積雪期しか登れない日本三百名山の一つ、猿ケ馬場山。
”積雪期限定”という制約のみならず、白川郷の駐車場問題という制約も加わって、これがなかなか難易度が高い。
そんな猿ケ馬場山も、自転車でアプローチすれば駐車場問題も解決すれば、下山後に白川郷を自転車で効率的に観光でき一石二鳥。
スキーナイトハイクで、山頂からの白山朝焼け撮影という目的も達成し、スキーを楽しみながら朝には下山。
自転車もあることだから、雪の白川郷を観光して帰りましょう。
白川郷サイクリング map
萩町城跡展望台への道は冬期車両進入禁止。歩くとそこそこあるので、シャトルバスを使った方が良いかと思います。
萩町城跡展望台データ
〔獲得標高〕萩町城跡展望台まで約80m
〔住所〕岐阜県大野郡白川村荻町(Google Map)
〔展望台行きシャトルバス〕9-15時で12時台はない/20分間隔/片道300円(白川村HPより)。
撮影記録 2025年3月1日(10:10-11:00)
萩町合掌造り集落
09:50 山頂から2時間半で、電動アシスト自転車(以下ザクと呼ぶ)の待つ登山口へ帰還。ザクを見つけて一安心。
スキーは歩くよりスピードが出る分だけ運動エネルギーが高く、何かに衝突した際にはその分怪我に繋がりやすい。絶対にけがをしないように慎重に下りてきたのでこれだけ時間がかかったが、普通にバックカントリースキーができる人であればもっと早く下りてこれるのは間違いない。しかし、標高差1,400mの急な山をスキーで登って下りてこれただけでも、今の自分には上出来だ。
チャリにスキーに撮影機材に、持てるものをすべてを投入した総力戦となった。日帰り装備としては最強・最重量装備だ。w
大変だったけれど得たものも大きく、記憶に残る山旅となった。白山連峰の朝焼け撮影の猿ヶ馬場山登山はこちら。
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〔300名山〕猿ヶ馬場山BC ~スキーに自転車に総力戦!ギリギリ辿り着けた白山の朝焼け~
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帰りはザクを使って、インバウンドで賑わう白川郷を観光がてらサイクリング。 合掌造り集落に戻ると、まだまだ雪が多く残る。
白川郷には何度も来ているけれど、雪の季節は初めて来た。なかなか風情があっていい!
雪かきされていない屋根には、まだ多くの雪が残る。2m近くありそう。大丈夫かな、木造で耐荷重あまり高そうじゃないけれど。
合掌造り集落の奥の方は若干高くなっているので、白山連峰の雄大な景色を望むことができる。白山の主峰である御前峰や剣ヶ峰のはず。その白さには惹きつけられずにいられない。
雪壁がすごい。この日は気温が高く、急速に雪解けが進んでいる。既に観光客が繰り出してきており、半分以上は海外の方。
せっかくここまで来たので、ザク(Specialized LEVO SL)と合掌造り集落で記念写真。雪解け水の泥はねが心配だったので、普段つけない泥除けフェンダーまでしっかり持参。
この雪景色の中で自転車なんて乗っている酔狂な者は誰もいない。 ただでさえチャリで走って浮いているのに、雪山登山の恰好にスキーまで担いでいるものだから、観光客の中での浮遊感がたまらない。w
まだ早い午前中なのでインバウンドといえど、外国人観光客もまだまだ少なめ。
人が入っていない田畑は見てのとおり雪原。自転車でサクっと、世界遺産の白川郷合掌造り集落の観光終了。山登り後で疲れているけれど、電動アシスト自転車の楽さもあり、楽しかった!この軽快さがたまらなくいい。
萩町城跡展望台
白川郷入口の白川郷バスターミナルから少し進んだところから、国道156号線から国道360号線に入ってヒルクライム。冬山装備にスキー一式も括り付けた装備が重いけれど、電動アシストが効いて坂道も楽々。
展望台シャトルバスを使わず歩いている人がそこそこいる。片道2kmの坂道ですよ、結構大変だと思うんだけれど...。
ここもサクっと展望台まで辿り着けると思いきや、ここで問題発生。
国道360号線から展望台に行くための道路が、なんと冬期車両進入禁止!
警備員まで配置されていて、自転車で入ろうとすると手でバッテン印。自転車も「車両」だから、押し歩きだったらOKとのこと。なんだよ、せっかく自転車で来た意味ないじゃん。
展望台までの行程の半分以上来てしまったので、仕方ないのでザクを押し歩いていくことにした。
10:40 もう春の強い日差しの中、チャリを押し歩いて目的地の萩町展望台に到着。ええ、この景色を1回見てみたかった。
白い雪を被った合掌造り集落。奥の白山連峰の白い峰々が山深さを感じさせてくれていい。正面に見える白い山が、三方崩山~奥三方岳。
満足した。さぁ帰ろう。
帰りは位置エネルギーを運動エネルギーに変えて、爽快にダウンヒル。あっという間に集落入口まで下りてきた。チャリってもうサイコー。
11:00 合掌造り集落からさらに2kmくらい走って、白川郷道の駅へ。
早く下山した午後は、大日ヶ岳に登っての白山の夕焼け撮影のダブルヘッター計画だったが、薄雲が広がってきたため中止。猿ケ馬場山一山のみで北陸遠征は終了した。
チャリを使っての猿ケ馬場山スキー登山と白川郷サイクリング、この組み合わせが最高に楽しいかもしれない。