何気なく3Dプリントサドルを探していると、amazonで格安の3Dプリントサドルを発見。MTBで使っていたスペシャライズドのPOWER WITH MIRRORサドルもそこそこ良く、3Dプリントサドルは好印象であったため、格安の3Dプリントサドルを試したくなりました。
中華製格安3Dプリントサドルの使用感をお伝えします。
(変更前)MOST LYNX AIRCROSSサドル
こちらがピナレロF5に標準装備されていたMOSTのサドル、LYNX AIRCROSS。見た目は特にどこも主張することなく、シンプルで美しいたたずまいのショートノーズサドルです。使ってみると、これがいいんです!適度に柔らかく、サドルの形状が自分にぴったし合うみたい。
人気のスペシャライズドの3DプリントサドルのPOWER WITH MIRRORサドルもMTBで使ってますが、自分にとってはPOWAERサドルよりもMOSTのLYNX ARICROSSサドルの方が使いやすい。LYNX ARICROSSサドルの方がPOWERサドルよりも若干柔らかく、丸みがそれほど強くない形状が自分には合いました。
フルビワイチ(琵琶湖一周)200kmも、アワイチ(淡路島一周)150kmも、フルイズイチ(伊豆半島一周)270kmも、このMOSTのLYNX ARICROSSサドルとともにしましたが、ロングならではで多少は痛くはなりましたが、全然大丈夫でした。
サドル沼にハマることなく、なんの不満もない素晴らしいサドルですが、敢えて言うならばシンプルすぎて3Dプリントのメカニカルな構造美が好きかな、というくらいです。
重量は実測235gで、重くもなく軽くもなく、といったところ。軽いに越したことはありませんが、ロングライドするには、このくらいの快適性は持っていてほしいところです。
(変更後)中華製3Dプリントサドル
購入サイト
以前サドル沼にハマり、サドルをとっかえひっかえして自分に合うサドルの形状はよく分かっています。自分に合うのはショートサドルで長細いサドルはNG。商品画像を見る限りでは、MOSTのLYNX AIRCROSSの形状にそっくりで、形状は問題なさそう。クッション性は3Dプリントだからそこそこ大丈夫ではないか?
3Dプリントの構造美が好きで、amazonでポチっと買ってしまいました。万が一合わなかったら、shibawanwanのクロスバイクのサドルのグレードアップに使えばよいか程度で。
質感&重量
想像していた通りの形状のショートノーズサドルが届きました。見た目は3Dプリントの格子が太くややいかつい印象を受けます。人の好みで別れると思いますが、自分は気に入りました。質感も決して悪くはないです。ただ手で押した感じは「やや硬い」です。実際使って気になったのは、サドル穴の周辺が特に硬いです。
重量は実測183gで軽量の部類に属します。 MOSTのLYNX AIRCROSSサドルの重量が235gであったため、52gもの軽量化もできました。
裏面もレールもすべてカーボン製のようです。レールの断面は楕円となっており強度的にも問題なさそう。装着はそのまま上下で挟んでとめています。
ピナレロF5に取り付けて見ると、こんな感じになりました。異様なまでのいかついハニカム構造!今度は自己主張しすぎなような。w
使用インプレッション
実際の使用感は、3Dプリントの格子が分厚いのか、クッション性は手で押したときと同じく「やや硬い!」です。特に浅く座ると硬さが目立ちます。しかししっかり奥まで座って、座骨の尖がった部分を座面の広い部分に乗せるようにすると、3Dプリントらしく変形してホールドしてくれるため、「硬さはあるものの問題なく使える」という結論です。
お尻パッドの入ったサイクルパンツを履かなくても大丈夫な感じで、お尻パッドの入ったサイクルパンツを履けば、ロングライドも問題ないレベルです。試しに駿河湾一周140kmのロングライドをしてきましたが、問題なかったです。調子こいて西伊豆スカイラインをヒルクライムしてみましたが、この若干硬めのサドルで骨盤が固定され、ヒルクライムがしやすかった気がします。また「軽量サドルを付けている」というのが気持ち的にもよかったかも。
座り心地はMOSTのLYNX AIRCROSSサドルの方が好きですが、3Dの見た目のゴツさと軽量感が気に入って、7か月使用していました。
その後サドイチでも使用しました。2日間に分けて、大佐渡一周120km(上半分)+小佐渡一周120km(下半分)で計240km走ったら、さすがにお尻が痛くなりました。特に穴周辺のクッションが薄く硬いため、恥骨が肉に突き刺さった感じです。ここまで痛くなると、怪我って感じです。w
超ロングでは、もう少しクッション性のあるサドルを使用したくなりました。
良いところと悪いところを纏めます。
≪良い点≫
◗ 10,000円で3Dプリントサドルが手に入る安さ。
◗ 質感はよい。
◗ ほど良い硬さがあり、骨盤が固定しやすい。
◗ 183gの軽量性。
◗ 中央部の穴が大きく、圧迫感が少ない気がする。
≪悪い点≫
◗ やや硬いと感じる方もいると思う。
◗ 特に穴周辺のクッション性が低く硬い。
率直なところ、4~5万円かけて有名メーカーの3Dプリントサドルを買う必要もないかな、と思いました。3Dプリントサドルを試してみたく、ショートノーズサドルが合う方にはおすすめです。