夏山東北遠征の初日は、蔵王山と祝瓶山のダブルヘッター。
まずは朝から蔵王山へ、コバルトブルーの御釜へを狙います。
夏の蔵王山をご紹介します。
ルート/shibawannkoのワンポイントアドバイス
〔山行〕50分 /〔休憩〕10分 /〔合計〕1時間
〔難易度〕①往復5km/②標高差120mの軽いハイキング。
〔駐車場〕蔵王レストハウス(トイレは夏季の営業時間のみ)。
〔装備〕重登山靴は不要。トレランシューズくらいが歩きやすい。
〔展望箇所〕刈田岳山頂、熊野岳山頂、稜線上ほぼ全域展望はよい。星空撮影に適する。
〔危険個所〕特になし。風が遮るところがないので、天候悪化時のホワイトアウト、低体温症に注意。
山行記録 2016年08月12日(07:00~08:00)
スタートは、すでにほぼほぼ山頂の蔵王山頂レストハウス(1,720m)。これだけ高いところまで車で上がれるなんて、なんて嬉しいんでしょう。こういうお山、大歓迎です。
注意しなければならないのは、レストハウスの営業時間内でないと、トイレが使いないというところです。車中泊にはやや難しい場所です。標高が高いので、夏でも結構気温が下がります。
以前にここ蔵王で、「トイレなしヤバイ山行」で大変な思いをしたにもかかわらず、また山頂レストハウスで車中泊してしまいました。
夜間はちょうどペルセウス座流星群が見える時期にあたり、天空を無数の流星が天空を切り裂いていました。はじめはshibawanwanと感激しながら流星群を観賞をしていましたが、しばらくしたら、、、飽きちゃいましたね(笑)。
蔵王山頂レストハウスは、周りに高原が少なく標高も高いため、星空撮影に適すると思います。
まずは蔵王レストハウスから300mあるいて、刈田岳へ。5分でピークとったどー!
天気も快晴で、360度の展望を見渡せます。東北の高い山々は点在しているので、周りのお山はちょっと遠いですけれどね。
時間も早かったせいか、刈田岳山頂はshibawanwanと二人だけ。ゆっくり展望を楽しむことができました。
今日の一番の目的は、コバルトブルーの御釜を撮ること。狙った通りの快晴をあてることができました。
さぁ、御釜と最高点の熊野岳(1,841m)に向かいましょう。
目的の御釜です。いろいろ歩いて撮る位置を試しましたが、このアングルが好みでした。
やや時間が早すぎたせいか、御釜の陰の割合が多いです。もう少し影が少ないとよかったのですが、先があるので待つことはできない...。
それにしても、荒々しい火口と神秘的な湖面の対比がなんともいえなくいい。気象により湖水の色が変かすることから「五色沼」とも呼ばれています。
目的のエメラルドグリーンの御釜の写真が撮れたので、チャチャっと熊野岳の登頂も果たし、1時間で切り上げました。短時間で目的が達成できた、朝のよいハイキングでした。
厳冬期にスノーモンスターを撮りに来たいのですが、家から片道420kmの遠距離に、なかなか晴れない東北の冬。いつチャンスは訪れるのでしょう。
山行記録 2010年8月13日(05:50~07:10)
前日に夜通し家から420km運転して、深夜に蔵王山頂レストハウスに到着。蔵王エコーライン中腹より既に雲の中に入ったのか、2~3メートル先も見えないくらいの濃霧でした。
長距離運転に濃霧の中の運転で、レストハウスに着いたときには疲労と睡魔で倒れるように車中で仮眠。ちょっと寒いな~と思っていたのですが、それどころではなかったので、そのまま倒れ込むように寝てしまいました。これがいけなかった...。ちゃんと車中には毛布とか積んであったんですけれどね。
朝起きたら滅茶苦茶寒いんですよ。夏と言っても涼しい東北。しかも標高が1,800mもあり天気も悪いとくれば、それはもう晩秋のような寒さでした。
なにも着込まないうちに寝てしまったので、寝ている間にさらに気温が低くなったのでしょう。完全に腹を壊してしまいました...。
熊野岳往復の歩行時間も1時間くらいなので「そのままいったれ!」とスタートするのの、風を何も遮ることができない稜線の強風でさらに冷やされ、もうトイレが我慢できない状況に(涙)。
装備はしっかりしていましたよ。ゴアテックス製の厚手のジャケットに下は雨具、中は防寒具までしっかり着込んでいました。
走るように戻ってきた山頂レストハウスですが、まだ営業時間外で開いていません。当然トイレも使えません。急いで車で移動し事なきを得た、という顛末でした。ある意味でヤバイ山行の1つに挙げられます(笑)。
要因は2つあって、1つ目は標高が高い場所で防寒対策をせず寝てしまったこと。
2つ目は、蔵王山頂レストハウスのトイレは営業時間内でしか使えないことです(夏季限定)。
山頂レストハウスから、刈田岳や熊野岳へ簡単に登頂できて非常にありがたいのですが、車中泊をする場合はトイレが使えない、という点に注意が必要です。
この写真は上の記録とは別の機会に撮った写真ですが、確かに季節や気象によって微妙に御釜の色が違いますね。五色沼...、こんな色をした五色沼がほかにもあったような気がする(笑)。「五色沼」と聞くと、神秘性を感じるのか、ワクワクしてきますね。
熊野岳山頂はガスの中。ほぼホワイトアウト状態でした。
お気軽に登れる蔵王山と言えども、緯度の高い東北の山であり標高も1,841mと高いので、天候悪化の場合は注意が必要です。
登山者であれば装備がしっかりしていると思いますが、山をやらない観光で来られた方は、天候が悪い場合は刈田岳までとし、熊野岳はやめておいた方がよいかもしれません。