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内沼一周サイクリング ~国内有数の水鳥越冬地は凄かった!水鳥と夕景のスペクタクルショー~

秋山東北遠征の2日目。ナイトハイクして焼石岳を練り歩いた後、栗駒山へ移動したけれど山頂は雲に覆われている。焼石岳と栗駒山のダブルヘッターは諦め、近くで一周できる湖を地図で探すと伊豆沼と内沼がヒットする。

国内有数の水鳥の越冬地とある。なんかとっても小さそうだけど、隣の伊豆沼も回ればちょうどいいか。w
秋田駒ヶ岳焼石岳の2連山で相当体力消耗しているので、今はお手軽な内沼イチがちょうどいい。よし行ってみよう!

 

内沼一周 map

内沼 一周データ

〔距離〕一周5km
〔獲得標高〕5m:平坦
〔住所〕宮城県栗原市築館横須賀養田20-1

 

撮影記録 2024年10月12日

内沼イチ(15:40-16:00)

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

ナイトハイクして午前中に焼石岳を下山して栗駒山に移動してきたが、天気は快晴だけど山には雲がかかる。これから日が当たらない栗駒山に行っても、神の絨毯は輝かないだろう。栗駒山は秋に3回行っていて、もうそれなりに紅葉の写真は撮れている。これから突っ込んだとしても、辛うじて日没付近に雲がとれるくらいだろうか。無理せず焼石岳と栗駒山のダブルヘッター計画は中止しよう。

15:40 栗駒山に突っ込むかどうか迷々していたら、時間だけを無駄に食ってしまった。山から自転車装備に切り替えて、内沼の湖畔からスタート。もう日が傾き始めているが、昨日の御所イチ(御所湖一周サイクリング)のように夕景も撮れて丁度よいではないか。なんとかとかなるっしょ。
天気は快晴。水鳥越冬の地ということあって、すでにあたりから鳥の鳴き声が絶えない。

道路を挟んでこんちゅう館があり、伊豆沼と内沼の説明書きあり。要約すると「伊豆沼と内沼は水深1m程度、国内有数の水鳥の越冬地で、特にマガンは日本全体に飛来する90%以上が集まる」とある。すごいね、なんて鳥に愛されている沼なんだ。w

いつも通り反時計回りに回り始める。北岸から見える内沼は、巨大なハスが浮いてていい感じ。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 70mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

しばらく行くと手前にススキが入り秋らしさを演出してくれる。

あっという間に北岸が終わり、西岸に走る農道との交差点を直角に左折する。その交差点付近の民家に綺麗なコスモスが咲いている。もしかしたら何も撮るものがないかもとか思っていたところ、これは嬉しい。思わずお花撮影。そしてお花を借りてコスモスとチャリの記念写真。

西岸は農道一直線。左側には内沼、右側には広大な田園地帯が広がる。空が広くて気持ちがいい。こんなところをチャリで走るのがとても楽しい。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/25sec ISO100 PLフィルター

南岸に近づくと、内沼水面はおびただしいほどの水草に覆われている。これでは水鳥が泳ぐスペースがないんじゃないかと思ってしまうほど。
南岸は田園地帯を進む。田園地帯は秋の黄金色の稲穂もいいけれど、田植えの水面が見えている時期にも走ってみたい。長いストレートの農道の先は古墳みたいな台地が広がる。あれは何だったのだろう?

再び内沼に近づけば、水面には大きな蓮がいっぱい。
16:00 県道に合流すれば、スタートのこんちゅう館はすぐそこ。わずか40分の内沼イチだった。
たかが5kmだけどこの満足感。一周サイクリングは気持ちの良い達成感というか満足感を与えてくれるのがいい。

だいぶ日が傾いてしまったが、そのまま隣の伊豆沼一周サイクリングを開始。

内沼夕景(16:50-17:50)

 

16:50 伊豆沼サイクリングの終盤、思わぬところで農道の橋が工事中で通れず、大きく砂利道を迂回する羽目に。俺のバイク、いい加減ロードバイクなんだが。32cのタイヤを履いているので、ガシガシ走る。w
内沼からの夕日を撮ろうと全速力で戻ってきたけれど...、なに~っ、もう夕日が沈んじゃってるよ!こんな絶好の機会にみすみす夕日を撮り損ねるとは。あと5分早ければ間に合ったんだけど。どこでペース配分を誤ったのか、もともとスタートが遅かったのか。後悔しても夕日は昇ってこない。

無念さと脱力感に打ちひしがれながら、日が落ちた内沼とチャリの写真を撮る。夕日撮り逃してもったいなかったなぁ~。日没後の今でも綺麗だけれど。
今日のすべての行程を終えて後始末をしていると、あたりが騒がしくなってくる。水鳥の大群が空を覆い尽くしているではないか。そしてすごい鳴き声。
今までの人生でこれだけの鳥を一度に見たのは、間違いなく今回が初めて。この数百数千の生き物が同時に合唱する様は、なんだろう?セミでもない、梅雨時のカエルの大合唱に似ている。四方から聞こえてきてすごい臨場感。

そして時間が経つにつれ、西の空と内沼が絶妙なグラデーションに変化する。これは美しい。絶景と言ってよい類だ。そして手前の水面を泳ぐ水鳥の群れが良いアクセントになっている。上空はあちこちで水鳥が編隊を組んで飛んでいる。すごい鳥の営み。
水鳥だけでなく水鳥を見に来ている人も多かった。

17:50 残照が闇と同化し始める頃に夕景撮影終了。たまたま選んだ内沼がとんでもない水鳥と夕景のスペクタクルショーを見せてくれた。
絶景紅葉と水鳥と今日一日もってくれた晴天に感謝感謝。

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