山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

乗鞍・上高地サイクリング完全攻略《④編》安房峠ヒルクライム ~周回すれば3倍楽しい!北アルプス絶景周回ルート~

①乗鞍エコーラインHC→②乗鞍スカイラインDH→➂平湯大滝HC→④安房峠ヒルクライム→⑤上高地ヒルクライムと、4つのヒルクライムを繋いで乗鞍完全攻略!周回すれば3倍楽しい!の第四編。

乗鞍エコーラインをヒルクライムして、乗鞍スカイラインをダウンヒルして平湯温泉へ降り立って、おまけで平湯大滝のヒルクライムを追加。
平湯温泉からは、いよいよ今日3本目のヒルクライム、安房峠越えへ。よく昔安房トンネルを使わずに安房峠越えをしていた時期があったけれど、よもや自転車でヒルクライムすることになるとは思いもせず。

盛夏の安房峠ヒルクライムをご紹介します。

 

走行ルート

乗鞍岳-上高地一周データ

〔距離〕87km
〔獲得標高〕2,800m
〔平均速度〕14.5kph

安房峠HC(平湯温泉-安房峠)

〔距離〕約8km
〔獲得標高〕約530m
〔平均勾配〕約7%

①乗鞍エコーラインHC→②乗鞍スカイラインDH→➂平湯大滝HC→④安房峠HC→⑤上高地HCと一周すると、距離87km/獲得標高2,800m。
①番所大滝からの乗鞍エコーラインのヒルクライムで1,400m登るため、登り坂全体の半分はエコーラインで登ったことになる。後は➂安房峠の標高差530mを登れば長野県側の乗鞍のスタート地点に戻れることになる。ただし国道158号線から番所大滝まで標高差270mのヒルクライムが最後に来る。

 

走行記録 2025年7月20日(13:40-15:00)

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 70mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

13:40 平湯温泉からは、夏雲湧く笠ヶ岳の雄姿が素晴らしい。いよいよ今日3本目のヒルクライム、安房峠越えへ。
ああ、もう一度平ヶ岳へ登ってみたいけど登りたくない。きつくて長いんだよなぁ...、とか昔の笠ヶ岳登山を思い出しながらヒルクライムスタート。

平湯温泉街に入ってから、旧道の国道158号線へ入る。ゆるゆると登ってゆくと右手に平湯神社。左カーブを曲がって平湯浄水場脇から、本格的な上りへ入る。

平均勾配約7%前後なので、そこそこ急。自分のヒルクライムの斜度の基準が、富士ヒル(富士スバルライン)の5.2%だから、これを超える坂はすべて”急坂”に入る。平均勾配6%を超えてくると、クルクルとケイデンスをあげて登れない。猛暑日で踏み込むと暑いので、失速しない程度にゆるゆると登る。

樹林帯の切れ間から、眼下に平湯温泉街が見える。隠れ里のよう。全線樹林帯で展望はほとんどないが、その分直射光線は遮られるので夏日には助かる。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 36mm f11 1/30sec ISO100 PLフィルター

樹林の合間からは、壁のように聳える乗鞍岳の支尾根が見える。十石山あたりだろうか。あそこよりもはるかに高いところに登って下りてきたとは、感慨深い。

車両のほとんどは安房トンネルを通り、安房峠の交通量は比較的少ない。交通量が少ないとはいえ、途中焼岳登山口や中ノ湯温泉旅館があり、車の往来はあるにはある。途中2人組のローディーが反対側から登ってきたが、乗鞍を自分と逆回りで回っているのだろうか。ここまで来ると、ローディーの姿はほとんどない。

14:30 平湯温泉から約8km/獲得標高530m登って、安房峠に到着。長野県松本市と岐阜県高山市の県境。今日二度目の県境だ。
県境からは多少展望が広がる。手前が焼岳。その奥には、奥穂高~明神岳の稜線が見える。穂高連峰の登山は焼岳と比べるとかなり大変。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 30mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

安房峠に登り切ってしまえば、今日のヒルクライムの核心は超えた。残りは(上高地へ行くのならば)上高地までのヒルクライムと番所大滝までのヒルクライムを残すのみ。あとはダウンヒルでほぼ下るだけと思えば心は軽い。

安房峠は、岐阜県側より信州側の方が道が険しい。下部は九十九折が連続するうえ、路面状態は強烈に悪い。
九十九折りのコンクリは水はけをよくするためか、溝が掘られてる上、さらに割れているので、その衝撃たるは激しい。その他至る所で路面が剥がれていたり穴が開いていたりする。凹凸の衝撃にハンドルを取られないよう、慎重に下る。

安房峠の信州側の下りは、衝撃吸収性を考慮していないロードバイクだと、登りはともかく下りはかなり厳しいはず。今日はリム幅25mmのワイドリムホイールに30mmのチューブレスタイヤのセットで来たから、かなり助かった。25c以下のタイヤだとかなり厳しいのは間違いない。

中腹には、焼岳へ登る新中ノ湯登山口があり、たくさんの登山者の車の路駐があり。乗鞍岳と並んで、秋と冬にここから幾度となく焼岳登ったものだな。焼岳は北アルプスの中では乗鞍岳の次にお手軽なので、季節を通してよく登った。秋の紅葉も厳冬期もしっかり撮ったので、もう心残りはないかも。
懐かしさを感じるとともに、卒業した感もある。
さらに下ると中ノ湯温泉。冬の焼岳登山ではよくお世話になりました。

15:00 連続する九十九折を下り切れば、安房トンネルからの国道158号線と合流して、安房峠越えは終わる。
登山でよく通った峠だったので、なかなか楽しかった。乗鞍ヒルクライムと一緒に登れてよかった。

少し下れば、上高地へのマイカー規制をしている中ノ湯ゲート。
さてさて、もう15時と遅い時間だけどどうしましょう?一度は上高地へ自転車で行って見たい。

今日を逃せばなかなか機会はないかもしれない。山には雲がかかっているけど、平地は晴れていて綺麗な大正池や梓川の流れが見れそうだ。
上高地はすぐそこ。この際だから上高地まで自転車でヒルクライムしちゃう?

《第五編》上高地ヒルクライムへ続く。

 

 

焼岳の撮影記録


20100817 焼岳

20190114 焼岳


20171230 焼岳

20211004 焼岳

 

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