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〔200名山〕七面山 ~法華経聖地の山を行く!紅葉と絶景富士の日蓮宗総本山~

甲信越地方の紅葉の200名山巡りの初日。
今日は紅葉の七面山を登った後に、同じく200名山の櫛形山を登るダブルヘッターの計画。
七面山は標高差が1,500mもありダブルヘッターに持ってくる山としては手強いですが、1日2山登れるでしょうか。
紅葉の七面山と絶景富士をご紹介します。

shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔難易度〕  ①標高差1,500m/②往復11km/③CT7.5hで、標高差が1,500mある手強い一日登山
〔駐車場〕  表参道登山口に30台駐車場あり(無料)。
〔紅葉の見頃〕10月末。紅葉の名所とは知られていませんが、敬慎院前後から山頂まで奇麗な紅葉が続いてお勧め。

山行記録 2013年10月27日

上り_表参道(神力坊~ 09:40 敬慎院)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 24mm f11 1/45sec ISO200 PLフィルター

今日は紅葉時期の晴天1日を利用して、七面山と櫛形山の200名山ダブルヘッター。
七面山は低山と侮るなかれ!標高差1,500mもあるいっぱしの一日登山になります。
ダブルヘッターに持ってくるにはつらいですが、何とか早く下りて次の櫛形山に急ぎたい。

表参道登山口付近にある無料駐車場に止めさせていただき、登山スタート。
登山口付近にある白糸の滝から、もう普通の登山の雰囲気は吹っ飛びました。
白装束の行者の一行が、白糸の滝から山頂に向けてお経を唱えているではないか。
その行者の人数と山頂に向けてお経を唱えるという行為からして、七面山がただの山ではないことを物語っています。
それもそのはず、七面山は法華経行者の守護神である七面大明神が祀られている、日蓮宗総本山です。
恐れおののきながら100人はいるとも思える白装束の行者の一行の脇を静かに抜かせて頂きました。

その後は、九十九折りの樹林帯の道をひたすら標高を上げるだけ。
よく整備されていて上りやすいのですが、いかんせん、低山の割には標高差があってつらいことつらいこと。
1,500mの標高差から、低山と思って軽い気持ちで臨まない方が良いのは明白です。

ようやくそろそろ敬慎院に近づこうかというあたりから、紅葉が始まります。
黄葉が中心ですが、赤や橙色や淡い黄色も交じり、何とも低山らしい優しい紅葉です。
紅葉の山とは認識していなかったので、この意外性が嬉しい。

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 35mm f11 1/45sec ISO200 PLフィルター

09:40  ポンっと険しい山の中に開かれた空間に飛び出すと、そこが敬慎院。
やっとこさ辿り着きました~。
標高1,720mのほとんど山の上部にきて、これだけの平地と立派な寺院があることが不思議!
そして大きな一ノ池まである。
標高的には丹沢山系よりも高い位置にあるのですが。
驚きながらも、まずは敬慎院を散策します。
一ノ池は澄んではいませんがやわらかいエメラルドグリーンの水をたたえ、その周囲の木々が奇麗に紅葉している。
他の登山者もいなく、カランと晴れた秋の晴天の中、音もなくただただ静か。
厳かな雰囲気が漂う、神聖な空間でした。

敬慎院の背後には、これから向かう七面山の頂上が見える。あともう少し。
静かにたたずむ敬慎院を後にして、山頂へ向かう途中に遥拝台を通ります。
これがあの有名なスポットかな?
恐る恐る門をくぐると、、、目の前に富士山がドーンっと現れる!
おおお~~~っ!思わず叫びたくなるやら小躍りしたくなるやら。
富士山をただ拝むだけでなく、その前景には山々が幾重にも重なり、紅葉しているところがポイント高いです。
素晴らしい景色ですね。斜光線でよい光線状態だし紅葉は最高だし、良いタイミングで来ることができました。
ここの七面山からは、春と秋の季節にはダイヤモンド富士を拝めるらしいです。

山頂往復(敬慎院 10:10 ~ 10:50 七面山 ~ 11:40 敬慎院)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 24mm f16 1/15sec ISO200 PLフィルター

「七面山からの富士を撮る」という今日の大きな目的を達成したので、あとは山頂まで紅葉を楽しみながらゆるゆる上るだけ。
紅葉に色づいた木々を愛でながらビクトリーロードを歩いていきます。
途中にある針葉樹の黄葉と青空が美しい。枝にとろろ昆布がたくさん引っ付いているのが何とも南アルプスらしい。

10:50 七面山山頂着。
七面山の山頂は展望はありませんが、静かな空間にありました。
紅葉と富士山も見れたし、山中の立派な寺院も見れたし、もう満足です。
写真撮影等で結構時間をかけてしまったので、早く下りないと今日2山目の櫛形山が間に合わなくなりそう。
満足感を胸に下山開始。
帰りには大崩壊壁(ナナイタガレ)から富士を望んで帰ります。
この大崩壊壁(ナナイタガレ)は今でも崩壊が進んでいるようで、足元までその崩壊が迫っていました。
このルートもいつまでもつことやら。
大崩壊壁からさらに下りると、紅葉を纏った荘厳な敬慎院が迎えてくれます。
もう1回最後に一ノ池を見に行ってみよう。

下り(敬慎院 12:00 ~ 神力坊)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 50mm f11 1/30sec ISO200 PLフィルター

12:00 名残惜しいですが敬慎院を最後に見て、下山開始。
山中にこれだけ厳かな寺院と平地があるのは驚きでした。ありがたやありがたや。
敬慎院下の登山道はちょうど今が紅葉の盛り。
朝から光線状態も変わり、秋の日差しに輝いていました。

表参道を急いで下っていると、トレランの人たちが上がってくるところでした。
そういえばトレラン大会のポスターが貼ってあったな。それにしてもこの標高差、トレランだと大変じゃね?
さらに下りると、朝抜かせてもらった100人くらいの白装束の行者の一行とすれ違いました。
お題目を唱えながら非常にゆっくりした速度で登っている様子。
いつになったら敬慎院につくのか?とつい考えてしまった。
大人ならともかく、小さい子供も数名いて大変でしょうに。それが修行なのか。
いろんな光景を見せもらった日蓮宗総本山でした。
標高差1,500mをくったくたになって駆け下りて、日が傾く中、急いで2山目の櫛形山へ向かいました。

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