北アルプス

〔100名山〕五竜岳 冬山テント泊 ~暴風で山頂手前で敗退~

投稿日:2018年3月25日 更新日:

今期の雪山はもう終わりとしていましたが、週末の天気を見ると2日間連続で晴れマークが並ぶ。
週半ばにはそれなりの降雪もあったようで、この冬最後に五竜岳にアタックすることにしました。
五竜岳へのルートは片道約7.5km/標高差1,300mで、この冬に登ってきた長めのルート等と比べるとコンパクトに思えるのが不思議。
いろいろ調べていくと、初日に五竜岳に登頂できそう。
そこで、初日から五竜岳に登頂して鹿島槍ヶ岳と唐松岳方面の夕焼けを撮り、2日目は白岳山頂より五竜鹿島槍ヶ岳と唐松岳方面の朝焼けを狙う計画とした。
はたして北アルプスの厳冬期ばりの美しい写真は撮れるでしょうか。

ルート


操作誤りにより1日目のログ消失。ログは2日目から。

〔1日目_山行〕6時間45分/〔休憩〕2時間40分/〔合計〕9時間25分
【ルート】白馬五竜アルプス平 08:50 ⇒ 10:30 小遠見山 10:45 ⇒ 10:50 中遠見山 12:00 ⇒ 大遠見山 12:50 ⇒ テント場 14:15 ⇒ 14:30 西遠見山 16:00 ⇒ 白岳17:00 ⇒ 18:15 テント場

〔2日目_山行〕6時間5分/〔休憩〕4時間5分/〔合計〕10時間10分
【ルート】テント場 05:15 ⇒ 05:20 西遠見山 06:15 ⇒ トラバース分岐上 06:45 ⇒ 07:00 白岳 08:20 ⇒ 08:40 五竜山荘 09:10 ⇒ 10:00 五竜岳_引き返し地点 ⇒ 10:30 五竜山荘 10:40 ⇒ 11:20 テント場 12:50 ⇒ 14:30 小遠見山 14:35 ⇒ 15:25 白馬五竜アルプス平

山行記録 2018年3月24日(土)~25日(日)

1日目 白馬五竜アルプス~西遠見山手前テント場(アプローチ)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/320sec ISO100 PLフィルター

装備は、機材4kg+水1.5l+スノーシュー2kgを含む、冬山テント泊セットのフル装備23kg。
今回は普段の装備に、ピッケル+1本(ダブルアックス)、シャベル、スノーソーが加わる。
身軽さを身上とする自分のスタイルに明らかに反する。
しかし何も削れない(笑)。
そして、実際使わないものはなかった。

スタートから目指す五竜岳が見える。
五竜岳へのルートは片道約7.5km/標高差1,300mで、この冬に登ってきた長めのルート等と比べるとコンパクトに思えるのが不思議。
10:30 小遠見山着。
結構雪が積もっている。
先行者のトレースはあるが、スノーシューの自分以外は全員アイゼンつぼ足のため、それはそれで歩きづらい。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 26mm f11 1/320sec ISO100 PLフィルター

西遠見のテント場までは、冬山テント泊セットのフル装備23kgを担いでも、比較的すぐに13:00前には到着。
西遠見山手前で見晴らしの良いところに優良なテントサイトが空いていた。
今日中に五竜岳登頂の予定のため、設営にあまり時間をかけてはいられない。
そのため、空いていた優良物件をちゃっかり利用させて頂くことにした。
ヤドカリみたいだな(笑)。

白岳アタック(往復)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 1/100sec ISO100 PLフィルター

10分でテントを設営し、昼食を摂ってから五竜岳に向かう。
白岳に向かう頃から雲が出始め曇り空に。
行くかどうか迷って行ったり来たりするが時間だけが過ぎていく。
迷っていても仕方がないので、とりあえず白岳山頂までは行きますか。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f11 1/160sec ISO100 PLフィルター

16:00 白岳頂上着。
結局太陽は雲に高入りして夕焼けはなかったが、白岳から素晴らしい午後の眺望を撮ることができた。

同時に明日の朝焼けの適地を探していたが、四方の展望が開ける白岳山頂からが良いかな。
それだったら、テント場は西遠見ではなく五竜岳山荘にしておけばよかったかもしれない。

18:15 西遠見テント場着。
もったいないくらいの標高を下げてテント場に戻り、そのまま就寝。
このとき風がなく、ブロック積み上げ等の防風対策を取らなかったため、この後大変なことになるとは夢にも思わなかった。

夜間から暴風になり、降雪も混じるようになる。
テントは強風でへしゃぎ寝るスペースはなくなるは、雪は入り込むは、風の音は凄まじいはで、それはそれは悲惨なテント生活になった。
北側は掘れて風が防げていたので大丈夫かと思って何もしなかったのだが、このテント場は南側からも強風が吹き付ける。
風がなくとも、ちゃんとブロックを積み上げて防風対策を取っておかなければならなかった。
これが雪山テント泊の経験の少なさか。
何事も経験ですね。

2日目 白岳上り

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

あまりの暴風雪で朝焼けもなく行動もできないかと思っていた。
しかし、何度目かに外を覗くと相変わらずの強風だが星空が見えている。
晴れている?
晴れていれば話は別!完全に出遅れた...。

05:15 強風で眠れず完全に萎えていた気力を持ち直し、急いで準備して強風が吹きすさぶ中、白岳へ急ぐ。
夜明け前、強風で雪煙が舞う中、既に白岳山頂付近に達する先行者のヘッドライトが1つ。
よくこの強風下に行動開始できたな、と感心する。

06:15 結局出遅れが響き、白岳山頂手前で夜明けを迎える。
雪煙で霞む朝焼けの五竜鹿島槍は撮れたが、白岳山頂まで行かなないと反対側の唐松岳方面は見えない。
もう少し早く行動開始できていれば、、、悔やまれる。

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 1/80sec ISO100 PLフィルター

07:00 白岳山頂着(氷点下5度/暴風)。
白岳山頂まで出ると、そこは"強風”ではなく、前に進むことも立っていることすら困難なほどの"暴風”ゾーンであった。
眼前に聳える五竜岳や稜線では雪煙が勢いよく稜線から空に放出され続けている。
気温はさほど低くはないが、春山ではなく、もはや厳冬期の様相だ。
明らかに登頂は無理、登山する状況ではないということが分かるが、雪煙が舞う厳冬期ばりの写真が撮れて、それはそれで幸運だった。

強風でリュックも三脚もカメラも全てが飛んでいきそうな中、何とか数カット写真を撮る。
暴風で体温が奪われ始めたため、暴風ゾーンから外れるために一度白岳山頂から降りる。
明らかに五竜岳登頂は無理だ。しかし、いずれこの暴風は収まるはず。
どうする?「待つ」か「撤退」するか?
撤退するにはまだ時間は早すぎるし、そもそも自分はまだ何にも挑んでいない。
少し停滞していると若干風が弱くなったため、とりあえず五竜岳山荘まで下りることにした。

五竜岳アタック

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 20mm f16 1/125sec ISO100 PLフィルター

09:10 五竜岳山荘。
暴風で雪煙を空中に吐き出し続ける五竜岳は見るからに恐ろしげだが、ここで引いては得るものも得られなければレベルアップにもならない。
行けるとこまで行ってみるか!
上下ダウンを着込み防寒防風装備を整え、ダブルアックスで五竜岳に挑む。
相変わらず強風ではあるが、進めないわけではない。
順調に登り中腹上まで差し掛かると、風の通り道か、雪煙が激しく舞うゾーンに達する。
雪煙が舞うエリアに突入すると、耐風姿勢をとっても稜線から空中に放り出されそうになる。
五竜岳は山頂まで到達しないと、鹿島槍ヶ岳や剱岳方面の展望が開けない。
早い午前中、目的の鹿島槍や剱岳方面の光線状態は今が一番いい。
「突っ込む」か「撤退」するか?
なんとか這いつくばってでも行けなくはなさそうだが、この状況は明らかに自分の経験と実力から引き受けられるリスクの範疇を超えているように思える。
先行している2人パーティーもその少し上で引き返してきたのをきっかけに、暴風に押し出されるように自分の体は山頂に背を向け戻り始めていた。

鹿島槍ヶ岳 雪襞

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 75mm f11 1/320sec ISO100 PLフィルター

やっぱり行けたんじゃないかなぁ~、行くべきだったんゃないかなぁ~、なんか悔しいなぁ~、とかとか思いながら下山した。
高度を下げてもまだ強風が吹き荒れていたため、防風対策を取っていなかった自分のテントは吹き飛んでいるのでは、と本気で心配したが、ちゃんと残っていて良かった良かった。

下り

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/250sec ISO100 PLフィルター

降雪後の快晴で絶好の条件であったため、山頂からの鹿島槍ヶ岳と剱岳を撮れず残念でした。
さよなら、五竜岳。 今回は暴風で私の手に負えませんでした。
また来年以降、2日間晴れが約束されたときに、夕景と朝焼けを狙いに来ましょうか。

今日のお役立ちアイテム ~実際の使用状況と効果~

今回の五竜岳は降雪後であったので、スノーシューを選択しました。
自分以外の他の登山者は全員アイゼンでしたが、雪もそれなり深いうえテント泊セットの重量増でそれなりに沈み込むため、スノーシューで正解だったと思います。
特に西遠見尾根から白岳への雪深い急な上りでは、ヒールリフターを効かしての登攀が非常に有効でした。

冬の五竜岳は冬季小屋がないため、通常は西遠見付近でのテント泊になります。
夜間暴風雪となり粉雪がどうやっても大量にテント内に入り込んでしまいましたが、ゴアテックス製のシュラフカバーがシュラフが濡れるのを防いでくれ、防寒に非常に役に立ってくれました
防寒もそうですが、シュラフカバーを付けていると、濡れないという安心感が違います。
冬季小屋内にテントを張るのではなく屋外でテントを張る場合はシュラフカバーはあった方が良いと、このとき本当に思いました。

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白岳付近まで来るとシュカブラを見ることができます。
手前にシュカブラを配して巨大な五竜岳を入れるためには標準域では入りきりません
五竜岳や唐松方面の壮大な景色を表現するためには、16-35mmの超広角域が必須と言えます。

CANON レンズ EF70-200mm F4L IS II USM

白岳付近より五竜岳から鹿島槍ヶ岳の雪襞を部分的に切り取るには、中望遠の70-200mmの焦点距離がぴったしきます。

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