ロードバイクの新車を納車しました。まずは新車を傷から守るため、納車後1日目は走りに行くことも我慢して、まずは保護テープで保護することにします。
新車を保護テープで保護することを知らなかった初代のマウンテンバイクは、これまた新車のクロスバイクの2台をトランポする際に、新車同士を輸送の際にガツガツぶつけて互いにガッツリ傷つけあってしまうという愚を犯してしまいました。
まだ傷がつく前の、新車の納車直後に保護することがお勧めです。
保護テープ
ハッピークロライツ カーラッピングフィルム(クリア/カーボンブラック)
2台目のクロスカントリー用マウンテンバイク、EPICを保護した際に使った保護テープが使いやすく慣れているので、同じ保護テープを使うことにしました。クリアとカーボンブラックの2種類用意しました。
カーラッピングフィルムの使用感
2台目のEPICに貼って、3ヶ月使用した使用感は以下の感じで、保護テープとしては合格点だと思います。
◗ 適度な厚さで、しっかり保護してくれる。
◗ 慣れは必要ですが、気泡の入り込みが少なく、綺麗に貼れます(クリア)。
◗ 剥がしたときに粘着剤が残ることがない。
◗ 擦れは完全に防御してくれますが、自転車ハンガーに掛ける部分等、強い圧力がかかるとズレやすい。
◗ 艶消しフレームにクリアを貼ると、艶ありになってしまう。
カーラッピングフィルムの貼付け
カラーラッピングフィルム以外で、貼付けに必要な道具は以下です。
① フィルム貼りスプレー
② エアダスター
➂ 除菌スプレー
④ マイクロファイバークロス
⑤ 定規
⑥ サインペン
⑦ ハサミ
⑧ 養生テープ
☞ ①フィルム貼りスプレーは、水に微量の洗剤を含ませることで簡単に作れますし、水でも十分です。貼り合わせの位置決めが難しい箇所には多めに吹きかけると失敗しにくくなります。
☞ ②エアダスターは、貼付け面に付着している埃を吹き飛ばすのに役に立ちます。埃が付いたまま貼り付けると気泡となり、埃を取り除かない限り気泡は解消しません。➂除菌スプレーと④マイクロファイバークロスで脱脂しますが、埃が残ることもあるので、エアダスターが確実です。
☞ ④定規は、保護テープ部材を切り出す際に必要になります。保護テープを貼りつける箇所に養生テープで仮止めし、⑥サインペンで切り出す部材をなぞって切り取り線を付けます。直線部分を定規でまっすぐに引き直しておくと、綺麗に保護部材を切り出せます。
作業時間
手先の器用さと習熟度によりますが、自転車1台分で、初回は最低半日~1日は見ておいた方がよいと思います。結構根気のいる作業になります。
保護テープを貼る箇所
トップチューブ
まずはロードバイクの顔ともいえる、トップチューブを徹底的に保護しましょう!ここが傷つくとかなり衝撃が大きいです。
トップチューブは、信号待ち等で停車するときに自転車に跨ったまま足を着くと上部が股で擦れます。またトップチューブバックを装着すると、止め具も合わせて上部と下部の両方が擦れますし、自転車をディスプレイハンガーに掛ける際にも下部が擦れます。さらに自転車を立てかける際に、立てかける対象とトップチューブのサイドが擦れる場合もあります。
ロードバイクで一番目立つ箇所で傷つくリスクも高いので、できれば全面徹底的に保護したい部分です。写真では上部しか保護していませんが、この後、2つ下の写真のように、下部とサイドも全面保護しています。
ダウンチューブ
ダウンチューブのトップチューブと並んで、自転車の顔とも呼べるとても目立つ箇所です。たいていダウンチューブにメーカー名がプリントされていますが、メーカー名の塗装が剥げたりすると、これまたショックが大きいです。ダウンチューブも、重点保護箇所ですね。
ダウンチューブの下部は、前輪で跳ね上げた砂利や泥や正体不明のものまで引っ付いてくる箇所で、自転車で最も汚れる部分のうえ、衝撃も加わります。下部は二重で貼っておいてもよいかもしれません。
サイドは自転車を立てかける際に、立てかける対象と擦れたり、地球ロックするときに鍵で擦れたりします。上部は通常ドリンクホルダーを装備しているので、ドリンクボトル等を雑に出し入れする際に擦れたりします。
下部、サイド、上部と、ダウンチューブの全部を保護テープで保護しました。ピナレロみたいな曲線が多いダウンチューブでも、保護部材を綺麗に切り出せば全面保護可能です。ピナレロはやや難易度が高めでした。
フロントフォーク
フロントフォークもサイドから物を当てやすく、傷が目立つ場所でもあります。極力広い範囲をカバーしておくとよいでしょう。
ピナレロの緩やかに曲がり曲面を多く含むONDAフォークも、綺麗に張ることができました。
ONDAフォークの下部の保護はこんな感じです。曲線に沿って綺麗に貼れています。フォークのエンドもガリっとしやすいので、保護テープの端材で補強しておきました。
チェーンステー
最も激しく傷つく可能性があるのが、チェーンステーです。チェーンが外れて内側に落ち、さらに踏み込んでしまった場合にごっそり塗装が剥げます。またチェーンステーのサイドも、自転車を立てかけた際に、よく擦れる部分です。
まずチェーンステーのサイド全面を、クリアの保護テープで保護しました。チェーンが落ちた際にチェーンステーに当たる部分とチェーンが巻き込まれる部分は最初から保護テープが張ってありますが、重ねてカーボンブラックの保護テープで保護しました。
カーボンブラックとクリアとはテープの性質が異なり、クリアは貼付け面に凸凹があると、気泡を含んで綺麗に貼りつけられませんが、カーボンブラックはある程度凹凸の上から貼り合わせることができ、気泡もできません。
上から見るとこんな感じです。要所要所は二重に保護されているので、チェーン落ちしたとしても最低1回は耐えてくれるでしょう。
使用後
アワイチ(淡路島一周)の激坂連発区間で、雑にDi2のシフトレバーを押しっぱなしで何段も一発でシフトダウンしようとしたら、ガショッっという音とともに内側にチェーン落ちしました。
これはヤバイっ!と思ってペダリングを即座に止めたので、チェーンがカーボン本体にめり込む事態は避けれました。塗装も剥がれることなく、しっかりガードしておいてよかったです。この程度であれば、ヒョヒョイとチェーンをつまんで戻すだけです。ホッと一安心。
BB周り
BB周りは、曲面が少ないようで微妙に曲面あり。保護テープを分割しつつ全面保護。
シートポスト
エアロ形状をしたシートポストは、カーボン製でした。テールライトの固定の際に擦れるので、テールライト装着部分を保護しておきます。シートポストの色がブラックで、クリアで保護すると艶ありになってしまうので、カーボンブラックで保護しました。目立たず保護することができました。カーボンブラックも用意しておくと、意外と使える部分があります。
クランク
最後はクランクを保護します。シューズと擦れる部分で、何年も使っていると使用感が出てくる部分です。曲線と直線が混じる箇所ですが、複雑な曲面を含むトップチューブやダウンチューブに比べれば、貼るのは簡単です。
使用後
アワイチ(淡路島一周)の激坂区間の下りで、雑にDi2のシフトレバーを押しっぱなしで何段も一発でシフトアップしようとしたら、今度はガショッという音とともに外側にチェーン落ちしました。いったい何やってるんでしょうね...。下りで相当スピードが出ていましたが、即座にペダリングを止めたので、大事に至りませんでした。
クランクの平面部分にしか保護テープを貼っておかなかったので、エッジ部分の塗装が少し剥がれてしまいました。さすがにエッジの部分はうまくガードテープは貼れませんし、そもそもこんなチェーンの外れ方は普通しません。それでも平面部分の傷は防げたでしょう。これもヒョヒョイっとつまんで戻すだけです。いい加減、激坂の上りと下りで、どんな場合にフロントチェーン落ちが起きるのか理解しました(笑)。
車体下部
車体下部は、カーボンブラックの保護テープで保護しました。
写真は保護後1年経過後の状態です。ロードバイクにも関わらずよく未舗装路を走破し、跳ね上げた小石がカンカン音していましたが、完全に保護してくれてくれました。
まとめ
保護テープは貼るのは大変ですが、部材自体は安く効果も大きいです。決して安くはないロードバイク。
いつまでも愛車を綺麗な状態にしておきたいですね。