関東・信越

〔100名瀑〕常布の滝 ~草津白根山山麓にかかる秘瀑!藪を漕いで滝壺まで~

投稿日:2019年8月10日 更新日:

100名瀑の中でも到達難度最難関、とされる草津白根山の山麓にかかる常布の滝。
昔撮ったフィルム写真のデジタル化のため、15年ぶりに行ってきました。
秘瀑、常布の滝の滝壺までのルートをご案内します(※自己責任でお願いします)。

shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔難易度〕 藪漕ぎと急斜面のトラバースで難易度は高い登山経験は必須な上、藪漕ぎ経験がないと面食らう
〔駐車場〕 国道292号線沿いの林道終点(行き止まりパイロン)脇に、1~2台の駐車スペースあり。
〔危険個所〕藪漕ぎによる道迷い/急斜面のトラバースによる滑落等
〔所要時間〕片道3km/標高差230mで、健脚者は上り1時間30分~健脚者以外は2時間超

撮影記 2019年8月10日(14:20-15:40)

上り①(スタート地点 14:20 ~ 15:10 常布の滝遊歩道入口)

14:20 国道299号線の草津温泉スキー場を超えたあたりの脇道に入って、未舗装の林道を立入禁止地点まで。
片道2時間以上のコースタイムを考えると、かなり遅く嫌な時間になってしまった。
念のためヘッドライト等の準備を整えて、shibawanwanとスタート。

蒸し暑い中、30分荒れた林道を詰めると、草津からの登山道と合流する。
そして林道合流点から少し行くと、常布の滝展望台に着く。
展望台から常布の滝を遠望すると、結構遠いやんけ。。。
切り立った谷の最奥に、白く水を落す常布の滝を確認することができる。

上り②(常布の滝遊歩道入口 15:10 ~ 15:50 常布の滝滝壺)

常布の滝展望台から15分歩くと、右側に常布の滝への遊歩道が分岐する。
遊歩道入口にはロープが張られ、注意書きは足元に落ちていた。
ロープと注意書きからそこが遊歩道入口とは分かるが、道はなく背丈を超える笹。
まさかの超藪漕ぎですか。。。
前回は多少掻き分けた記憶がありますが、道が見えないほどの藪漕ぎは記憶にない。
登山経験のない友人と一緒に来て、それほど苦労した記憶がないんですけれど。
ここからが、常布の滝への本当の入口でした。

今日のメインの目的のため、ここでむざむざ引き返すことはできない。
時間もないので、嫌がるshibawanwanをなだめて取り敢えず突っ込むことにする。
藪漕ぎは何度か経験したことがありますが、背丈を超える藪漕ぎは初めて。
藪漕ぎ経験のない人であれば、かなりの確率でパニくるか面喰いますね。

ルートは笹が繁茂していて全般的に不明瞭。
ピンクテープを頼りに、GPSと足元の僅かな踏み跡でなんとか判別できる程度。
方向を変えるポイントでは間違って直進しやすいので注意が必要です。
「違う」と思ったら、落ち着いて確実なポイントまで引き返しましょう。

最初は谷を少し下りてから、尾根を左に回り込みます。
そして、右岸(上流に向かって左側)をトラバースしながら100m強高度を上げていくと常布の滝です。
谷を少し下りた地点で、藪漕ぎを嫌がるshibawanwanの声が聞こえる。
しかし、声は聞こえるけれど姿は見えない(笑)。
「あと30分以内に着くと思うんだけれど。」となだめるが、臨界点に達したらしい。
shibawanwanは帰っていった。

ルートが不明瞭な場所で別行動をとるのは好ましくはない。
けれど谷を登ればよいだけだから、迷うことなく車までは戻れるでしょう。
一人残され若干不安になるも、目的達成のためこのまま突き進むことにした。

案の定、藪漕ぎゾーンはほどなく終わりましたが、急斜面の上りのトラバースが続き、決して易しくはない。
「昔こんな大変な思いして行ったかなぁ~」と首をかしげるばかり。
支柱や支柱間の鎖やら、以前の遊歩道の残骸がところどころ姿を現す。
昔は遊歩道があったから楽に行けたんだな。
後から調べると、2014年9月から常布の滝ハイキングコースは閉鎖されている様子。
5年の歳月でこれほど道が分からなくなるほど埋もれるのか。
心が折れそうになりながらもきつい上りと嫌らしいトラバースを抜けると、常布の滝の右岸上部に飛び出ます。
滝は見えるけれど近づけるのか?

常布の滝(15:50~16:40)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 0.5sec ISO100 PLフィルター

15:50 あと少しとの思いで、崩れるガレ場を草を掻き分け進むと滝上テラスに到着。
やっと着いたぁ~。
駐車ポイントから常布の滝滝壺までほぼ休みなく歩いて、1時間30分かかりました。
健脚者ではない方は2時間はかかると考えていた方が良いと思います。

今までの数少ない藪漕ぎ経験上、最低(最高?)の藪漕ぎでした。
半袖で笹藪を掻き分けたら、腕は笹で切り刻まれて、あちこちミミズ腫れしている。
常布の滝へは、嫌らしい急斜面の上りやトラバースがあるので、登山装備と登山経験が必用です。
また、登山経験があったとしても、藪漕ぎ経験がないと面食らうと思います。
藪漕ぎの距離は長くはないので、藪漕ぎと格闘する覚悟をしておけばよいでしょう。
100名瀑の中でも、到達困難度は最難関クラスなのは間違いありません。
同じ歩行時間でも、藪漕ぎルート不明瞭という点で、神奈川県丹沢山の早戸大滝より難易度は明らかに高いです。

後は常布の滝を余すことなく撮り切るだけ。
多分3度は来ないから。
レンズに着く水飛沫を拭き取るタオルを持って、滝の周りを回ります。
滝の流身だけでなく手前に流れを入れたいので、沢まで下りてみたり。
沢を詰められないので大岩を乗り越えると、元の場所に戻った(笑)。
いやぁ~、本当に素晴らしい滝です。
滝全面の柱状節理や赤黒緑が入り混じる色であったり、見れば見るほど特徴的な滝。
右岸の上部には、鍾乳石のようなつらら状の奇岩が発達している。
ここまで来るのは大変ですが、来る価値は十分にあると言えます。
せっかくここまで来たので、最後に自撮り。
落差が40mなので、人と比べてもそれほど大瀑布というわけではありませんね。

下り(常布の滝 16:40 ~ 17:40 スタート地点)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f11 0.8sec ISO100 PLフィルター

既に日没に近づきつつあり、辺りは暗くなり始めてきた。
暗くなる前に、あの藪漕ぎゾーンは抜けきらないといけない。
いつもの夜間歩行で高照度のヘッドライトを持参していますが、過信は禁物。
地形やルートの識別が困難な場所では、高照度ヘッドライトも役には立ちません。
急いで急斜面のトラバースを戻りますが、途中道を誤って沢に下りそうになったり。
「違う」と思ったら勇気をもって、確実なポイントまで引き返しましょう。
トラバース中、微妙に上下はしますが、沢には下りませんので注意が必要です。

先に帰っていったshibawanwanが無事戻っているかどうかも心配だ。
というか相当不機嫌だろう。
行きの1.5倍速で笹を掻き分け、30分で常布の滝遊歩道入口に復帰。
温泉饅頭を買って草津温泉に入らせてshibawanwanのご機嫌を取らないと、今後の行動に支障が出かねない。
17:40 重たい機材を背負ったままrunして、滝壺から1時間でスタート地点に到着。
閉店間際にぎりぎり温泉饅頭を買え、無事草津温泉に入ることができました。

15年前の記憶に頼って突っ込んだら、やたら手強かった常布の滝。
地形も険しいので、行かれる方は最新情報を入手して行かれることをお勧めします。

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