北アルプス

〔300名山〕爺ヶ岳 冬 ~東尾根日帰りシリーズ第2弾~

投稿日:2018年3月14日 更新日:

昨日の常念岳東尾根日帰りに引き続き、東尾根シリーズ第2弾。
今日は朝焼け狙いの爺ヶ岳東尾根。
標高差は1,700mで常念岳より300mほど少なく片道3kmの林道歩きがない分だけ楽な一方、ナイフリッジの核心部があるため夜間通過で多少不安もある。
はたして目的の頂上からの朝焼けは撮れるでしょうか。

ルート(冬季バリエーション)


〔山行〕11時間40分/〔休憩〕1時間50分/〔合計〕13時間50分
【上り(6時間50分)】おばばの碑 11:30 ⇒ 05:20 矢沢ノ頭 06:50 ⇒ 08:20 爺ヶ岳中峰
【下り(4時間50分)】爺ヶ岳中峰 08:40 ⇒ 13:30 おばばの碑

山行記録 2018年3月14日(水)

上り①(11:30 おばばの碑 ~ 08:20 爺ヶ岳山頂)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 33mm f11 1/25sec ISO100 PLフィルター

11:30 登山口発。
昨日常念岳の夜明けに10分間に合わなかったため、余裕を見てさらに1時間早く出発する。
11:30発は、甲斐駒ケ岳朝焼け狙いと並んで、今までの登山開始時刻でもっとも早い。

真っ暗闇の中、おばばの碑の後の小川を渡り尾根に取りつく。
この超急斜面は、今までの登ってきた登山道の中でも最大級の斜度。
マジでここ登るの?って感じです。
ここで超急斜面の取り付きを誤ったため、グズグズの腐れ雪で全く登れない。
もう登るの諦めようかと思いつつも上部の雪はこんなはずではないはずと、何とか踏み固められたルートに達するも、ここで1時間の時間ロス。
この超急斜面で唯一踏み固められたルートが登れなくなったら、このコースはもう登れなくなるのではないでしょうか。

超急斜面が終わっても、ひたすら急登が続く。
雪が腐っているため、足を置いたらすぐ足場が決まるスノーシューが有利。
クライミングサポートを利かして急斜面の高度を稼ぐ。

まもなく稜線に出てテント適地を通過すると、激しく強風が吹くようになり、前に進めなくなる瞬間も。
だんだん、この先にあるナイフリッジの核心部の通過が心配になってくる。
暗闇にヘッドライトの明かりで浮かび上がるナイフリッジへ続く急斜面が恐ろしげで、緊張が高まる。

そうこう急斜面を伝っていくと、核心部の痩せたナイフリッジにたどり着く。
スノーシューからアイゼン+ピッケルに換装し、慎重を期して核心部に臨む。
闇夜に浮かび上がるナイフリッジの様相は見るからに恐怖であるが、一歩一歩を慎重に足場を固めながら進む。
難易度としては、岩場の経験がある人であれば“適度なアスレチック感覚の楽しいレベル”で、特段問題はないとは思う。
しかし、強風が吹き荒れ、さらに強風の中に突風が混じる状況下では、突然体ごと持ってかれそうになり、核心部の真ん中で、初めて耐風姿勢を幾度か取ることになった。

05:20 矢沢ノ頭に到着。
夜明けまであと45分で山頂までは標高差約500m。
山頂までは届かなそうなので矢沢ノ頭で朝焼けを狙うこととする。
山頂まで行くと立山~剱岳が見渡せるが、矢沢ノ頭からも爺ヶ岳北峰が美しい。

06:05 夜明け。
今日の目的の、秀麗な爺ヶ岳北峰稜線が淡いピンク色に染まる。
なんて美しいんだろう。
実は下山するまで、爺ヶ岳北峰を鹿島槍ヶ岳だと思い込んでいた。
ピーク2つ並んでるし(笑)。

06:50 一通り撮り終えて爺ヶ岳山頂へ向かう。
北に爺ヶ岳北峰、南に槍穂高を見ながら、正面の爺ヶ岳中峰へ向かう。
贅沢すぎて“ビクトリーロード”ならぬ“ボーナスステージ”みたいな感じだ。

爺ヶ岳 山頂(08:20 ⇒ 08:40)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 33mm f11 1/25sec ISO100 PLフィルター

固くしまった結構な急斜面を登ると稜線に出てすぐに山頂。
08:20 爺ヶ岳中峰着。氷点下3度で烈風。
昨日の常念岳に続いて壮大で素晴らしい景色だ。

だが、昨日とは違い烈風が凄くて長居はしていられない。
一通り撮り終えてから退散する。
頂上直下の急斜面はスノーシューでは下れないため、下りは全線アイゼン+ダブルストックの装備。

下り(08:40 爺ヶ岳中峰 ~ 13:30 登山口)

EOS5DsR+EF70-200mmF4L IS USM 130mm f8 1/500sec ISO100 PLフィルター

核心部のナイフリッジに差し掛かるが、復路は上りになるため、さほど怖さはない。
だが、相変らず強風の中に突風が混じるため、風に注意を要した。
まだ朝早いため、ここの雪はそれほど緩んでいない。
快適で素晴らしい稜線歩きです。

その後はベシャベシャに柔らかくなり、グリップしない腐れ雪と格闘しながらの下山で非常に難儀した。
最後の超急斜面は、やはり恐ろしく急である。
最大傾斜で60℃近くあるのではないか。
なんとか固く締まった雪で1本のルートだけ足場は保たれていましたが、ここが崩れたらこのコースは終わりなのではないでしょうか。

13:30 下山。
常念岳みたいに余分な林道歩きもなく、標高差はありますがダイレクトに絶景を楽しめる素晴らしいルートでした。

爺ヶ岳東尾根を安全に楽しむには

≪危険箇所≫
● 痩せたナイフリッジの稜線の通過が言うまでもなく核心部
● 難易度としては岩場の経験がある人であれば「適度なアスレチック感覚の楽しいレベル」で特段問題ないと思いますが、風をダイレクトに受ける場所のため強風時の通過には注意が必要です。
● ナイフリッジの通過が下りになる上りの方が注意を要する。
● ナイフリッジの難所前の平坦地がテント適地とされていますが、風の影響を受ける場所のためブロック積み上げ等の防風対策は必須です。
≪武器≫
● 上りは標高差のある急斜面のため、ナイフリッジの通過部分を除けばヒールリフターのあるスノーシューが有利かと。
● 下りは全般的に急斜面でスノーシューでは下りれないため、アイゼンは必須です。
≪体力度≫
● 隣の常念岳東尾根と比べると、標高差は1,700mで常念岳より300mほど少なく、水平距離も片道3kmの林道歩きがない分だけ負担が少ない。

最後までお読み頂きありがとうございました。参考になりましたらポチポチっと2つお願いします! ➡ ➡

この記事が役に立ったら応援クリックお願いします。綺麗なシーンをお届けします。

-北アルプス
-, ,

Copyright© shibawannkoの撮影山行 , 2019 All Rights Reserved.