00を過ぎ、温泉にも入れず。
1日2山登ってしまったので、1日余ってしまった。
空を見上げると雲1つなく、明日も間違いなく快晴予報。
疲れ果ててもう帰りたいが、遠征費用と晴天の休日を無駄にするのももったいない。
ふと思いついた。
熊伏山から奥茶臼山に抜けるときに、未だ登らぬ200名山の池口岳があったな。
池口岳も奥茶臼山と同じく、遠くて長いので今まで敬遠してきた山だ。
池口岳を調べると、コースタイム11時間超えで、標高差1,300mの往復17km。
はっきり言って耐え難い長さ。そりゃあ敬遠してきたわけだ。
この真夏の時期に、今日の明日で登るか?
う~ん。遅い夕飯を食べながら、迷々行ったり来たり。
時間だけが失われる。もう24時過ぎ。今すぐ決断して、寝るか移動しなければ。
どうせいつか登るのならば、休日と天気を合わせてまた来るよりも明日か!
と、いつもの思考にハマって、池口岳登山口へ夜な夜な向かう。

shibawannkoのワンポイントアドバイス/ルート

〔山行〕8時間50分 /〔休憩〕1時間50分 /〔合計〕10時間40分
【上り(5時間30分)】池口岳登山口 04:50 ⇒ 07:00 クロナギ 07:20 ⇒ 08:00 利検沢の頭 08:10 ⇒ 08:20 ザラナギ 08:30 ⇒ 10:00 ジャンクション ⇒ 10:20 池口岳
【下り(4時間20分)】池口岳 11:10 ⇒ 11:20 ジャンクション ⇒ 12:50 ザラナギ ⇒ 13:10 利検沢の頭 ⇒ 13:50クロナギ 14:10 ⇒ 15:30 池口岳登山口

〔難易度〕①往復17km/②標高差1,300m/③CT10時間超と、なかなか手強い。
〔危険箇所〕特になし。頂上に近づくほど超急斜面となる。
〔展望箇所〕北峰の展望はないが、北峰から南峰方向へ進むと南峰を見渡せる箇所あり。全般的に展望はないが、随所で見晴しのある場所あり。
〔駐車場/林道〕登山口周辺に4~5台ほどのスペースあり。林道は未舗装ボコボコかつ急勾配なので、四駆車だと心強い。

山行記録 8月16日(4:50~15:30)

池口岳登山口~ザラナギ~池口岳(04:50~10:20)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f11 1/25sec ISO100 PLフィルター

04:50 準備を整えて、池口岳登山口に立つ。
結局意思決定が遅れて、昨日も一昨日も1時間しか寝る時間がなかった。
夜が白み始める中、同時に登山者が3名集う。
そりゃそうだ。こんなロングルート、みんな早出になりますよね。
暑さを避け、もっと早く出る選択肢もあったが、池口岳は南アルプスの西側。
早朝は高い3,000mの峰々の主脈に日が遮られて、逆光で光線状態が悪い。
1回で撮り切るために光線状態を合わせると、このスタートがちょうどよい。
3者一斉にスタートで、ほどよい傾斜の樹林帯を進んでいく。
登山口の標高が1,000mと低いので、夜明け前でも蒸し暑くてたまらない。

07:00 ヒタヒタ休まず登って行くと、2時間で崩壊地のクロナギに到着。
コースタイムも大幅に縮められて、なんか幸先良いペースだ。
クロナギの崩壊地からは、池口岳が高く聳える。
ロングコースと分かってきているので、一歩一歩確実に歩いて行くだけだ。
ジャンクションに近づくほど、道幅は狭まり急登になってくる。
そのうち天を仰ぐような超急登となり、猿になって壁を登って行くようだ。
短い区間だが、ここまでの急登は、なかなか経験がないかもしれない。
疲れがたまる最後の最後に現れる超急登はたまらない。
心臓が破裂しそうに苦しい。しかも眠くなってきた。
さすがに2日連続1時間睡眠では苦しすぎる。
疲労と睡眠不足にシャリバテも加わり、一気にペースダウン。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 70mm f16 1/13sec ISO100 PLフィルター

10:00 ところどころ立ち止まりながらも、ようやくジャンクションに到着。
ジャンクションからの急登が続く。
頂上手前の開けた所からは、加加森山と光岳が広がる。
光岳にはよく見ると、2つの光石がはっきり見ることができた。
光岳を見ると、めちゃめちゃ苦しかった日帰り光岳山行を思い出す。
ピークハントに終わってしまって、光石までは行けなかったな。

池口岳北峰(10:20~11:10)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f16 1/25sec ISO100 PLフィルター

10:20 最後の急登を登りきると、疎らに木が生えた池口岳山頂に到着する。
最初の良いペースを後のペースダウンが食い潰して、6時間半もかかってしまった。
北峰からは展望は望めない。
先に登頂をしていた登山者から「もう少し行くと南峰の展望がよい」と教わる。
1分程度歩くと、南峰への激下りルートの向こうに、どっしり構える南峰が見える。
南峰だけでこの重厚感。双耳峰の1峰ではなく独立峰にすら見える。
南アルプスでっけ~な、本当に。
南峰の先にはこれまた重厚な鶏冠山も続き、南アルプスの素晴らしい景色が広がる。
歩いていけたら素晴らしいだろう。

北峰から南峰までは、往路40分復路50分で1時間半はかかる。
強烈な高気圧の真下で、灼熱だが晴れ渡る青空。こんな好条件はまたとない。
南峰まで行けば、南峰からの北峰やさらなる展望を撮ることができるだろう。
しかしあと1時間半の行程の追加は、、、もう耐えられん。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f16 1/30sec ISO100 PLフィルター

11:10 大きく静かで遥かなる南アルプスの魅力を感じて、帰ることにした。
帰りは、ロングルートの池口岳の登頂を果たして気持ちは軽い。
しかし、緊張が切れたのか睡魔に襲われる。寝ながら来た道を戻る。
寝ながら歩いているので、残念ながらペースは相当遅い(笑)。

13:50 クロナギまで戻ってきた。ここで池口岳ともお別れ。
15:30 灼熱の猛暑の中、ほぼ寝ながら歩いて下山。
地味な200名山かと思っていたが、そんなことはない。
深南部の魅力にあふれる、100名山に匹敵するほどの大きく存在感のある山でした。
また南アルプスを縦走してみたくなった。

  • B!