北アルプス

〔100名山〕焼岳_厳冬期 ~朝焼け撮影で早すぎた登頂!北アルプス南部の夜明け~

昨日は乗鞍岳山頂で夕景撮影。
もう1日晴天が予報されるため、明日は焼岳山頂から朝焼け狙いか。
昨日に引き続き、焼岳山頂からの朝焼けを撮ってきました。

ルート


〔山行〕5時間/〔休憩〕3時間10分/〔合計〕8時間10分
【上り(3時間)】中の湯温泉 02:30 ⇒ 02:40 新中の湯登山口 04:00 広場 04:10 ⇒ 05:40 焼岳
【下り(2時間)】焼岳 08:30 ⇒ 09:10 広場  09:20 ⇒ 10:40 中の湯温泉

山行記録 2019年1月14日

上り(中の湯温泉 02:30 ⇒ 焼岳 05:40)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 194mm f8 1/50sec ISO100 PLフィルター

乗鞍岳から20:00に下山してから2時間くらい寝て12:30に起床・食事。
何時に出れば07:00の夜明けに間に合うか?
一昨年の冬にはひどいラッセルで広場まで5時間かかる始末。
一方、昨年の秋には、山頂往復して正味3時間半で済んでいる。
おそらく連休でトレースはあると思われるから、少し余裕を見て4時間登りにかかると考えれば02:30スタートくらいか。

02:30 中の湯温泉に移動して準備を整え出発。
昨日はいったい何人の登山者が登頂したのでしょう。
中の湯温泉旅館から登山口へのショートカット道まで、極太の立派なトレースが出来上がっていました。

04:00 1時間30分休みなく歩き続けて順調に広場に到着。
空は雲一つなく晴れ渡っており、これは朝焼け確実じゃないか。
あとは自分の頑張り次第で日の出前までに山頂に到着すればよいだけ。
この冬は何回絶好のチャンスを出遅れたりして逃してきたのだろう?
今日は油断せず休まず山頂を目指します。

冬一度来てるので雪の斜面の状況はだいたい分かっている。
念のため軽量モデルを持参していますが、アイゼン・ピッケルを使う気なし。
山頂直下のやや急な岩場も全部スノーシューで登り切り。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 70mm f11 1/80sec ISO100 PLフィルター

05:30 素晴らしいトレースに導かれ、雪道を感じさせないコースタイムで登山口から3時間で山頂到着。
07:00の夜明けまで1時間半もある。
今日は早く着きすぎたよ。。。
朝焼けを撮るポイントを探すと、北峰へドロップする南峰稜線の端がちょうどよいか。
氷点下10度、微妙に危ない岩場の上で夜明けまで1時間以上待機することになった。

06:40 だんだん東の空が明らんでくる。
夜明け前から残照で赤く染まる峰々を撮り始める。
分厚いダウンの上に化繊のモコモコ防寒着を着、さらにソフトシェルの上にハードシェルを着込み、持ちうる防寒着をすべて着込んだ。
氷点下10度で無風。
冬山としては全然寒くはない、どちらかといえば暖かいにもかかわらず、やはり動かないと最大防寒でも寒い寒い。
スノーシューのバインディングで圧迫されている足先からも冷えてくる。
残照の朝焼けもよいが、今思うことはただただ早く夜が明けてほしい!
寒すぎるよ。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 100mm f11 1/100sec ISO100 PLフィルター

07:00 霞沢岳の稜線からようやく日が昇った。
乗鞍岳、奥穂高岳、笠ヶ岳のそれぞれピークから朝焼けが始まる。
昨日登った乗鞍岳から半日も立たないうちに朝焼けを撮っているのが何だか不思議。
端正な笠ヶ岳のピークから降りてくるピンクの朝焼けが美しい。
穂高連峰は前穂高から奥穂高への稜線が若干反っているため、前穂高が陰になり全面が焼けることはないが、これはこれで美しい。
笠ヶ岳から北アルプス深部に続く峰々はもう真っ白で何が何の山かなんだかよく分からない。
全部歩いたことあるはずなんだけれど。
こうしてみると、あののっぺり広い双六岳も高い山に見えてくる。
西側を見ると、昨日は雲海で埋もれていて見えなかった真っ白な白山と付近の山々が並ぶ。
こうして見ると白山連峰といった感じだ。

一通り撮り終わると、二番手三番手の方が山頂に到達しました。
焼岳はコースタイム自体は短いため、結構早い時間に登られる方もいるんですね。

下り(焼岳 08:30 ⇒ 10:40 中の湯温泉)

08:30 日も完全に上ってもう何も撮るものがなくなったのでテキトーに自撮りして下山開始。
結局厳冬期の北アルプスの山頂に、3時間も居座っていた。
気象条件が厳しくなかったからであって、通常では考えられないことでしょう。
風もいつも通りの強烈な西風が吹いていれば、朝焼け時のスローシャッターは相当な確率でブレるでしょうし。
これだけ風もなくポカポカ晴れる日が、厳冬期の北アルプスで2日連続で続くなんて。
こんなこともあるんですね。
北アルプスの冬では、烈風吹きすさぶ極寒の状況しか経験したことがないため、にわかに信じがたい好天でした。

下りもすべてスノーシュー。
斜面を適当に削りながら降りるのは、スノーシューならではですね。
痛んでいる膝に優しいのが非常にありがたい。
1時間半くらいかけて上った広場から山頂までの区間も、下りでは30分くらい。
最後に広場から焼岳を見納めしてから中の湯温泉に向けて下山。
連休最終日、上ってくる人はたくさんいるかと思いきや4~5人が上がってくる程度。

10:30 駐車料金500円を旅館に払ってから駐車場着。
昨日の乗鞍岳に引き続き、夜間登って朝焼け撮影、昼から登って夕焼け撮影という自分の冬山パターンがうまくはまった焼岳山行でした。

前日のトレースと2日間晴れた天候に感謝感謝。
乗鞍岳や焼岳・後立山連峰等、北アルプスの周囲の山々は冬2順目に入りました。
今度は北アルプス周囲の山々ではなくて、槍ヶ岳や穂高等、本丸の方にも行ってみたいですね。

焼岳 山行記録一覧

2019年01月14日 ■■■■■『焼岳_厳冬期 ~朝焼け撮影で早すぎた登頂!北アルプス南部の夜明け~』
2018年10月03日 ■■■■■『焼岳_紅葉 ~ダブルヘッター2山目!広がる素晴らしい夕景~

-北アルプス
-,