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〔LEVO〕eMTBで秦野峠サイクリング!~ヒルクライムついでにシダンゴ山登山~

天気はいいけど山に登る気分ではないので、近場で自転車トレーニング。近頃毎週のように通っていたヤビツ峠以外にヒルクライムができる峠は?ということで、前から気になっていた秦野峠を行ってみることにしました。
なにせこの秦野峠、地元丹沢で未だに行ったことがない山域を通るうえに、丹沢湖まで抜けられるという。そんな道があったのか!的な、ちょっとした冒険心が駆り立てられます。

走行ルート

シダンゴ山の登山の距離を含んだものはこちら(ヤマレコ)。

シダンゴ山の登山の距離を含まないものはこちら(サイコン)。eMTBだけあって、長いヒルクライムにもかかわらず、平均速度は出ている気がします。

走行記録(2023年7月2日)

上り①(09:40 開成水辺スポーツ公園 ~ 11:10 シダンゴ山登山口)

09:30 開成水辺スポーツ公園からスタート。駐車料金がただなのがよいです。この炎天下の中、パークゴルフをされています。

標高差がそこそこあるうえ、道が悪いことを想定し、選んだチャリは人力MTBではなく電動MTB。ロードバイクで走っている記録を見ますが、結果的には電動MTBが最適解でした。

まず酒匂川を渡って寄を目指します。まさか今日これだけ晴れるとは。この時間で既に炎天下です。

何気に初めて来た、小田急線_松田駅。気ままに立ち寄れるのが、サイクリングのよいところ。駅攻めは旅情緒が溢れます。

夏の花と富士。今日は山でもよかったかな。

いつも通っているR246を反対側から見ます。初めて通る道は新鮮。

寄入口の交差点から、いよいよヒルクライム開始です。なかなかの夏日。スタート直後だけれど、もうセブンイレブンでアイス食べたい。w

延々と急こう配が続く。電動だから負担は少ないですが、人力だったらかなり大変なこと間違いないです。

眼下に新東名の工事現場を発見。こんな高さに足場を作って橋を造るなんて。人間の力って凄いと思う。

急こう配を登り切り、西に向かい、中津川を渡ります。もうすっかり夏の景色。

民家のアジサイを愛でながら。サイクリングの途中でお花の写真を撮れると嬉しい。この時期、山に入るとお花は期待できなさそう。

虫沢橋を渡って、さらにヒルクライムに突入します。初めて通る道で、本当に丹沢湖まで抜けられるのかとか思ってしまいます。

うげっ、こんな序盤からもうダート!?

フルサスMTBだからダートが楽しいんだけど、まだまだ長い道のり。バッテリーが心配...。だけど、ダートはすぐに終わった。

こんな所にも登山道が整備されています。登りに来る人いるですか?

林道ゲートに到着しました。バイクの写真を撮り忘れないように、林道ゲートで記念写真。

通行禁止です(知ってる)。が、自己責任で進みます。

林道秦野峠までの松田方面側は、短い未舗装路が2か所あったものの、舗装は意外にいたってきれいです。ただ落ちてきて割れた鋭利な落石が道路一面に散りばめられているので、パンクリスクは高い。こういう小さいけれども鋭利な落石はまったく油断できません。車で5回パンクをくらったのも、こんな小さな落石だったことが多かった。ロードバイクの人はこういう場合どうするんでしょうね?ロシアンルーレットのような気がしますが。

ところどころ激坂が織り交ぜられます。電動じゃなく人力だったら、足を着かずに登るのはけっこう大変だと思った。いや本当、今日は電動で来てよかった。w

おや、またまた登山道あり。

ちょっと小休止。ヒートアップしたモーターを休ませます。正面には登山道。登る人いるんかい?

二ヶ所目のダート区間。こちらは少し距離がありました。MTBを導入しても、ダート欠乏症。何気にまとまったダートを走れていません。

シダンゴ山_ピークハント(11:10~11:40)

ヒルクライムトレーニングとまだ通ったことがないルート探検を兼ねたサイクリングの予定でしたが、秦野峠手前で「シダンゴ山」への道標を発見。コースタイムを調べると登り15分下り10分とのこと。

コースタイムは短く、こんな山域二度来るとは思えないので、ヒルクライムついでにシダンゴ山をピークハントすることにしました。
そうは言っても今日の装備は、完全なサイクリング装備で山装備ではありません。膝痛予防のための”三種の神器”、①サポートタイツ、②ダブルストック、➂膝サポーターのどれも持っていません。”三種の神器”をまったく持たない登山は、山岳写真を初めて20年近く、初めてかもしれない。まぁ短いから、まったく大丈夫でしょう。

足への負担を極力かけないように、丁寧に歩きます。あと200mで山頂らしい。こんな短い距離、男坂も女坂もどうでもいいです。w

さらに進んでゆくと、山の端の向こうに雲が見える。山頂の気配。

あ、ポンっと山頂に出た!11:20 10分で標高758mのシダンゴ山に到着。

眺望とかまったく期待していませんでしたが、360度の展望が開ける山頂でした。こんな低山で展望があるとは驚きです。湘南平野が見える。
ヒルクライムついでに短時間でピークハントもできて眺望も見れて、お得な気分。

富士山が少しだけ見えます。それにしてもここまでにアプローチが長すぎる。こんな辺鄙なところまで登りに来る人いるのかな?

下りて来てからエナジー補給。ボトルケースにバナナin。行動食としてバナナ1本ではちょっと足りなかった。電動といってもしっかり漕がされるから。そこがパワーに任せて登ることができる他のeMTBとLEVO SLの違いかもしれません。なにせ馬力もバッテリー容量も、他のeMTBと比べると少ないので。

上り②(シダンゴ山登山口 11:40 ~ 11:50 秦野峠 ~ 12:10 ビッチェ峠)

いったん少し下り、緑のトンネルを快走します。秋に来たら綺麗に紅葉するんでしょうか?落葉樹がそこそこ多かった気がするので。

立派な法面現る。細かな落石はありますが、相変わらず舗装はいいです。

11:50 今日の1つ目の目的地である林道秦野峠に到着。ここでもしっかり記念写真。
何気にここまででバッテリーを60%使って残量が40%。とりあえず最高地点の峠に到達できて一安心。アルミ製で重量が20kgあるので、長い長い上り坂でガッツリバッテリー消耗しています。2kg近く軽いカーボンのモデルだったらもっと楽でバッテリーの消費も少ないのでしょう。中途半端にアルミのモデルを買うよりカーボンを買っておけばよかったかなぁ、とか思ってしまう。けどアルミモデルだからキックスタンドを付けられて便利(推奨はされていませんが)、ということにしておきましょう。

誰もいないかと思いきや、クマ鈴付けて下山してきた登山者がいてびっくり。こんなアプローチの悪い山域に登りに来る人がいるなんて。けどその分、低山の割には秘境感たっぷりかもしれない。

展望は、山並みの向こうに愛鷹山が見えます。

へぇ、そちらにもルートがあるのね。今日は行きませんが。

いざ、丹沢湖へ向かいましょう。後は下るだけだから、と思っていたら大間違いでした。

これまでと一転、秦野峠から丹沢湖側の舗装は結構悪いです。アスファルトが砕けてザリザリの部分や陥没が多く、MTBでも気を使います。

ここのヘアピンカーブは、完全にダート。こんな人里離れた最深部でパンクとかたまったものではないので、慎重に下りていきます。

すると1人の年配の男性が、細い細いタイヤを履いたロードバイク(自転車)で、落石を踏み越えながら登ってくるではないか!「この先自転車下りるようだけど通れますよ!」と懸念していた崩落個所の通行状況を教えてくれて登っていかれました。
よく来ますね、ロードバイクで...。自分的には、ロードバイクではギリギリな路面状況な気がしますが。

ほどなく行くと、簡易バリケードの向こうに懸案の崩落個所が現れる。パッと見、通過に問題ないと判断された。

ここを登ればよいだけ。登山や沢登りをやっていれば、こんな斜面なんてことありません。

電動MTBであってもさすがにこのゆるゆるの急斜面は登れないので、20kgのMTBを担いで登りました。

ブロックタイヤは走行抵抗が大きすぎるので、グラベル用のタイヤに替えています。SCHWALBE G-ONE ALLROUND(29×2.25)。舗装路の走行割合が高いのでバランスがよく、たまに出てくるこの程度のダートでも十分です。

いったん少し下ってからブッチェ峠まで登り返し。なんとダブル峠超えですか!バッテリーが心もとない。

深い深い丹沢の山並み。広葉樹が多いので、意外と秋に来たら紅葉綺麗かもしれませんね。

下り①(12:10 ブッチェ峠~ 12:50 丹沢湖)

ブッチェ峠と思われるところを通過したら、後は長い長いダウンヒルの開始。ブッチェ峠は特に何もなかったので、止まらず通り過ぎました。ゆるゆる慎重に高度を下げていくと、青い湖面の丹沢湖と富士山が見え始めます。

この方角から丹沢湖と富士山を眺めるなんて、なんかとっても新鮮。無事の生還を確信した。

味わい深い橋。

道路陥没しとるがな。さっきのロードバイクの人、よく登ってきましたね...。

慎重に下って、ゲート到着。ゲート脇から通れます。

またまた味わい深い橋。もうここまで来るとお気楽。

ようやく丹沢湖に出ました!水のある風景が美しい。

帰りは、丹沢湖の北岸をゆったりサイクリングして帰りたかったんですが、通行止め。「歩行者の通行も不可」となっているので、ここは素直に戻ります。今日の目的は達成したので、十分としましょう。

ユーシン渓谷から流れ込む清流。あっち方面から出て来るかと思っていましたが、全然違いました。w

湖畔はカヌー競技会で盛り上がっていました。いろんな趣味の人がいるものです。

丹沢湖と記念写真。何事もなく通過で来てよかった。

美しき夏の丹沢湖。丹沢湖ってこんなに青かったのね。何度も来てるけど。

湖面を眺めながらゆったりサイクリング。自転車って楽しい。

青と緑だけの丹沢湖。紅葉の秋に来てもよい。

下り②(13:00 丹沢湖 ~ 14:50 開成水辺スポーツ公園)

丹沢湖からは高速ダウンヒル。ヒャッホー区間。時速は優に50km/hは超える。こんなときは、頑強な車体とブレーキのかけやすい姿勢のMTBが安心感があっていい。前傾姿勢のロードでかっ飛ばしたら怖そう。

丹沢湖からの快走ダウンヒルで、道の駅山北まではあっちゅーま。

ハラヘッタ!昼食。名物のあんぱんが1つだけ残っていてくれました。

さて、帰りますか。ここまで来ると、消化試合感が強い。

帰りはR246の旧道を行きます。交通量は少ないと思いきや、意外とショートカットしてゆく車が多い。

おや、川と田んぼと吊り橋の綺麗な景色が広がる。

せっかくなので、吊り橋を渡ってみましょう。

はい、一人と自転車です。

吊り橋を贅沢に自転車で渡る幸せ。

人工物でも、水の流れを見るのはいい。

吊り橋を渡ると、一面の田んぼが広がっていました。車では見られない景色。

復路は上りになるので、電動アシストを効かせて上ります。バッテリー残量が10%を切る。あとは平地だから大丈夫かと。

吊り橋の上から。よい寄り道でした。

旧道を行く。道路は広くないので、車が来るとやや怖い。

山北町の桜並木に出ました。春は桜並木でも、季節を変えればアジサイロード。

まだ大輪を咲かせていてくれていました。

蒸気機関車を横目に、今日は素通り。

最後は酒匂川サイクリングコースに合流。サイクリングロードと言っても、そんなに道幅は広くありません。なんとかすれ違えるくらい。

川の流れを見ながら。

あの橋をくぐったら。

ゴーーール!14:50 スタート地点の快晴水辺スポーツ公園へ帰着。

開成水辺スポーツ公園は駐車料金はかかりませんが、大雨の日は気をつけましょう。

長い登りと秦野峠とブッチェ峠のダブル峠越えで、バッテリー残量は0%。もともとバッテリー容量が少ないモデル、ギリギリでした。w

正味5時間くらいのサイクリングで濃密な時間を過ごせ、eMTBのお陰で疲れすぎずによい運動ができました。新緑や紅葉の時期がよいかもしれません。
eMTBでこういう楽しみ方ができる所、他にあったら行ってみたい。

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