shibawannkoがモータースポーツ撮影を始めることとなったのは、モデルチェンジされたキャノンの100-400mmの超望遠レンズを購入したことと、一眼レフをEOS5DsRに切り替えたら秒間5コマの連射性能が備わっていたことがきっかけです。
あれ、これってもしかしてレース撮れる?
意図せずモータースポーツ撮影ができる機材が揃ったことによるものでした。
このようにモータースポーツ撮影を始めるには、最低限必要な機能が備わった撮影機材が必要になります。
数万円の安いカメラとレンズから数十万から百万円を超えるものまで幅があり、それぞれメリットデメリットがあります。
近年モータースポーツ撮影にサーキットに通い試行錯誤していると、必要な装備が自分なりに分かってきました。
そこで私の使用している撮影機材を例に、失敗談と経験則に基づいて必要な機材を紹介していきます。
流し撮りの方法については、「モータースポーツ流し撮り~撮影方法編~」を合わせてご覧ください。
カメラ
モータースポーツ撮影用のカメラといっても、いろんな種類があり最低限必要な機能も忘れることはできません。
一度に考えるとゴチャゴチャするので、カメラの要素を整理すると、大きく分けて以下3つになるのではないでしょうか。
それぞれの要素について、モータースポーツ撮影に向くか向かないか?メリット・デメリットを考えていきます。
(1)構造:①一眼レフ/②ミラーレス/③コンパクトカメラ・スマホ
(2)動体性能:④オートフォーカス性能/⑤連射性能
(3)フォーマット:⑥APS-Cサイズ/⑦フルサイズ
〔構造〕一眼レフ/ミラーレス/コンパクトカメラ・スマホ
■ 一眼レフカメラとミラーレスカメラの違い
「一眼レフカメラ」か「ミラーレスカメラ」かというのは、そもそもカメラの光学的な構造上の分類です。
一眼レフは、レンズを通した景色をカメラ内のミラーとプリズムで反射させて、ファインダーで確認できる構造です。
そのため一眼レフは、リアルタイムに撮りたい瞬間を捉えることができモータースポーツ撮影に最適である反面、カメラ内にある大きなミラーがシャッターを切る度に上下することで構造上重たく大きくなります(Amazon①②④)。
一方ミラーレスは一眼レフにあるミラーをなくし、レンズを通した景色を映像に変換して電子ビューファインダー(Electonic View Finder)や液晶モニターに写す構造になっています。
では「映像を確認できるのからミラーレスでも問題ないのでは?」ということになりますが、映像に変換してファインダーで確認できるまでにタイムラグがあり、瞬間を捉えるモータースポーツ撮影にはデメリットなります。
この光学的な構造上の違いから、ミラーレスより一眼レフの方がモータースポーツをはじめとする動体撮影に向きます。
なおこの構造上の違いから、カメラの写真でボディ内にキラっと輝くミラーが見えるのが一眼レフで(amazon①②④)、虹色に光る受光素子が見えるのがミラーレス、という違いが見えますよね(amazon③⑤⑥)。
■ ミラーレスカメラでのモータースポーツ撮影
しかし最近の各社のミラーレスのフラグシップ機は、EVFの表示タイムラグが最小限に抑えられています。
そして昨今のミラーレス機のファインダー内のほぼ全範囲をカバーする測距エリアの広さや秒間10コマに到達する連射性能、瞳フォーカスの正確性、カメラの軽さ等から、十分モータースポーツ撮影(またはレースクィーン撮影)も可能であるといえます。
実際サーキット行くと、ミラーレス機で撮影されている方を多く見るようになりました。
またキャノンもニコンもミラーレス機用のレンズマウントを新たに採用し、今後は一眼レフからミラーレスにシフトしていくことが予想されます(amazon③⑤⑥)。
その流れを考慮すると、一眼レフのレンズマウントの1本100万円を超える単焦点レンズを購入することは、一考する時代になってきた気がします。
なおコンパクトカメラとスマホは、望遠がないうえ連射ができなかったりするので、モータースポーツ撮影には不適です。
一眼レフかミラーレス機を検討しましょう。
〔動体性能1〕オートフォーカス性能 ⇒ 自動追尾AF/AF速度
激しく動くマシンにピントを合わせるのは、オートフォーカスの性能が飛躍的に向上した昨今においては、すべて自動追尾のオートフォーカス任せにします。
一昔前のように、マニュアルフォーカスで「置きピン」といった合わせ方はほぼしません。
オートフォーカスのモードは、各社で「コンティニュアス・サーボ」「AIサーボ」といった名称のものです。
そのため自動追尾AFの機能がない(または貧弱な)カメラは、モータースポーツ撮影には明らかに不適格です。
さらに動態撮影においてオートフォーカスの速さも重要な要素ですが、これも上級機種ほど早くなります。
まずはしっかりとした自動追尾AFが備わってAFの速い、各メーカーの中級機種以上のカメラを用意しましょう。
〔動体性能2〕連射性能 ⇒ 秒間5コマ~
動体撮影に必要な機能として連射性能があり、秒間3コマから秒間10コマを超える幅があります。
モータースポーツ等の動体撮影では、一般的に連射性能が高ければ高いほど有利といえます。
それは連射性能が高いほど瞬間瞬間を捉えやすくなり、また、ミラーアップしてファインダー内の像が消失している間隔が少なくなるため、テンポよく撮れるという利点もあります。
ではどの程度の連射性能からモータースポーツ撮影に耐えうるか、という点です。
私の現在使用しているカメラEOS5DsRの連射性能が秒間5コマであり、この秒間5コマがモータースポーツ撮影に使えるギリギリの連射性能でしょうか。
秒間5コマといっても、バッテリーの残量が少なくなってくると明らかに連射は遅くなり、こうなるとちょっと厳しい感じが出てきます。
〔センサーサイズ〕APS-Cサイズ/フルサイズ
モータースポーツ撮影では、観客席から遠く離れたマシンを大きく写す必要があるため、センサーサイズの関係で大きく写るAPS-Cサイズが一般的には有利といえます。
センサーサイズの関係から、APS-Cサイズはフルサイズよりも1.6倍の焦点距離に相当します。
そのため、同じレンズを使用しても大きく写せるということは、より高価で重い超望遠レンズを用意する必要がなくなります。
一方フルサイズのメリットは、主に以下の2つがあります。
1つ目は、1つ1つの受光素子が大きく解像された描写を受け止めることができるため、画質的に有利になります。
2つ目は、一般的にAPS-Cサイズのフォーマットよりも画素数が多くなるため、トリミング耐性に強くなります。
shibawannkoのカメラ
私の場合は、5,060万画素のフルサイズ機であるEOS5DsRでモータスポーツ撮影をしています(amazon①)。
なぜ焦点距離が稼げないフルサイズ機で、しかも連射性能が秒間5コマと貧弱な、いかにもモータースポーツ撮影に不向きなカメラで挑むのかというと、モータースポーツ以外の主たる撮影対象が、画質が優先される山岳写真や桜等の風景写真を中心とするから、という理由です。
カメラの2台持ちは好きではないので、普段使っている高画素機をモータースポーツ撮影に流用しています。
では実際使ってみて、連射の遅いフルサイズ機でモータースポーツ撮影が可能かどうか?ということですが、結論から言えばかなりいけます。動体撮影に特化したEOS1DSやEOS7D等のモデルのように、オートフォーカスが優れていて連射性能が秒間10コマを超えてくる機種と比べるといろいろ不満は出てくるかもしれませんが、ずば抜けて有利な点があります。
それは上述したような、フルサイズのフォーマットであることの画質の良さと、なんといっても高画素機ゆえの最強のトリミング耐性です。
モータースポーツのような動体撮影は、一発で決めきれるものではなく連射とトリミングを前提とします(動体撮影以外では当然にフルフレーミングでトリミングはしません)。
例えば焦点を合わせていたマシンの背景にもいろんな位置に他のマシンが入り込み、撮影後に見ると当初狙っていたフレーミングの中で、偶然のマシンの配置により別のフレーミングの方がよくなることが多々あります。
また縦構図で撮っていた場合でも、マシンの位置関係から横構図でトリミングして切り出すこともあります。
このように、たいていの場合は大なり小なりの適切な構図でトリミングを行うことになります。
トリミングすると当然ながら画素数は落ちますが、それでも例え5,000万画素が半分の2,500万画素になっても、APS-Cサイズと同等以上の画素数を保持しており、相当程度の大きさの印刷にも耐えられます。
確かに連射性能は秒間5コマと物足りない面もありますが、この最強のトリミング耐性により決してモータースポーツ撮影には向かないことはありません。
今ではミラーレス機でも5,000万画素を上回るモデルも出てきているため、機材の軽量化のためにミラーレスに切り替えたいと思っているこの頃です。
レンズ
サーキットでモータースポーツ撮影をする場合、観客席からマシンまで遠いため、焦点距離が一番ものをいいます。
モータースポーツ撮影を可能にする超望遠レンズにも何種類かあるため、パターンを分けて説明していきます。
100-400mm(純正)/150-600mm(レンズメーカー)
■ 100-400mm(純正)
モータースポーツ撮影のためには、フルサイズ機では少なくとも400mmの焦点距離が必要です。
400mmあれば「サーキット全てのコーナーで撮影できる」という訳ではありませんが、最低でも400mmあれば各サーキットの半分くらいの撮影ポイントをカバーできます。
400mmをカバーするレンズは、各カメラメーカーから100-400mmの焦点距離でラインナップしています。
一般的に①画質も申し分なく、レンズメーカー製のレンズと比較して②オートフォーカスの早さと③手振れ補正の強力さは、動体撮影に有利に働きます(amazon①②③)。
価格は30万円近くはしますが、純正の100-400mm超望遠ズームレンズは最も頼りになる1本となるのではないでしょうか。
サーキットで見かける超望遠レンズとして、この純正の100-400mmのレンズを一番多く見かけます。
もちろん価格の高い純正ではなくレンズメーカー製のレンズでも、同焦点距離はラインナップされています。
またカメラ本体のセンサーサイズによりますが、APS-Cサイズの場合は焦点距離が35mm換算で1.6倍されるので、100-400mmの望遠レンズが160-640mmの超望遠ズームになります。
なのでフルサイズではなくAPS-Cサイズのフォーマットの場合は、これ1本で望遠域がカバーされることになります。
■ 150-600mm(レンズメーカー)
400mmを用意したとしても、サーキットでは400mmであっても届かないコーナーが結構たくさんあります。
100-400mmで撮っていくと、どうしても400mm以上の600mmの超望遠域が欲しくなってくるものです。
600mmをカバーするレンズとなると、1本100万円を超える純正単焦点レンズ以外の選択肢として、①テレコンバーターか②レンズメーカー製のズームレンズ150-600mmしか選択肢がありません。
しかし昨今ソニーから200-600mmのレンズが発表され、今後はキャノンやニコンでも、600mmの焦点距離をカバーするレンズがラインナップされることが予想されます(amazon④)。
レンズメーカー製のズームレンズは、純正に比べて値段は安いですが、AFの早さと手振れ補正は貧弱になります。
また画質も純正の400mm等と単純に比較することはできませんし、「綺麗か綺麗じゃないか」は人の主観によるものですが、600mm端だとそれなりのエッジの丸まった画質だと感じます(amazon⑤⑥)。
テレコンバーター(×1.4/×2)
レンズ単体でなくても望遠レンズにテレコンバーターを後付けする形で、簡単に焦点距離を伸ばすことができます。
純正の100-400mmに×1.4のテレコンバーターを装着すれば、140-560mmの焦点距離となります。
価格を低く抑えて手軽に焦点距離を伸ばすことができるテレコンバーターですが、欠点もあります。
①画質の劣化と②ピントを合わす測距点が中央1点に限られる点です。
画質の劣化については、そもそも光学的にテレコンバーターが望遠レンズの画質を落とす方向にしか働かないため、「綺麗か綺麗じゃないか」は人の主観によりますが、確実に画質は劣化します。
また中央1点での測距は、マシンを真ん中に置く構図以外は撮りにくくなります。
そもそも構図的に、マシンを真ん中に置く場合は少ないのではないでしょうか。
~600mm単焦点(純正)
600mmをカバーするレンズの最後の選択肢として、100万円を超える純正の単焦点レンズがあります。
本当に動体撮影を突き詰めていくと、純正単焦点レンズの世界になると思います。
純正600mmの単焦点レンズであれば、私は使ったことはありませんが、別次元の驚愕の画質で写せるのでしょう。
また画質面だけでなく、開放値が小さい明るいレンズは手前の金網をボカすことができるというメリットがあります。
金網越しに撮影できることになるため、撮影場所は大きく広がります。
しかしレンズ1本で100万円超という値段(と大きさ)を考えると、通常の人が入手できる代物ではありません。
それでもサーキットでは、そんなバズーカがズラっとコーナーに並んでいます。
若干信じられない光景ですね(笑)。
またソニーを始めとして、キャノンやニコンもミラーレス専用マウントを発表し、フルサイズのミラーレス機が投入されている昨今においては、一眼レフからミラーレスにシフトしていくことが予想されます。
その中で一眼レフマウントの1本100万円を超えるレンズに投資していくことは、一考する時代になってきたと思います。
かくいう私も購入の意思を固めつつ店頭に行った日に、ちょうど600mmのモデルチェンジが発表されて価格が50万円引き上がったのと(amazon②→①)、ミラーレスマウントのことを考えて、購入直前で踏みとどまりました。
70-200mm
純粋にマシンを撮るならば上記の望遠レンズが必要になります。
ただマシンと比較的近い鈴鹿やもてぎのヘアピンだと、400mmまでは必要とせず70-200mmで足りることもあります。
70-200mmで足りるのであれば、100-400mmよりコンパクトで軽い70-200mmの方が取り回しがしやすいです。
また流し撮りをするのであれば、あえてF2.8の明るいレンズは必要なくF4で十分です(RQ撮影は逆)。
しかしマシン全体をある程度の大きさで写す場合やアップで切り取る場合には、やはり200mmでも足りなくなります。
結局いろんな状況に対応する100-400mmを付けておいた方が、周回数の限られたモータースポーツ撮影において利便性が高いといえます。
70-200mmはレーシングカーの撮影ではなく、ピットウォーク等でのレースクィーンの撮影に重宝します。
shibawannkoの使用レンズ
私がサーキットで使っているレンズは以下の4本です。
状況に応じて対応するため本数が多くなっていますが、80%くらいは100-400mm1本で済ましています。
■ EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM(+テレコンバーター×1.4)
私が最も頼りにしている1本です。
遠距離で空気中の水蒸気の影響でモヤっとしている場合以外、「ほんとに400mmの超望遠か?」と思うくらいの描写力があるうえ、手振れ補正が強力に効きます。
正直70-200mmとの画質の差も良く分かっていないほどです(笑)。
”神レンズ”と言われるゆえんが良く分かります。
望遠域が足りないからと言って、下手に手振れ補正の弱いシグマの150-600mmで微妙に撮り損ねるより、400mmでしっかり止めてトリミングした方が綺麗なのではないか、とも思ったりもします。
ちょっと届かないコーナーでも100-400mmを使ったりするので、コーナーによっては大トリミング大会になります(笑)。
■ SIGMA150-600mm
富士スピードウェイのコカ・コーラコーナーや鈴鹿の逆バンク、もてぎのS字をはじめ、フルサイズではどうしても400mmで届かないコーナーが結構たくさんあります。
1本100万円を超える純正単焦点レンズ以外に選択肢がないので、代替機として購入しました。
使った感想は、600mm域での手振れ補正は効いているのか効いていないのか分からないくらいの効きで、そもそも600mmの焦点距離は手撮りで撮れるなどと思わない方が良いかもしれません。
600mm端での画質が良いか悪いかですが、良し悪しは人の主観によるものですし、他のレンズと比較してしないと正確ではありませんが、個人的にはそれほど良いとは感じないかも。
やはり純正単焦点か。。。
単純に純正100-400mmと600mm域では比べられないため、純正100-400mm+テレコンバーターとの比較になります。
どちらも使いますが同条件で撮り比べたことがないので、今度納得のいくまで比較実験をしてみようと思います。
テレコンバーターの中央1点測距が使いづらいので、望遠レンズの2本持ちは辛いですが、150-600mmを通常使います。
多少不満はありますが、価格相応に600mmをカバーするレンズとしては、一般の評価のとおり良いレンズだと思います。
純正の100-400mmと並んで、サーキットで多く見かけるようになりましたね。
■ EF70-200mm F4L IS USM
以前は保有し、鈴鹿やもてぎのヘアピン、ピットウォーク等、このレンズを試したことが何度かありました。
しかし冬山撮影で、暴風でレンズを入れたリュックごと谷底に飛ばされてしまったので、以来買い直していません(泣)。
■ EF24-70mm F2.8L II USM
ピットウォークでは、私は全身を入れて撮ることがまずないので24-70mmは使いません。
より被写体との距離が近いグリッドウォークの場合だけでしょうか。
F2.8と開放値は小さいですが手ブレ補正機能がないため、曇天等暗い時にはそれなりに神経質にならざるを得ません。
F4でもいいので手振れ補正が付いているレンズの方が使い勝手が良い、と個人的には思います。
一脚
一脚(+ボール軸受型の大型石突)
■ 一脚の必要性
モータースポーツ撮影では、もちろん手持ちで撮影することもできますが、一脚があった方がよいでしょう。
理由は、モータースポーツ撮影で使う超望遠レンズが1.5~2kg以上と重いことによります。
この重たい超望遠レンズを流し撮りで振り回していると、腕力がある方でも30分と持たないでしょう。
そして1/30~1/60とスローシャッターを切る場合、一脚で上下のブレを抑えた方が撮りやすくなります。
そのため、レンズとカメラの重力は一脚で支え、一脚を軸に回転させて流し撮りをするスタイルが合理的となります。
三脚でも支えることができますが、大勢の人が集まるサーキットでは三脚は邪魔です。
また流し撮りをする回転軸が、一脚では自分を軸にして回すことができる一方、三脚は雲台が回転軸となってしまうため、流し撮りでカメラとマシンを同調させにくくなります。
このように一脚自身はカメラとレンズの重量を支えるだけなので、高いカーボン製の一脚でも安いアルミ製の一脚でもそれほど機能差はないと言えます。
一脚の固定方式にレバー式とナット式がありますが、締付強度の高いナット式の方が信頼度が高く良いと思います。
そしてナット式の中でも各段階のパイプが回転しないモデルが非常に使いやすいです(amazon①②③)。
レバー式は安価ですが、ゴミを噛むと締まらなくなることもあり、レバーの突出部分が結構かさ張るものです。
かなり昔、私は安価なレバーロック式を使っていましたが、ゴミが挟まって締まらなくなったので結局捨てました。
なお一脚の収納ですが、多くの人がリュック内に入れずにリュックの外側に挿して括り付けています。
ピットウォーク等の混雑した場所では、リュックに刺した一脚の金属製の雲台部分が人の顔の高さに来て非常に危ないため、本当にやめてもらいたいです。
■ ボール軸受型石突
一脚だけでも良いのですが、標準のゴム製の石突をボール軸受型の石突に交換すると、流し撮りの成功率が高まります。
通常の石突は先が尖がった形状をしており、また、流し撮りをする場所はアスファルトの上とは限らず、多くの場合は土の地面や草むらの上でしょう。
そんな柔らかい地面の上でカメラと望遠レンズの重量を一点にかけて流し撮りでグリグリするわけですから、地面は掘れるわ移動もするわ、何よりも流し撮りに不可欠なスムーズな動きが阻害されることが多くあります。
流し撮りをしていると、だんだん地面が掘れて短くなってくるんですよね(笑)。
他の人が使っているのをまねてボール軸受型に変えると、想像以上に動きが改善されてびっくりしました。
ただボール軸受型の石突がすべてのメーカーに用意されているわけではないので、GITTOを使用されている方は交換すると確実に効果を感じると思います(amazon④)。
草むらや傾いた斜面の中でも、一脚の足場を気にせず流し撮りに専念できるようになります。
雲台
一脚とカメラ(望遠レンズの三脚座)を接続する場合、雲台を挟むか直付けするかの問題が生じます。
どの雲台でもそうですが、雲台を付けるとクイックシューを使えるというメリットがあります。
近年広く普及しているアルカスイス互換のクイックシューであれば、メーカー関係なく素早く接続することができます。
アルカスイス互換の規格は、超望遠レンズ等の重量級のものを接続してもブレなくがっちり固定できるので、互換性と固定力からアルカスイス互換のクイックシューがお勧めです。
アルカスイス互換のクイックシュー以外のメーカー独自のクイックシューは、どうしてもガタつきが多いように感じます。
雲台の種類もいくつかあるので、流し撮りの可能性を検討しながら一脚の種類を紹介していきます。
■ レンズ直付け
これは望遠レンズの三脚座と一脚をダイレクトに繋ぐ方法で、この場合には雲台は必要ありません。
サーキットでは超望遠レンズを持ち歩く多数のカメラマンがこの方法をとっているのを見かけます。
固定力は最強ですが、角度を調整することはできませんし容易に脱着ができない側面もあります。
実際私も何度か試しましたが、見かける頻度とは裏腹に扱いづらく、直付けはしないようになりました。
■ 自由雲台(amazon①②③)
自由雲台は文字通り固定ノブのリリース一発で自由な角度にカメラを動かしたり固定することができます。
自由雲台を使うことによりクイックシューが使え便利な面もありますが、重量級の望遠レンズとカメラが上に乗っかっていることにより、意図しないリリースで首が折れたように一気に解放されてしまうので、若干の扱いにくさがあります。
そのため重量級の望遠レンズとカメラを扱う場合は、直付けの方が良いかもしれません。
自由雲台はサーキットで見る限り、直付派よりも少数派のようです。
■ ビデオ雲台(amazon⑤)
ビデオ雲台は主としてビデオ撮影用の雲台で、パン(水平方向)とチルト(縦方向)にそれぞれ動かすことができます。
高いものになるとチルト方向にはカメラとレンズの自重で傾きすぎないように、カウンターバランスの機能がついているものもあります。
実際使ってみると、頻繁に調整する縦方向に限定して動かすことができ(水平方向は三脚座の回転で調整)、自由雲台みたいに全方向に重さに任せて勝手に動いてしまうことがないため、自由雲台より一脚との相性がよい雲台といえます。
ただ自由雲台と比べて構造上複雑になるため、大きく重たくなります。
サーキットでは自由雲台よりもさらに少数派となり、「何度か見かけたことがあるぞ」という程度です。
ビデオ雲台までいかなくとも、同じく動く方向を限定した2WAY雲台というものも同じ使い方になります(amazon④)。
■ ジンバル雲台(amazon⑥)
さらに少数派になりますが、ジンバル雲台というものもあります。
これは大型レンズに装着し、自重でバランスを取って自由に動かせるという優れもので、よく野鳥撮影に用いられます。
大型望遠レンズに装着する動体撮影用の雲台であるため、モータースポーツ撮影においても使える余地があります。
しかし固定しないで自由に動かせる状態のときにジンバル雲台の機能が発揮されるため、固定して使う限りは大きく重たいジンバル雲台をそもそも使う必要はありません。
ジンバル雲台はビデオ雲台よりもさらに大きくかさ張ります。
一度カメラ雑誌でプロカメラマンが使っている写真を見たことがありますが、実際のサーキットでは、プロアマ問わず装着している人を見かけたことはありません。
■ カメラを固定するか固定しないか
一通り雲台の種類を紹介してきましたが、どの雲台を使っても「流し撮りの際に雲台を固定するか自由にするか」の選択が出てきます。
固定すると追いづらく固定しないとブレやすい、というこになり、いったいどうしたらよいのでしょう?
斜め方向の流し撮りをどうしようか?と考えていた私は、上記の全ての種類の雲台を用意して、固定した場合と固定しなかったすべての場合を撮り比べてみました。
その結果、カメラと一脚は固定した方が流し撮りの成功率が高く「固定した方がよい」という結論に至りました。
固定しない方が追いやすいのですが、追いやすさ以上にブレが生じることが要因だと思います。
shibawannkoの一脚装備
普段山岳写真等の風景写真をメインとする私は、軽くて剛性が高いGITTOの三脚を使っています。
同じカーボン製の三脚でも、GITTOの三脚とそれ以外のメーカーの三脚とでは信頼度が全然違います。
以前に日本製の某メーカーのカーボン三脚から変えたときの衝撃は相当なものでした。
軽くて剛性が高くしかも耐久性の優れるGITTOの三脚に勝るものはないと思っています。
その流れで、一脚もGITTOを使用しています(amazon①)。
一脚も三脚と同じく想像通りの強剛性で、少し重いですが信頼度は抜群。
GT2542は段数が4段で早く伸ばしやすい一方、短くしてリュック内に入れることができるので重宝しています。
先にあるように一脚は重量を支えるだけなので何でもいいとも言えますが、レンズ重量で2kgを超えてきたり、100万円を超える純正単焦点のレンズを使用する場合は、このクラスの一脚がバランスがとれると思います。
撮影小物
モータースポーツ撮影に必要なカメラやレンズ等の機材の他、バッテリーやメモリといった小物も付随してきます。
“小物”といってもない場合には撮影終了となりかねない重要なアイテムです。
ないと困る重要な(又は頻度の高い)順に紹介していきます。
予備バッテリー
まずはバッテリーがないと、シャッターすら切れず話になりません。
2時間のスプリントレースか6時間耐久レースかによりますが、私はは土日の2日間で通常2,000~7,000枚撮影します。
まずバッテリー1本では足りないので、予備バッテリー含めて必ず3本を携帯するようにしています。
また撮影だけでなく、プレビュー画面で写真を開いてボツ写真を消していく作業は予想以上に電源を消費し、気付くと撮影のためのバッテリーがなくなっていたことも。。。
車には充電器を備え置いているため、車に戻ってすぐに充電する、というサイクルで電源を確保しています。
モータースポーツの撮影のみならず、バッテリー切れになるとその時点で撮影終了です。
一番やってはいけないミスの1つですが、慌てて出発して予備バッテリーを忘れる、予備バッテリーを入れたけれど充電されていなかった等、繰り返し何度もやってしまいました。。。
そのため最近では出発時に車から離れる時には、必ず予備電池を入れたかどうか現物確認をするようにしています。
メモリー
次にメモリーが当然カメラ本体に挿さっていないと記録できず、挿し忘れると大変です。
モータースポーツ撮影では、連射により数千枚もの大量の画像を記録します。
私はファイル容量の大きいRAW画像で記録しているため、以前はすぐにメモリーがいっぱいになって現地でメモリーの交換を行ったり、持っているメモリーが全てフルになると急いで不要なファイルを削除していたりしました。
しかしメモリー紛失のリスクや現場で消すのがストレスだったので、本体を5DsRに交換した際に見直しを行い、メモリー2スロットルを①コンパクトフラッシュ256MB+②SDカード256MBの計512GB体制にしています。
これでメモリーの交換やフルになる心配がなくなり、ストレスなく撮影に集中することができるようになりました。
データを抜くとき以外は、基本このメモリー2枚を挿しっぱなしです。
メモリーの選択には形状の規格以外に、①容量と②転送速度があります。
容量に関しては一番大きな容量が望ましいですが、現行で一番大きい容量は値段が跳ね上がるので(512MB)、2番目のに大きな容量を選択すると価格がこなれてきます(256MB)。
またモータースポーツ撮影は連射が前提となるため、転送速度が遅い一昔前のメモリだと記録が追いつかず容赦なく書き込み待ちで「BUSY」状態になります。
そのため購入の際には、容量だけに気をとられずに、転送速度にも注意する必要があります。
私の場合は、転送速度が①160MB/sのCFと②95MB/sのSDカードの2枚挿しです。
EOS5DsRで1コマ5,000万画素のRAWファイルを秒間5コマで連射しますが、転送速度が遅いSDカード(95MB/s)の方でもあまりストレスを感じることなく連射ができている状況です。
ファイル容量が大きく秒間10コマを超える連射をする場合には、95MB/sより上のものを選んだ方が良いかもしれません。
NDフィルター(PLフィルター)
■ 減光の必要性(小絞りによる画質の劣化)
流し撮りをする場合、シャッタースピードを1/60~1/125秒のスローシャッターに設定して、背景を流すことになります。
曇天や雨天はともかく、晴天時でスローシャッターを設定すると、絞り値がf18~f27と小絞りになってしまいます。
小絞りになると光の解析現象のため画質が劣化します。
どの程度の小絞りから回析現象で画質劣化が顕著になってくるかは、マクロレンズかそれ以外のレンズかで変わってきますが、通常のレンズであればf16を超えた段階から明らかに画質劣化が認められます。
そして解析現象による画質の劣化は、各メーカーの現像ソフト内で軽減することはできますが(キャノンであればDLO)、例えばf22まで絞って画質が劣化した写真は完全には回復できません。
そのため晴天時の流し撮りに際しては、絞り値をf16にとどめるように減光する必要があります。
せっかく綺麗に流し撮りが決まったとしても、なんだかぼや~んとした画質で出来上がってくるのは残念ですよね。
■ NDフィルター
減光するための代表的な方法は、NDフィルターをレンズ前枠に付ける方法です。
要はサングラスみたいなもので、減光する程度でND4、ND8、ND12とそれぞれの減光率のフィルターを選択して装着します(amazon③④)。
しかし最近では一枚のフィルターで減光率を調整できるものが出てきており、何枚もの減光率の異なるNDフィルターを持ち運ぶ必要がないようになっています(amazon①②)。
しかし価格が高いので、ND8等のある程度の暗さのNDフィルターを付けておくか、周囲が暗くなってきたら外すかの対応でもよいかと思います。
■ PLフィルター
風景写真を撮っている人にとっては、保護フィルターの代わに常用フィルターとしても使われている必須アイテムです。
PLフィルターは偏向ガラスで、光の反射を除去して本来の色をクッキリ鮮やかに再現してくれる優れものです。
どの程度光の反射を抑えるかは二重になっているフィルター前枠の回転によって調整し、この機能は他のフィルターや現像ソフトの機能では代替できないものです。
減光目的のNDフィルターとはそもそも目的が異なりますが、PLフィルターでも偏向ガラスが暗いため、結果として(1段~)2段の減光効果があります。
私は風景写真用としてほぼすべてのレンズのPLフィルターが揃っているので、PLフィルターをNDフィルターの代わりに減光用として流用しています。
最近の高性能なPLフィルターは高透過で減光が1段程度に抑えられていますが(amazon⑤⑥)、それでも晴天時の流し撮りでは、1/60~1/125秒くらいのSSでf16でぎりぎり抑えてくれています。
そしてPLフィルター本来の機能で光の反射を除去してくれるため、灰色のアスファルトはより黒く、マシンや背景の緑はより鮮やかに再現してくれるのでお勧めです。
風景写真の撮影を兼ねて、もっと多くの人がPLフィルターを使ってもいいのでは、と思ったりしています。
NDフィルターやPLフィルター等のフィルターにはそれぞれグレードがあり、撥水コーティングと防汚コーティングがされているものが使い勝手が良くお勧めです。
屋外での使用で濡れることもあり、撥水コーティングがされていると一拭きで水滴が除去することができます。
カメラ保護材
カメラ機材は重くかさ張るので、サーキットでずっと手に持っているわけにはいきませんし、すべての人が保護材のしっかり入った重厚なカメラバッグを使うわけではありません。
レンズ単体はレンズポーチに入れれば保護できるのの、大きな望遠レンズを装着したカメラ本体を保護し持ち運ぶのは一工夫要ります。
そんなときに非常に重宝するのが、風呂敷状のイージーラッパーです(amazon①②)。
風呂敷状の新素材で布の表地と裏地がしっかりくっつくので、装着するレンズの大きさが変わってもいかようにも包み込むことができます。
私は一度、横着してこの保護シートを巻かずにそのままリュックに入れていたら、リュック内で折り畳み脚立とぶつかり合っていたのか、高価な望遠レンズの白塗装が何箇所も剥がれてしまいました。
本当にショックです。大事に使っていたのに。。。
またレンズポーチは多くの種類が販売されています。
カメラやレンズの保護バックは、レンズ沼と同じく一度ハマるととっかえひっかえ買い直したりします。
TENBAのネオプレーン素材のレンズポーチは薄手でかさ張らないので、複数本のレンズをリュック内に収めることができます(amazon③④⑤⑥)。
薄いのでコンクリに落下させても大丈夫か?と言われると厳しいですが、落下は特別に気を付けるとして、コンパクトにレンズを保護するのに最適なので、私はこのシリーズにすべて変えました。
何度も何度も買いなおしてきたレンズポーチですが、今のところTENBAのレンズポーチにおさまっています。
サーキット必需品
モータースポーツ撮影をするために必要な撮影機材の他、レース観戦に必要な小物もあります。
撮影には直接関係しませんが、小さなものでも忘れると非常に困るもの。
最初は試行錯誤したり忘れて困ったりしましたが、何度もレース観戦に通っているうちに必要なものが分かってきました。
そこで私の使用しているレース観戦の必需品を、忘れると困るもの順に紹介していきます。
日差し対策用品(帽子/日焼け止め/サングラス)
小物の中で、本当に小物なんですが忘れると一番困るのが、帽子や日焼け止め等の日除けグッズです。
サーキットで撮影する場合は、ほとんどがコーナーにへばりついているので直射光線にさらされます。
またピットウォークの待ち時間も直射光線にさらされ、頑張って撮っている限りほとんど日陰にいることはありません。
夏の炎天下で2日間屋外にいたら、真っ黒になります。
日焼けしたいのなら別ですが、帽子と日焼け止めは一番の必須アイテムです(曇りの日でも日焼けします)。
腕は日焼け止めや長袖のシャツ等でケアしたとしても、半ズボンを履く場合は注意が必要で、膝下が真っ黒になります。
そのため、私は撮影リュックに帽子と日焼け止めをセットにしており、それでも忘れないように、車中にももう1セット予備を入れています。
雨対策用品(レインウェア/カメラレインカバー)
■ カメラレインカバー
サーキットでも当然雨は降ります。
最近のカメラやレンズは防滴・防塵使用のものがあり、多少の小雨程度なら大丈夫ですが、激しく降る場合にはカメラ・レンズのレインカバーがあった方が安心です(amazon④⑤⑥)。
最低限レンズとカメラを覆うことができ、ファインダーを覗くことができるものであればよいと思います。
私の場合は、カメラとレンズが防塵・防滴仕様なので、よっぽど激しく雨が降る場合以外は何も対応をしていませんし、雨予報以外では荷物が多くなるので持っていっていません。
そもそも激しく雨が降るときは、私は帰っちゃうかもしれません(笑)。
■ 雨具
レンズやカメラだけでなく自分自身も雨を防がなくては、安心して撮影に集中できません。
ポンチョでもいいのですが、お勧めなのはかなり高くなりますが登山用のGore-TEX製のシェルになります(amazon①②)。
防水透湿素材なので完全防水のうえ透湿するため、雨天の状況において信頼できるものです。
また、サーキットでは雨だけでなく夏の直射光線や秋の冷たい風からも身を守る必要があります。
そんな時にこの薄手のGore-TEX製のシェルであれば、フードを被れば夏の直射光線から頭部や腕の日焼けを防止することができますし、冷たい風が吹く状況下でも完全防風なので一枚羽織っていれば、体温低下を防ぐことができます。
また、サーキットでの撮影はカメラ等の機材操作が多くなるため、できるだけ両手を空けておきたいところです。
そのため、多少の雨であれば傘よりかはレインウェアで対応することが望ましい状況が多いです。
折り畳み脚立/折り畳み座布団
サーキットでは、レース開始前やピットウォーク前やイベント前等、待ち時間が多く発生します。
その間立っているのも辛いので、腰を下ろすことができる折り畳み脚立や座布団があると重宝します。
また場所取り禁止エリアは除きますが、折り畳み脚立が1つあると場所取りが可能になり行動範囲が広がります。
一方大きな折り畳み脚立を手で持つと荷物となってかさ張るのが欠点です。
なのでリュックに入れられる大きさの折り畳み脚立にして、リュックに入れるようにすると荷物になりません。
大きな折り畳み脚立をリュックの外に括り付けている人がいますが、リュックから飛び出した一脚と同じく、ピットウォーク等の混雑時には非常に危険なので、周囲への配慮が必要です。
水筒
夏のレースの暑さ対策で効果的なのが水筒です。
7月~8月の炎天下のレースでは、サーキット内の自動販売機で飲料を買っても、暑さですぐに常温になってしまいます。
またそのような時は飛ぶように売れるので、補充したての飲料が装てんされていることになり、どこの自販機で買ってもあまり冷えていなかったり、場合によっては全て売り切れのという状況になったりします。
適切に水分を摂って体を冷やさないと日射病になってしまうので、その点水筒があると大変重宝します。
私は自動販売機で飲料を購入したら、すぐに移し替えるようにしています。
またはサーキットに行く前に、溶けにくい大きな氷を水筒に入れていくと、長い間冷たい飲み物を飲むことができます。
数ある保温ボトルの中で、山用に扱いやすさと保温力を追及して作られた「山専ボトル」が最強です。
少々高めですが、いろいろ試しましたが保温力と使い易さで、これを上回る水筒は今のところ出会っていません。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
背景が大きく流れる中で、レーシングカーをピタっと止められた時の喜びは感動もので、麻薬常習犯のようにまたその感動を得るためにサーキットへ撮りに行ってしまいます。
一昔前は絶対に撮ることのできない流し撮りのシーンでしたが、昨今のカメラとレンズの驚くべき進化で「自分もここまで撮れるようになったか」と振り返ると思ってしまいます(フルサイズ機なのでトリミングの嵐ですが 笑)。
私自身が失敗を繰り返してきたので、この記事が皆さんのモータースポーツ流し撮りの一助になれば幸いです。
流し撮りに撮影方法については、「モータースポーツ流し撮り≪撮影方法編≫」を合わせてご覧ください。
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