ピナレロF5を納車しました。1日かけて新車を保護テープで保護したので、納車後の初日のファーストインプレッションです。
〔F5〕ロードバイクを保護テープで傷から守る ~愛車をいつまでも綺麗に~
※ 初走行で感じた印象をそのまんまを書いています。ロードバイク歴0ヶ月である初心者の、思い込みと主観から構成されています。
※ 初めてのロードバイクなので、比較する他のロードバイクがなく、比較対象はクロスカントリー用MTB、スペシャライズドのEPICになります。
ポジション
ポジションが最大の問題でした。F5はレーシングジオメトリー採用モデル。もともとずっと運動してきてそこそこ鍛えてきたので、ロードバイクくらい乗れるだろう、とたかをくくっていたのですが。
試乗したときと変わらず、すぐに腰が痛くなって10分も乗っていられませんでした。前傾がきつく腰が痛すぎてまったく乗っていられない。平地でも短時間我慢してやっと乗れる感じ。ヒルクライムしたら腰が爆発して、すぐに足を着く始末。
試乗したときの試乗バイクは11cmのステムが付いていてハンドルが遠すぎる感じがしたので、「2cm短くしたステムを付けます」というはずだったのですが、10cmのステムが付けられていました。
調べると10cmのステムはロードバイクでは標準(またはやや短め?)。乗車してポジション確認してみる。サドルの高さはOK。フロントハブがハンドルから少し見える程度でポジションは極端に外しているわけではないようなのですが、やっぱりステムが遠すぎるような感じがする。
購入前に「スポーツ走行ポジション」を計測してもらっていたので、引っ張り出して見てみると、自分は同身長で平均の手の長さが3cmも短いとのこと(胴が長くて脚が短いのもちょっとショック)。手の長さが3cmも短ければ、やっぱり10cmのステムは長いのだろうか。
MTBでも140kmのロングツーリングも普通にできていたので、極端に体幹がないとは思っていなかったのですが、納車までの間も体幹鍛えてたし。ロードバイクってこれほど大変な乗り物なのか?
自分の前傾フォームは、骨盤から曲がる「骨盤前傾」タイプ。体幹が足らないことから腰椎下部の一点に負荷が集中しているとも思える。
ポジションとちょっと重い車重以外は不満はないのですが、はたして腰痛を克服して乗りこなせるのだろうか?ポジションでこれほどきつく感じると、ロングライドなんてどうなるんでしょう。
とりあえず問題は体幹の筋力不足にあるとして、1ヶ月くらいは集中的に体幹を鍛えてみよう。それでもだめだったら9cmのステムしかないだろうか。
乗り心地
悪くないです。ガタボコ地面からの突き上げも意外と少なく、振動吸収性は良い気がします。もともとロードバイクの細いタイヤからくるガタガタの乗り心地が大嫌いでフルサスMTBに乗っていましたが、F5でも大丈夫な気がしました。
以前一度試乗させてもらったロードバイクはアルミ製で、ゴツゴツな突き上げ感はありましたが、それとは明確な違いを感じます。ロードバイクの乗り心地の悪さがまずは気になっていたので、まずはホッとしました。
フレーム素材があまりに硬すぎるバイクは自分に合わないと思っていたので、東レT700カーボンくらいがちょうどよいかと思ってF5を選で正解でした。フォルムと青い色だけで選んだので、フレーム素材は副次的要素ではありましたが。
ロードバイクの比較対象がないのですが、踏み込んたときの剛性感もあり乗り心地も悪くはなく、自分にはちょうどよかったと思います。
重量
ペダルなしの重量は8.9kgでした。今はやりの超軽量ロードではなく、カーボンロードとしては重いです。持った感じしっかりとした重量があります。MTBのEPICのペダルなし重量が10.7kgだったので、あんなでかいフルサスMTBと2kgしか変わらないとは...。逆にEPICが軽すぎるのか。
ペアで200g程度のペダルを取り付けると、めでたく9kgロードとなりました。う~ん、分かってはいましたが、せめて8kg前半にはしたい。
出だしの加速感
はっきし言って出だしは軽くないです。車重もあるのと、おそらく完成車についているホイールのフルクラム racing 800DBが”鉄下駄”で重いのだろうと思います。これだったら、カーボンホイールを履いている、クロスカントリー用軽量マウンテンバイクのEPICの方が出だしが軽い気がします。高速巡行域に達するまでもっさり時間がかかります。
しかしこの鉄下駄ホイールをカーボンホイールに交換すれば、キビキビ軽快に走るようになると思います。すぐにカーボンホイールに交換してしまうと、慣れてカーボンホイールに有難さを忘れてしまうと思うので、しばらくはこの鉄下駄ホイールで走り込みたいと思います。
高速巡行
ポジションに慣れず腰が悲鳴を上げていましたが、我慢して平地を走ってみると、慣れてくると35km/h前後で巡行できました。短時間であれば40km/h巡航は可能でした。
MTBのEPICの高速巡行が28km/h前後、かなり頑張って30km/hなので、EPICの高速巡行域のさらに1つか2つ速度域があるという感じですね。
ダウンヒルでは重力に任せて下っているだけで、気づくとMTBでは出ない速度域で走ってました。ロードバイクの前傾姿勢からくる空気抵抗の少なさを実感。
ロードバイクで速く走れなかったらどうしようか?と心配していましたが、ロードバイクの片鱗を感じられて若干安心しました。ポジションに慣れて痛みなく走れるようになればよいのですが。
電動変速 105Di2
変速が早くてスムーズで、地味に感動。最近EPICの変速が出だしから2つ目のギアが入らず、次のギアにシフトチェンジしたときに一気に2段分上がるのにイラっとしていたのですが、そのようなことがなくていいです(笑)。
何気に使い勝手が良いのが、チェンジレバーを長押しすると連続して変速してくれるところです。手動変速だと信号で引っかかって停車するときに低いギアまで落としきれないことがありますが、Di2だと長押ししているだけで素早くギアを落とせるので楽です。
Di2が購入価格を大幅に引き上げてくれていて微妙な感じでしたが、その価値はあるのかな、と思うようにしています。w
ディスクブレーキ
ドロップハンドルからのブレーキ操作にまだ慣れておらず、MTBのストレートバーハンドルに比べるとブレーキがかけずらいです。しかしディスクブレーキ自体の制動力は強力です。
MTBでも当然ディスクブレーキですが、車重が違うのか、F5の方が強力に効きます。SRAMとシマノの違いもあるかもしれません。
ギヤ比
今までのMTBででのヒルクライムでは、MTBでは低速ギアを2~3枚くらい余らせていました。しかしロードバイクのギヤ比はMTBと違うので、いつの間にかギアは一番ローギアに。そしてローギアでも上りが重くて踏み込まないと登らない...。当たり前かもしれませんが、ロードバイクのローギアってそんなないのね。
〔F5〕 フロント50-34T × リア11-34T
〔EPIC〕フロント34T × リア10-52T
今までMTBの超低速ギアを使って、オリンピックで使われた激坂の明神峠(最大傾斜18度)等を走ってきましたが、F5で登り切れるきがしない...。歩いてしまうかも。w
〔EPIC〕写真家が撮るフジイチ(富士山一周)&富士五湖サイクリング(夏編)~富士絶景を全部紹介~
MTBとF5のギヤ比が違いすぎるので、MTBのワイドレシオとF5のクロスレシオの違いが激しい。MTBのワイドレシオのギヤ比に慣れていたので、F5のクロスレシオのギヤ比だとちょこちょこシフトチェンジが必要で、もっとガコって変わってほしかったり。ロードバイクのギア比ってこういうものなのでしょう。ここは慣れですね。
最後に
正直ここまで前傾のきつさに苦しめられるとは思ってもいませんでした(いや、試乗したときから分かっていましたw)。もともとF5のフォルムと青い色が気に入って購入し、多少の不具合があっても自分で合わせて行けばよいと考えてたので、まずは体幹を鍛えて乗りこなして行こうと思います。
前傾のきつさは他のレーシングモデルのバイクも同様でしょうし、綺麗でいいバイクだと思います。