山岳写真を中心に花、滝渓谷、自転車、モータースポーツ、夜景等の分野で、美しいと感じた風景を写真と撮影記で紹介していきます。

shibawannkoの撮影山行

乗鞍・上高地サイクリング完全攻略《②編》乗鞍スカイラインダウンヒル ~周回すれば3倍楽しい!北アルプス絶景周回ルート~

①乗鞍エコーラインHC→②乗鞍スカイラインDH→➂平湯大滝HC→④安房峠ヒルクライム→⑤上高地ヒルクライムと、4つのヒルクライムを繋いで乗鞍完全攻略!周回すれば3倍楽しい!の第二編。

乗鞍エコーラインを1,400m登った後は、岐阜県側の乗鞍スカイラインをダウンヒル。いつも乗鞍岳へは信州側からアクセスするため、乗鞍エコーラインばかりを使っていた。乗鞍スカイラインを通るのは20年以上ぶりくらいなので楽しみ。

土砂崩落による通行止めから2024年に通行が再開された、乗鞍スカイラインをご紹介します。

 

走行ルート

乗鞍岳-上高地一周データ

〔距離〕87km
〔獲得標高〕2,800m
〔平均速度〕14.5kph

乗鞍スカイライン(畳平-平湯温泉)

〔距離〕17km
〔獲得標高〕1,350m
〔平均勾配〕約7.2%

①乗鞍エコーラインHC→②乗鞍スカイラインDH→➂平湯大滝HC→④安房峠HC→⑤上高地HCと一周すると、距離87km/獲得標高2,800m。
①番所大滝からの乗鞍エコーラインのヒルクライムで1,400m登り、②乗鞍スカイラインで平湯温泉スキー場までほぼ同じ標高差をダウンヒルすることになる。

 

走行記録 2025年7月20日(12:00-13:00)

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

12:00 信州側の乗鞍エコーラインをヒルクライムして、小休止をしてから畳平をスタート。スタートが遅かったせいもあり、急激に夏雲が湧いてきてしまった。
乗鞍スカイラインの看板の前で記念写真。せめて展望の開けた景色のよいところは、青空を背景に撮りたいのだけれど。

乗鞍エコーラインとの分岐を直進して、いよいよ乗鞍スカイラインに入る。遠くに穂高連峰の山並みが見えるけれど、上空は雲で蓋をされてしまった。
乗鞍スカイラインも一般車は通行規制されており、通行可能なバスはほとんど通らない。乗鞍エコーラインを走っていた多くのサイクリストは、エコーライン側へ下りて行き、スカイライン側はほとんど誰もいない貸し切り状態。1台、ダウンヒルを開始したローディーがかっ飛んで行った。

乗鞍スカイライン側は頂上台地部分が広く、標高の高い場所でのストレートが長い。標高2,600mを超える場所でこれだけ長いストレートを走れるのは、日本ではここ乗鞍だけではないだろうか。まさに天空のストレート。空気が薄いせいか、スピードの乗りも良い気がする。爽快感この上なし!

振り返れば畳平へと続く天空道が延びる。上空が雲で覆われてしまったのが少し残念。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/80sec ISO100 PLフィルター

広大なハイマツ林は桔梗ヶ原。その真ん中を、天空のストレートがまだまだ続く。この標高でこのストレートはすごいよね!その横には穂高連峰。穂高連峰とそれほど高さが変わらない位置で穂高に向かって走れるなんて、なんて贅沢なシチュエーションなんでしょう。

惜しみながら標高を下げていくと、岐阜県側からもポツリポツリとヒルクライムするサイクリストが登ってくる。

直角カーブを曲がって視界が開けると、烏帽子岳を背景にドーン!と長大なS字ヘアピンカーブの景色が展開する。これはすごい光景だ。山岳展望というより、山を縫うように山と一体化した山岳道路が目を引く。山岳道路の曲線美と言うか、そこを走る爽快感が伝わってくるような景色。一気に下りるのがもったいない。刻んで写真を撮りながら下りてゆく。
先行するローディーがものすごい勢いで走ってゆくのが見える。気持ちいいだろうなー。

S字カーブの中から見てもなかなか良い景色。ここまで美しい道路ってなかなかない。残念ながら路面は結構痛んでいるので、ダウンヒルの場合はご注意を。
1つ目のS字カーブを超えて進んでゆくと...。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

これまたドーン!と2つ目のS字ヘアピンカーブが現れる。山に道路が溶け込んだすごい景色。ちょうど上空を覆っていた雲の隙間から日差しが差してくれた。緑がキラキラ輝いて美しい。ハイライトで晴れてくれてよかった。

ここでも思わずカーブ中で足を止めてしまう。1つの画面の中に折れ曲がった道路が3本も入るなんて。下りてきてから見上げるS字ヘアピンカーブもよい。

S字ヘアピンカーブを過ぎれば、後はダウンヒルでかっ飛んでゆくだけ。
今日のタイヤ・ホイールセットは、リム内幅25mmのワイドリムホイールと30cのチューブレスタイヤを選択してきた。多少の路面の凸凹は、エアボリュームいっぱいのタイヤが吸収してくれて、コーナーも含めて安定感抜群で安心感が違う。
今日はヒルクライムが多いので、山用の28Cのタイヤ・ホイールセットで来ようかと思ったが、登った分だけダウンヒルがある。荒れた路面には30cのチューブレスタイヤ(+ワイドリムホイール)がマッチした。

かっ飛ばしストレートは空に向かって下りてゆく感じ。時速は優に50kphを超え、ヒャッホー!と叫ばずにいられない。やっぱり上りより下りの方が好き。w

結構な傾斜の九十九折をガンガン飛ばして下りてゆく。穂高連峰に向かって下りてゆくなんて贅沢過ぎる。岐阜県側に向かって下りてゆくため、穂高連峰の見える角度が徐々に変わってゆく。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 31mm f11 1/50sec ISO100 PLフィルター

岐阜県側に下りるにしたがって、槍・穂高の稜線の隣に、巨大なピラミダルな笠槍が目立つ笠ヶ岳が見えてくる。笠ヶ岳はね、登るの大変なんですよ。だから今まで1回しか登っていない。w

九十九折をガンガン下っていても分かるくらい、乗鞍スカイライン側の勾配はけっこう急。距離が短い分だけ急になり、平均勾配は7%を超える。ヒルクライムで登ってくる人たちも大変そう。Eバイクを使いたいくらいだと思う。

かなり下りてゆくと展望台があり。展望台からは槍穂高の展望がよい。ちょっと遠いけど。
若山牧水の歌碑のある分岐を、高山方面ではなく平湯方面へ向かう。急な樹林帯の九十九折を下りてゆく。

13:00 急な樹林帯を抜けると国道158号線に合流し、ほどなく行くと平湯温泉スキー場へ到達する。これにて乗鞍スカイラインのダウンヒル終了。乗鞍エコーラインで登った獲得標高1,400m分とほぼ同じ分だけ、乗鞍スカイラインでダウンヒルした位置関係。
槍・穂高の景色が良く、ダウンヒルで爽快すぎて言うことなし。勾配が結構急なので、登りじゃなくて下りで助かったかな。

スタート地点の番所大滝まで戻るには、安房等トンネルは自転車通行禁止のため、安房峠を超える必要がある。
安房峠へのヒルクライムの前に、おまけで日本百名瀑の平湯大滝へお立ち寄り。
《第三編》平湯大滝ヒルクライムへと続く。

 

 

乗鞍岳山域の山行記録


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