先週はe-MTBで、明神峠~道志道のオリンピックコースの周回145kmのロングツーリングを敢行。なんとか激坂の明神峠を攻略しましたが、e-MTBを使っても、なんだかやられちゃった感じがいっぱいな疲労感。
正確に言うと、明神峠の激坂でやられたというより、MTBのロングツーリングに全く向かないジオメトリーとスカスカのギヤ比と酷暑にやられたという感じ。
オリンピックコースを周回をしたので、今度はフジイチにチャレンジすることに。さらに明神峠をe-MTBで”攻略”ってどうなの?ということで、今度は正真正銘!人力MTBで明神峠を攻略するルートを取ってみました。富士五湖と富士山周辺の富士絶景をご紹介します。
走行ルート&エリア解説
(1)ヒルクライムエリア(御殿場~山中湖)
(2)富士五湖前半_観光エリア(山中湖+河口湖+西湖)
(3)富士五湖後半_静かな湖畔エリア(精進湖+本栖湖~朝霧高原)
(4)最後の上り返しエリア(白糸の滝~御殿場)
フジイチを4つのエリアに分けてご紹介します。まだ体力と時間がある前半に、フジイチの中でも見どころが集中している山中湖~河口湖エリアにあてるべく、反時計回りがよいと思います。
(1)ヒルクライムエリア(御殿場~山中湖)
〔ペース配分〕
御殿場からスタートして反時計回りで富士山を一周しようとすると、まず山中湖までのヒルクライムになります。初っ端から御殿場からの標高差は700mになります。山名湖に辿り着いたとしてもこの先100km以上あるので、まずこのヒルクライムで、脚へのダメージを最小限にすることが肝要です。タイムアタックするつもりでないのであれば、この区間は脚を温存してひたすらゆっくり登るのがよいと思います。
〔ルート選択〕
ヒルクライムのルートとしては、①籠坂峠か、②オリンピックで使われた明神峠+三国峠かの2つルートがあります。2つのルートの違いにより、見える景色に結構な差が出てくるので、その点も考慮して決定した方がよいでしょう。
まず、①籠坂峠からはヒルクライムの途中から富士山を横目に眺めることができますが、②明神峠+三国峠からは山中湖へ、富士山を正面に見ながら絶景ダウンヒルを体験することができます。
そして、①籠坂峠からアクセスすると山中湖の南端に出る一方、②明神峠からアクセスすると山中湖の東端に出る違いがあります。山中湖のサイクリングロードは、北岸からは山中湖越しに富士山を眺めることができますが、南岸からは富士山を眺めることはできません。そのため、富士山を望みながらの山中湖サイクリングを楽しもうとした場合、②明神峠からアクセスした方が、流れよく山中湖サイクリングを楽しむことができます。
天気が良く最高の景色を楽しみたいのであれば、②明神峠+三国峠からのアクセスをお勧めします。
(2)富士五湖前半_観光エリア(山中湖+河口湖+西湖)
〔ペース配分〕
富士五湖前半の山中湖~河口湖エリアは、フジイチのルートの中で、最も華やかで観光スポット等の見どころが多いエリアです。ただ富士山を一周するだけでなく、山名湖~河口湖エリアの各見どころを回っていくと効用が倍増します。とばして走り過ぎてしまうのはもったいないです。まだ前半で体力も時間も残っているので、このエリアを満喫するとよいと思います。
このエリアでの時間を捻出し、かつ暗くなる前にフジイチを完了させる観点からは、可能な限り早めのスタートが望ましいです。夜明け前にヒルクライムを終了させてしまうのもありかと思います。そうすると、山中湖から朝焼け富士を撮ることも可能です。
〔ルート選択〕
河口湖と西湖は湖畔を通らず、国道138号線で内側をショートカットして通過することができます。しかし、サイクリングは美しい湖畔を走るだけでも楽しいもの。しかも河口湖も西湖も、湖畔の道路は湖越しに富士山も楽しめるという絶景サイクリングルートなので、景色的に湖畔を走った方が満足度が高くなります。特に桜の春と紅葉の秋の時期は格別です。また、河口湖のメインの観光スポットである大石公園を過ぎると、交通量は激減してとても走りやすくなります。
一方国道138号線は、交通量も多く景色もパッとしないので、天気が良く最高の景色を楽しみたいのであれば、湖畔のルートを選ぶことをお勧めします。
(3)富士五湖後半_静かな湖畔エリア(精進湖+本栖湖~朝霧高原)
富士五湖後半エリアの湖は、精進湖と本栖湖の2つ。どちらの湖も湖畔を通らず、国道138号を走っていれば、湖を見ることはありません。
しかし、精進湖と本栖湖の湖畔は交通量が少なく、富士山を見ながらサイクリングを満喫できるコースなので、距離は伸びますが、天気が良ければ湖畔を走った方が満足度が高くなります。人も交通量も少ないので、静かなサイクリングを楽しみたい場合にぴったりです。特に本栖湖は水がとても綺麗なので、フジイチではコース外ですが、一度は走ってみるとよい湖です。
本栖湖から少し上り、そこから白糸の滝まで16km/500mのダウンヒルになります。草原と(牛と)富士山しかない気持ちの良い景色が広がります。ただ国道139号線は、相変わらず交通量が多です。
(4)最後の上り返しエリア(白糸の滝~御殿場)
白糸の滝が、フジイチでの最後の大型観光スポットになります。白糸の滝に辿り着く頃には、もう残り時間が少なくなっている場合もあるかと思いますが、一見の価値はあります。行ったことのない方であれば、予定に組んでおくとさらに満足度が高まります。
白糸の滝から国道469号線に合流する村山浅間神社までは、県道72号線を使って、富士山の山麓をショートカット気味進んでいきます。この区間は小刻みにアップダウンを繰り返すので、ロングの終盤で地味に体力を持っていかれます。
そして国道469号線に合流すると、愛鷹山(越前岳)登山口の十里木高原駐車場あたりまで、延々13km/400mの上りになります。ロングの最後に来るこの登り返しが辛く、フジイチの最大の難関です。上り切ってしまえば御殿場まで下るだけ。ゆっくりでいいので確実に距離を縮めていきましょう。もうゴールは目前です!
走行記録(2023年7月30日)
明神峠&三国峠ヒルクライム
04:40 御殿場某所をスタート。これから始まるロングルートに心躍る。140kmなんて、本当に自転車で走る距離なのか?ロードバイクを持ってないので、なんとフジイチをクロスカントリー用MTB、スペシャライズドのEPICで出陣。フルサスMTBで一見重たそうだけど11kgを切る軽さで、乗り心地は最高の素敵な相棒。
籠坂峠か明神峠かを迷っていましたが、リベンジも兼ねて激坂明神峠へ!暗雲が立ち込めている。今日は晴れの予報だったんですが。
途中にオリンピックの足跡発見。マスコットキャラクターとお花畑。
せっかくの東京オリンピック、見ておけばよかった。けどその頃は自転車に興味なかったし。
富士スピードウェイの東ゲートに出る。ここを右に曲がって、明神峠入口へ。
05:00 県道147号線_山中湖小山線に合流する。いよいよここから明神峠へ、ヒルクライム開始!三国峠まで6.7km/標高差680mの激坂区間の始まりです。
最初はゆるゆると。山梨県境までの距離が出ている看板が出てくるので、残りの距離の目安になります。
稜線にかかる雲はまだとれていない。今日は晴れ予報なので、どうやら雲海の下にいるっぽい。
民家の花壇のお花たちが、激坂前の荒ぶる心を癒してくれます。嵐の前の静けさみたいな。w
いよいよ激坂が始まりました。今日は140kmの長丁場。一番最初に来るこの激坂で脚を消耗させないことがフジイチの成否を握る、といっても過言ではありません。極力脚を消耗しないよう、ゆっくりとしたペースで登ります。
MTBの超低速ギアで足を着かずに登れますが、時速は5km/h前後。歩くのより少し早いくらいか。w
小山町方面を見渡せるビュースポット。まだどんより雲海の中。こんなところで立ち止まれるのも、自転車のよいところ。
うひー、きついけれど、なんだか激坂の上り方が、体で分かってきた感じ。トルクが一定になるよう、丁寧にペダリングしていく。
あと4kmか、1/3登ったってことね。
途中斜度が緩くなる唯一の区間。この後は...。
うひー来たーっ!斜度18%の激坂ドーナツ板エリア。MTBの超低速ギア、51丁にしても厳しい。ここで脚を使ってはまずい!極力脚を温存せねば。
ここのドーナツ板エリアの道が左右に捻じれている出だしの区間が一番キツイ。ここだけ斜度18%を超えているのでは?ないかと思います。ドーナツ板の撮影という名目で、この区間押し歩きしました(笑)。今日の目的は明神峠のタイムアタックではなくフジイチ(富士山一周)なので、ここで無理する必要は全くないです。
反対側の車線に「斜度18%」の看板がありました。いやーきつかった。押し歩いたけど。w
斜度18%エリアを超えても、激坂は続く。超低速ギアでなんとか上がっていきます。18%の超激坂区間は超えたので、幾分心にゆとりあり。
ここで対向車のバイクの方が(エンジン付き)、激坂にあえいでいる自分に手を振って挨拶してくれました。なんてお優しい。元気出た!
こんどは斜度16%の激坂と看板。ここはフツーに登れました。激坂のペダリングに慣れてきた気がする。
オリンピックの記念碑あり。ここでも脚を温存するために、撮影しながら足休め。
激坂の明神峠、超低速ギアを使ってMTBでも登り切れました。
神奈川県との県境。神奈川県から来て神奈川県に入るという不思議感(笑)。ここまでくると勾配も緩くなり、峠も終わりが近い雰囲気が漂います。
神奈川県の県境を超えると、東側の展望が開けて、がぜん山岳ルートっぽくなる。激坂にヒーコラ言っている間に、雲海が晴れ渡っていました。
それなりの傾斜が続きますが、激坂で頭がおかしくなったのか、大した斜度に感じません(笑)。ガッツリ激坂を体験しておくと他の坂が緩く感じられるので、一度は明神峠を走っておくというのはよいかもしれません。自分自身が強くなった気がします。
重なる山の稜線。こうして見ると丹沢山系は広大。
滝雲だよ。快晴の予感。
三国峠に到着。今度こそ激坂区間終了。最大限に脚を温存して、MTBで登り切ってやったぜ!
このコースが好きなのは、三国峠から山名湖への富士山を正面に見ながらの絶景ダウンヒルがあるから。こんな最高のダウンヒルコース、そうはないでしょう。籠坂峠から登ってしまうと、この景色は拝めません。最高の景色を堪能しながら、山中湖へダイブ!
一気に下りてしまうのがもったいないので、ちょこちょこ止まっていきましょう。EPICと赤富士で記念写真。
素晴らしい風景。南アルプスまでくっきり。明神峠+三国峠の激坂を登り切り、フジイチ最初の難関は突破しました。脚の消耗も最小限にとどめられており、今日のフジイチの成功を確信しました。それにしても、この広大な富士山の裾野を自転車で一周するなんて、ちょっと信じられないですね~。
山中湖
山中湖サイクリングロード(07:00-07:30)
明神峠+三国峠からアクセスすると、山中湖の東端に出ます。これがどういうことかというと...。
フジイチをしながら、富士山を望みながらの絶景山中湖サイクリングを楽しめるということです。山中湖の北岸は富士山を望みながら周回することができます。一方、籠坂峠からアクセスすると南端に出るので、山中湖の南岸からは富士山が見えません。
天気が良く山中湖絶景サイクリングも楽しみたいのであれば、明神峠+三国峠からアクセスしておくと絶景山中湖サイクリングがしやすいです。
さぁ、山中湖の絶景サイクリング行ってみましょう。山中湖サイクリングロードは、車道とサイクリング道が分離されよく整備されているので、非常に走りやすいです。
朝の湖面が鏡面なっていて美しい。
富士山を正面に見ながらの山中湖絶景サイクリング。素晴らしすぎる。フジイチをやるなら、ぜひ走っておきたいサイクリングロードです。
青い湖面に静かに富士山が佇む。よかですね。何度も足を止めて撮ってしまう。
山中湖の西端に近づいてきました。湖岸には、夏でも渡っていかない白鳥が多数います。日本の夏って、暑くないんでしょうか(笑)。
富士を見ながらの朝の山中湖半周サイクリング、最高でした。
花の都公園(07:30-08:00)
山中湖の北岸を半周した後は、次なるお花スポット、花の都公園に向かいます。さてさて、今日はどんな夏のお花が咲いていてくれるのでしょうか。
花の都公園にやってきました。ちょうど一面を埋め尽くすヒャクニチソウが満開です。これだけでも十分なんですが、奥には黄色いかわいこちゃん達が見えます。行ってみましょう。
満開のひまわり畑でした!広大なひまわり畑だけでなく、背景に富士山が見えるというのが、ポイント高いです。富士山が見えるひまわり畑なんて、ここ花の都公園だけではないでしょうか。
最高の条件なので、余すところなくシャッターを切りまくります。素晴らしい景色が続きすぎて、フジイチとか頭の外に行っちゃってました(笑)。素晴らしいですね、夏の山中湖。ここでもまた長居してしまった。
フジイチで先を急がなければならないのは分かりますが、素晴らしい光景なので、すっ飛ばしてしまうにはかなりもったいないスポットだと思います。
せっかくのフジイチ、最高の天気なので、余すところなく観光地を回っていきましょう。次は忍野八海へ。
忍野八海(08:00-08:20)
忍野八海へ行く途中の民家の庭には夏の花。こんなお花にも、都度都度止まって写真に収めていきます。ロングツーリングならぬ、ゆるポタみたいな勢い。w
忍野八海手前にお花畑あり。背後は杓子山でしょうか。
夏のお花畑と富士山。
見上げれば、天から降ってくるような夏の花。
人気の観光地もまだ朝早いので、お店は営業前で人も少なめ。観光するならば、早い時間がお勧めです。
五番零場の湧池。よく見ると、水がこんこんと湧き上がっているのが分かります。
忍野八海と言えば、この定番のカット。富士に雲がかかり始めてきました。あまり長居もしていられないので、忍野八海はサラっと流して、次の河口湖に向かうべく、国道138号に合流します。
忍野八海の奥にある、忍野八海浅間神社。雰囲気良さそうなところですが、先を急ぎます。
富士忍野と言えば、この光景。春には両側の満開の桜の奥に、雪を纏った富士山が見える構図。季節を変えて、春に来るのもよいでしょう。夏はちょっと地味でした。
山中湖エリアの観光・撮影スポットを大方巡って、ようやく国道138号線に合流しました。道草三昧でした。「条件のよいときにしっかり撮る」、これ鉄則です。w
08:40 道の駅富士吉田にお立ち寄り。だいぶ富士山が雲に包まれてきましたね。けど花の都公園でひまわりと一緒にしっかり撮れたので、満足です。
モンベルと富士山レーダードーム館。営業開始前なので、先を急ぎます。
富士浅間大社(08:50-09:10)
山中湖~河口湖エリアは見所が多いです。今度は富士浅間神社。何度も行っているけれど、せっかくだからとちょっと気になる。
のぞいて見ると、厳かなる参道が続きます。う~ん、あまりゆっくりしている時間はないんですが、脇の道路を自転車で行けてそれほど時間かかりそうではないので、立ち寄ってみることにしました。
拝殿の左側には、太郎杉のでっかい巨木。
国定指定重要文化財の拝殿。彫刻が凄い。
拝殿の右側には夫婦杉の巨木。ここでもすっかり富士を味わってしまいました。もうなんかお腹いっぱいかも。
富士急ハイランドを横目に国道139号線を進む。朝から絶叫コースターが稼働中。こちとら夜明け前からペダルくるくる。
人気店の富士吉田うどんのたけ川。開いていたら昼食をとりたかったけれど、まだ営業開始前。
夜明けから激坂明神峠のヒルクライムに、山中湖観光地をゆるポタをしていたら、さすがに疲れました。ガストで早めの昼食をとって大休止。消耗した脚と体力を回復させます。猛暑なので、冷房のしっかり効いた屋内で休まないと、疲れが取れない。
河口湖
ガストで大休止したので、体力がかなり回復しました。ロングツーリングは、あまり休まず走り切ってしまう方法もあるかもしれませんが、夏は厳しい気がします。
河口湖越しに、二百名山の黒岳を見やる。黒岳は花の咲く初夏と紅葉の秋かな。
河口湖大橋を渡ります。今まで数知れず通ってきましたが、自転車で渡るのは初めて。自転車で渡ることになろうとは、このなんとも言えぬ不思議感。w
河口湖大橋を渡ったら、湖畔の道を進みます。車じゃ通れないので、結構新鮮。
こんな木造の吊り橋が合ったりして、楽しい。
河口湖の湖畔は、春の桜と秋の紅葉が美しいエリア。春と秋に走ってみても、絶対に楽しい。
快晴と言っても、お昼になれば山は雲で覆われます。富士山は雲でスッポリ。
河口湖湖畔の快適サイクリングロード。春には桜が綺麗なエリア。
次々展開する夏の湖の景色が綺麗で楽しい。写真を撮るために止まってばっかりで、ロングなのに先になかなか進めない。
大石公園(10:30-10:50)
10:30 今日の重点お立ち寄りポイントの1つ、大石公園に到着です。残念ながら、大石公園のラベンダーはさすがにもう終わっていました。7月中旬までには来ないと。大石公園のラベンダーの景色も素晴らしいので、夏に来るならばぜひ6月下旬~7月中旬のラベンダーの季節に合わせて来たいです。
メインのラベンダー畑は既に刈り取られ、次のメインのコキアが植栽されていました。こちらも秋には絶景になります。
ラベンダーと背後の黒岳。たくさんの観光客ごった返す大石公園。
鍵で地球ロックするのが面倒なので、自転車を持って散策していると、台湾からの観光客に声をかけられる。写真を撮ってくれ?いや、違う?身振り手振りのジェスチャーとスマホの写真と英語でコミュニケーションをとっていると、相手の要求が分かった。
「自分も台湾で自転車に乗っているから、あなたの素敵なMTB(EPIC)と自分を、私のスマホで撮ってほしい」ということだった。なんて高度な要求なんだ。こんなの初めてのパターンで分からん(笑)。EPICを貸して写真を撮ってあげると、とっても喜んでいました。自分の自転車でなくてもいいんだね。w
ラベンダーが終わっても、いろんなお花が咲いていて楽しませてくれます。
華やかな大石公園。いつ来ても何かしらのお花が咲いています。これまたフジイチでスルーするには、とってももったいないスポットです。
お花が咲き乱れる大石公園、楽しませてもらいました。これでフジイチの途中で寄りたいスポットは、すべて回りました。
あとは頑張ってフジイチを成し遂げるだけです。まだ角度的には3分の1の120度くらいしか回っていませんが(笑)。さてここから頑張って巻いていきましょう。大石公園の隣に立つ廃墟がなにげに不気味で目立つ。
河口湖の走りやすいサイクリングロード。大石公園を過ぎると、ガクっと交通量が激減して走りやすくなります。
富士山を一周する観点からすれば、内側を走る国道139号線を走った方が距離は少なくなりますが、交通量が多いうえ景色は単調でつまらないです。天気がよく時間が許すならば、河口湖~西湖の湖畔を走った方が、走りやすく景色も楽しめてお勧めです。
心地よい湖畔ロード。ここは秋になると、驚くばかりの美しい紅葉トンネルになります。
プライベートビーチのような湖畔の湾を、いくつも超えていく。車であふれる国道139号線なんて、走っていられない。
優雅なホテルを見つつ。
西湖への分岐を右折して西湖へ。
西湖
西湖へのアクセスは、長い上り坂とヘアピンカーブあり。ローディーのグループの数人が自分を抜いていくが、上り坂で詰まる。MTBだから遅いと思って抜いたのだろうけれど、上り坂で蓋するをやめて欲しい。結局遅いので抜き返した。
西湖だからサイコ、そのままやないけ。w
西湖に到着しました。交通量はさらに少なくなって、悠々自適のサイクリング。このルート正解!
11:20 西湖に西端、西湖根場浜に到着。ヒャクニチソウのお花畑が迎えてくれました。
ヒャクニチソウのお花畑と西湖と富士山と記念写真。暑くて予想以上に水分消費が激しい。
ここまで来ると、なにもマウンテンバイクで走らなくてよいのではないか?と思ってしまう。やっぱロードが欲しくなってきたなぁ。
国道139号線に合流すると、そこは青木ヶ原樹海。樹海でできた木陰で涼しい。やはり交通量は多い。
青木ヶ原大橋を曲がりながら下ると、もう精進湖。
精進湖
4つ目の湖、精進湖もフジイチの観点からは、スルーした方が早いです。さぁどうしましょう?
ちょっと精進湖をのぞいて見る。大した距離ないっしょ。天気がいいので精進湖も一周で!
景色がよいので足も進む。昔幾度となく大型二輪で走った道。精進湖と言えば、この風景かな。
精進湖奥のホテル群。ちょっと寂れた感じが、どことなく好き。
精進湖からの富士山。富士山の西側は晴れているのかな。
本栖湖
富士五湖最後の本栖湖に到着。本栖湖もフジイチの観点からは一周する必要はありません。けれど本栖湖はすごく綺麗な湖。どうしようかな?さすがに疲れてきたので脚を残しておきたい一方、天気もいいのでしっかり写真に残しておきたい気もするし。
よっしゃー、本栖湖一周も行ってみっかー!今日はフジイチ+富士五湖一周サイクリングだ。
本栖湖一周は、本栖湖展望公園までゆるゆると上りが続く。すでに明神峠で頭がぶっ飛んでいるので、なんら大したことはない(笑)。本栖湖北岸は、直射光線を避けられないので、暑さによる体温上昇が厳しい。
展望開けるスポットから、足休めで撮影。青い湖が美しい。
はぁ着いた、いつもの本栖湖展望公園。
ここまで来たからこそ見える景色。本栖湖展望公園からの逆さ富士、にはなっていない。w
お花頂きました。ハイビスカスかな。🌺さてここからが本栖湖サイクリングのお楽しみゾーン。さぁ行ってみましょう。
わぁ、すっごく水が綺麗。水の綺麗さで言ったら、富士五湖で一番じゃないでしょうか。やってみたい。
SUP(サップ)というんでしょうか?こんな最高の条件の中で、楽しそう。
本栖湖の南岸を行きます。北岸は直射光線に晒されますが、南岸は木陰になるのでとても涼しい。気持ちよくクールダウン。
なんて深い青色なんでしょう。本栖湖で水遊びしてみたくなった。
車通りはほぼほぼなく、快適な本栖湖一周ルート。
本栖湖は奥に深い。背後には竜が岳。まだまだ奥に入り込んでいきます。
湖での水遊びの人たちの車で、路駐いっぱい。
本栖湖の最奥に来ました。なんて青い湖なんでしょう。この富士五湖最奥感がいい。
木陰でクールダウンしながら、本栖湖一周終了。車通りも少なく景色も素晴らしいので、天気が良く時間が許せば、本栖湖一周お勧めです。
国道139号線に戻って、フジイチに復帰します。またまた相当道草食っちゃいましたね。今度こそ先を急ぎましょう。
朝霧高原ダウンヒル
国道139号線は、路肩の痛みも激しく車通りが激しいです。本栖湖から少し登って富士本栖湖リゾート入口。ここから白糸の滝まで、16km/500mのダウンヒル。
GWのときに来れば、満開の芝桜と富士山の絶景を見ることができます。今日はフジイチで先を急いでいるので、スルーします。
広い草原が続く朝霧高原に到着しました。ただただ広いこの空間が素晴らしい。
朝霧高原から白糸の滝までは、超ロングなダウンヒルが続くヒャッホー区間。今までの遅れを一気に取り戻すかのように、ペースが上がります。
国道139号線を挟んだ朝霧高原の反対側は、二百名山の毛無山。山頂は雲で隠れ気味。よくパラグライダーが飛んでいる、見るからに気持ちがよい場所です。
道の駅朝霧高原。猛暑にたまらず緊急避難しました。
たまらずソフトクリームでエナジー補給。
朝霧高原からの富士山も撮ったし、今日の撮影ポイントはほとんど終了です。後はフジイチを完遂させるだけ。ここまで来ると、なかばやっつけみたいな感じが。まだまだ続くダウンヒル。
道の駅朝霧公園から少しも走らず、ファミリーマートに吸い込まれました。暑くて暑くて水分をどれだけとっても足らない。この水分はどこに行ったんでしょう?この後補給ポイントが少ないので、後半戦の登り返しに備えてしっかりエナジー補給をしておきます。
猪之頭入口交差点。左右どちらに行っても同じところで合流します。白糸の滝に寄る想定で、右の国道139号線を進みます。この区間の国道139号線は、相変わらずのダウンヒルで体力の消耗は少ないです。しかし路肩はほぼなく荒れ気味で、夏で草が飛び出しているうえ交通量も多く、気を遣う区間でした。
フジイチの最後の大型観光スポット、日本滝百選にも選ばれている白糸の滝です。季節を変えて何度も訪れているので、今日はパスします。まだ白糸の滝に訪れていない方は、一見の価値がありお勧めです。
〔100名瀑〕白糸の滝/音止の滝 ~紅葉と富士山の定番写真を狙って~
白糸の滝~御殿場
白糸の滝からは、いよいよ御殿場までの富士山南側の最後の上り返しエリアに突入します。ここからは撮影スポットもなければ補給スポットもなく、ただスタート地点に戻るためだけの修行エリアです。今日は富士五湖を中心に綺麗な写真を撮り尽くせたので、満足です。ちゃちゃっと片付けてしまいましょう。
なお上出IC付近では自動車専用道があるので、分かるとは思いますが分岐をお間違いなく。
富士山が出そうで出ない。ここから愛鷹山(越前岳)の登山口付近までは、富士山の展望はありません。
白糸の滝から国道469号線に合流する村山浅間神社までは、県道72号線を使って、富士山の山麓をショートカット気味進んでいきます。途中で現れる、工作機械メーカーの㈱アマダの富士宮工場。
続いて奇跡博物館を通ります。この区間は小刻みにアップダウンを繰り返すので、ロングの終盤で地味に体力を持っていかれます。
ようやく国道469号線に合流しました。ここから愛鷹山(越前岳)登山口の十里木高原駐車場あたりまで、延々13km/400mの上りになります。
行く方向は、延々と続く上り坂。見るだけでしんど。w
橋の上から見る富士宮市街とその奥はもう海。
まだお立ち寄りスポットが残っていました。村山浅間神社。綺麗なトイレを借りることができて助かりました。ここは初めて来たので見て回ろうかと思いましたが、脚の消耗が嫌で階段上るのやめました。w
ロングの終盤に現れる、ダラダラと続く長い上り坂。これは堪える...。標高が低いせいか気温も高く、朝霧高原のファミリーマートで水分補給したにもかかわらず、水切れ感が凄い。この頃には曇ってきましたが、これが晴れて背中から直射光線を浴び続けていたら、相当厳しかったと思います。
暑さと疲労でヘロヘロになって上っていると、木材製作所?みたいなところの入口に、1つだけ自動販売機が設置されていました。おお~、オアシス発見。
自販機一発、生き返りました。休憩がてらしばし足休めをしていると、一人のローディーさんが、同じ方向に向かって上っていくではないか。今日は同じくフジイチをされていたのでしょうか。さて、行きますか。
最初は緩やかだった上りも、十里木高原駐車場に向けてだんだんきつくなってくる。心が折れかかった、長い長いストレートの坂。立ち止まっても家は近づいてこないので、省エネモードでくるくるペダルを回します。
こどもの国までくれば、上り坂の終わりはもう近い。
十里木高原駐車場はすぐそこ。上り切ったどー!
ここでガスと霧雨。愛鷹山の山頂は見えない。体がクールダウンされてちょうどいい。
十里木高原駐車場で小休止。もう上りがないという安心感。
さぁ御殿場まで下っていきましょう。
御殿場に向けて一気にダウンヒル。ここで今日の最高速60km/hをマークする。路肩に大きな溝があるのでご注意を。
御殿場市に近づくと、富士山らしい草原地帯に出る。
ただただ広くて気持ちのよいエリア。
気付けば富士山が雲から顔を現した。フジイチのフィナーレを飾る、感動的な景色に出会えました。
御殿場市に下りて国道246号線に合流。下界に下りてきました。交通量が多すぎて、車道を走るのが怖い。MTBなので、ゆるゆるガタガタと歩道を行く。
またまた感動的な富士山のシーンが展開する。いよいよフィナーレが近い。
ここに来て巡航速度が時速30km/hを切らない。多少お尻が痛いけれど、まだまだ走れる気がする。頭おかしくなっちゃったかな。
18:00 フジイチゴーーール!一日富士山の魅力を感じさせてくれる素晴らしいコースでした。春の桜と秋の紅葉の時期も間違いなく素晴らしいでしょう。
最後に
フジイチだけでなく、富士五湖をすべて回るという富士山を満喫しまくる贅沢過ぎるコースでした。車で回ってもそこそこ時間がかかるコースですから(笑)。朝霧高原と白糸の滝を除けば、ほとんどが富士五湖の魅力なので、よいとこどりをすれば、フジイチではなく富士五湖サイクリングの方が効率が良いかもしれません。
春の桜と秋の紅葉の時期も格別なので、春と秋も訪れたいです。次来るときはロードバイクかな。