「すれ違いができなくて二度と通りたくない」と噂の国道471号線。東京方面から行くと、どうしてもこの国道を通らざるをえない。
池塘にニッコウキスゲ咲く夢の白木峰へのアクセスで、致し方なく国道471号線を突っ込むことにした。幸い深夜の遅い時間だから対向車は来ないでしょう。
噂の酷道471号線を振り返ります。
国道471号線_リスク分析(5段階評価)
①距離:★★★★☆
岐阜県側の国道360号線から右折して471号線に入り、杉ヶ平キャンプ場まで約22km。基本舗装路なので未舗装路のような消耗感はないが、これでもか、というほどに道幅が狭くすれ違い場所がないため、やはり長さが消耗に繋がる。
②落石:★
林道走行で一番厄介な”パンクリスク”が低いのが救いである。林道ではなく国道なのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが、逆にダートの国道があったら驚きである。
岐阜県側は切り立った斜面を行く道ではなく鋭く尖った落石は見当たらなかったので、パンクリスクはかなり低いと思われた。富山県側は片側が崖という箇所もあったので、やはり落石には一定に注意が必要でしょう。
➂道幅:★★★★★(max!)
前日のアサヨ峰から移動して深夜に国道471号を通過。これは確かにひどい...。狭くてすれちがい場所がほとんどなくて、対向車来たらどうするんだよ?って感じ。
さらにブラインドカーブが多く、昼間だと対向車が目の前に現れるまで認識できないと思われる。この点、ライトで対向車の存在がすぐに分かる夜間のアプローチの方が楽だと思われる。
運転していると、道幅が狭くて”すれ違いができない”という圧迫感というか切迫感が半端ない。最凶かもしれない。国道471号線は、林道走行のリスクの1つである”道幅&すれ違いリスク”の項目で、数ある極悪林道をおさえて見事に1位を獲得した。
おそらく多くの登山者は国道471号線を北上して白木峰に向かうと思うので、帰りを国道471号線を南下する車がいると、すれ違いでかなり難渋するかもしれないと思った。そのようなすれ違いによる恐怖を回避するため(また対向車にも与えないため)、帰りは富山県側を周って帰った。
④凸凹: ☆
路面状況は一応全面舗装だが、剥がれたコンクリが粉々になっている箇所もあり、舗装路とダートの中間あたりの舗装路の末期状況という感じ。ボコボコ感はあるが、未舗装路に比べればずっとマシといった感じ。
ダートではいないので、車高の低い車でもなんの問題はない。道路の真ん中から草が生えていた箇所もあったかもしれない。
⑤転落:★★★☆
すれ違いばかりに焦点が当たるが、ガードレールがないので転落リスクも大である。暗くてよくは分からなかったが、大きく外せば簡単に転落すると思われた。
国道471号線 レポート(2021年7月)
レポート写真なし(→ 代わりに目的地の浮島の池)。
普段極悪林道に出くわすとレポートのために、その極悪非道ぶりを数カット写真に収めるものだが、「一刻も早くこの場所から抜け出したい!」という恐怖感からか、1コマたりとも写真を撮ることなく通り過ぎてしまった。
次と通ることがあれば、この狭さが伝わる写真撮影を試みたいと思う。
白木峰の山行記録
2021年07月19日 ■■■■☒ 『白木峰_夏 ~ニッコウキスゲと池塘の雲上の楽園へ~』