地図を見ると、奥秩父の乙女高原にレンゲツツジのマークあり。
ヤマレコで調べると、近くの小楢山にもレンゲツツジが咲くらしい。
まだ自分の知らないツツジの名所が近くにあったとは。
交通費節約のため、翌日美ヶ原の帰りにお立ち寄り。
レンゲツツジ咲く、小楢山と乙女高原をご紹介します。
shibawannkoのワンポントアドバイス/ルート
【上り】 12:20 焼山峠 13:00 ⇒ 的岩 13:10 ⇒ 13:20 一杯水 ⇒ 13:40 小楢山 14:00 14:50 焼山
【下り】小楢山 14:00 ⇒ 14:50 焼山峠
山行記録 2020年6月20日
乙女高原(10:40~11:50)
EOS5DsR+EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM 164mm f6.3 1/100sec ISO100 PLフィルター
レンゲツツジ咲く高原と聞くと、どこも華やかなイメージがある。
乙女高原へ続く山道を延々と行くと、不安になってくる。
本当にこの先に、レンゲツツジ咲く高原があるのか?
10:30 乙女高原に到着?イメージとかけ離れた高原風景が展開する。
さびれた広い駐車場の前にシカ柵に囲われたコンパクトな高原が見える。
これか!確かに高原で赤いレンゲツツジがチラホラ見えるが?
前日に美ヶ原に行っているだけに、その規模の差が激しい。
が、カッコーがさえずり、人はほとんど来ない。静寂そのもの。
静かで落ち着いていて、これはこれでいいじゃないか。
EOS5DsR+EF100mmF2.8L IS MacroIS USM 100mmトリミング大 f8 1/250sec ISO100 PLフィルター
シカ柵をガラっと開けて、乙女高原にお邪魔します。
シダがところどころ生えている脇の、藁で覆われた柔らかい散策路を行く。
シダいっぱい。アヤメがチラホラ。
ん~、なんだかここのレンゲツツジは密には咲かないんでしょう。
色んな花がバラバラ咲いていて、雑然とした感じ。
これが乙女高原の特徴なんでしょう。
本当に人が来なく静かなので、ゆっくり回れるのが素晴らしい。
アヤメには蝶がとまり、盛んに密を吸っている。
食事の後は、アヤメの上で羽休め。
近づいても逃げないのでしばし観察。
意外と毛深い。先端に丸いボールがついた触覚が可愛い。
そして、目の中に斑点が点在してお口が尖がってるんですね。
静寂な高原で、長い間蝶と戯れていました。
レンズ交換が手間なので、1周目は標準レンズ、2週目は望遠レンズで周回。
レンゲツツジが散策路より遠くに咲くので、望遠があると良いでしょう。
バラバラ咲くレンゲツツジを超望遠で切り取り切り取り。
なんかこの粗野な雑然感が乙女高原の魅力なのかもしれない、とか思えてきた。
小樽山に来るときは、ぜひ乙女高原にも足を延ばしてみるとよいでしょう。
小楢山(12:20~14:50)
EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f16 1/5sec ISO100 PLフィルター
乙女高原で相当時間を食ってから、小楢山登山口がある焼山峠へ移動。
山頂付近にレンゲツツジが咲いているらしい。さっさと登って帰ってこよう。
登山口からすぐに、1つ目の見所、子授地蔵が現れる。
あらまぁ、たくさんいらっしゃいますね。
その後は小さなアップダウンを何回も繰り返しながら距離を稼いでいく。
この山、全然登らないんだな。。。
しばらく行くと分岐が現れ、新道と旧道に分かれる。行きは左に折れて新道から。
急斜面を登って行くと、苔むした大岩が点在し始める。
なんか雰囲気があっていいな。ラピュタみたいだ(笑)。
大岩エリアを超えると、右手に「的岩」の看板。
へぇ~、的岩に近づいてみると、薄っぺらいのか、この岩は。
いや、なかなか見所があって、楽しませてくれます。
次なるポイントは、分岐手前にある一杯水。
確かに水が僅かに湧き出ているけど、これ、飲まないよね?
おかげで手前の登山道がぬっちゃぬちゃ。
すれ違った2人組の方としばし立ち話。
「つつじ咲いてましたか?」
「いや、全然。今年本っ当~に酷くて。こんな年初めてなのよ...。」などなど続く。
クライマックス前にテンション上がらなくなってしまわれた。
まぁ気にしないですけど(笑)。
そろそろ山頂着いて欲しいという所で、ツツジエリアに突入。
確かにツツジいっぱいだ。そして、まっったく咲いてないよ。こりゃ酷い。
これだけのツツジ原だったら、咲いたら見事だろうに。
EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 20mm f16 0.6sec ISO100 PLフィルター
ツツジ原を抜けるとすぐに山頂。眼前に大展望が広がる。
う~ん、凄い。これだけの展望とツツジがある低山があったとは。素直に驚き。
残念ながら曇り空で富士山までは見えませんでしたが、爽快感抜群。
富士山の大展望は次の機会に。
帰りはまたツツジ原を戻る。一輪だけまともに咲いていたツツジをマクロ撮影。
帰りは旧道から。何もないかと思いきや、旧道はシダが繁茂繁茂。
こんな大きくて密なシダ林は、多くの山を歩いてきたけど見たことないかも。
次は的石を反対側から。こちら側から見ると「的石」と呼ぶのがよく分かる。
ここから石を投げて当たるかどうかの微妙な大きさと遠さなのでしょう。
道草食いながらも50分でサクッと下山。
焼山峠には、アヤメがあちこちに咲いていました。
低山の割には見所が多く魅力的な山でした。
ツツジの当たり年の晴れた日に、また来よう。