上信越 花06月

大野亀 ~トビシマカンゾウ満開!亡き愛猫を偲びながらの佐渡一周旅~

佐渡島遠征の目的は3つ。
① 大野亀のトビシマカンゾウ
② 佐渡一周サイクリング
➂ 300名山の金北山登頂

新潟発始発のフェリーで佐渡島へ。山には雲がかかっており、今日は山日和ではなさそうだけれど、平地はなんとか晴れ間がありそう。大野亀のトビシマカンゾウの撮影には、青空の背景が必須。トビシマカンゾウと青空を合わせるべく、両津港に到着後すぐに50分車を走らせて大野亀へ。

 

山行ルート

〔山行〕50分/〔休憩〕30分/〔全体〕1時間20分
[上り]大野亀駐車場 09:30 ⇒ 10:00 大野亀
[下り]大野亀 10:10 ⇒ 10:30 大野亀駐車場

 

山行記録 2024年6月6日

この春、愛する猫が推定4歳半の若さで、脳腫瘍であの世へ旅立ってしまった(4年前の写真)。
仕事以外の活動はほぼすべて停止。いつまでも悲しみに暮れていても、愛するニャンコも虹の橋を渡れないだろうか。少しずつ元の自分を取り戻していこう。

身体もかなりなまってしまったので、悲しみは癒えないが、体力維持のためにトビシマカンゾウ咲く佐渡へ。夜間新潟港まで運転し、始発フェリーに乗れた。両津港へは、カーフェリーで2時間半の旅路。徹夜運転だったので、睡眠が取れるちょうどよい時間。客室はところどころオシャレで綺麗。

船外に出ると、あれ、晴れてるけど佐渡は雲に覆われている?天気予報通りと言えば天気予報通りだけど。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f16 1/25sec ISO100 PLフィルター

大野亀へ到着すると、ちょうど雲が千切れて晴れ渡ってきた。

初めて来る佐渡。初めて見るトビシマカンゾウ。パッと見、見頃は見頃だが、思い描いていた景色よりかは花は少ない。おそらく”当たり年”ではないのだろう。
それでも青空の下で見るトビシマカンゾウは、深い青色の日本海と大野亀の独特な景観と相まって美しい。ここも絶景かな。緑の草原にトビシマカンゾウの黄色が点在する。
金北山より優先度の高いこの景色を、まずは見れて一安心。

大野亀の岩峰手前は、遊歩道が整備されていて歩きやすい。真っ青な日本海。覗き込めば、透き通るような透明度。遊歩道を進んでいくと、連なる外海府海岸が見えてくる。
トビシマカンゾウの向こうに、岩峰突き出る日本海らしい外海府海岸。素晴らしい非日常。大野亀の基部に到着。ここまで来たら、標高167mの大野亀のてっぺんにも立っておきましょう。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f11 1/40sec ISO100 PLフィルター

久しぶりの登山?大野亀山頂までは、それなりの急登を登っていく。でもこんなんで息は切れない。w 観光客も、意外と登ってくる人がいる。
10:00  大野亀山頂着。大野亀山頂からは、真っ青な日本海と、岩峰突き出る外海府海岸が一望できる。登ってきた甲斐あったね。やっぱりピークは踏んでおかないと。トンデン山~金北山の高い山々には雲がかかっている。金北山じゃなく真っ先に大野亀に来てよかった。

眼下には、これまた透き通るような海と、海岸線から立ち上がるZの字を描く坂。今日はこの後、大佐渡一周でこの坂を登って帰ってくるのね。このときは、この坂をサドイチ(佐渡島一周サイクリング)で有名な”Z坂”かと思って、「なんだ、大したことない坂だな」と思っていたけれど、まったく違った。w

10:10 この後、佐渡一周サイクリングを控えているので、景色を堪能したので早めに戻りましょう。大野亀からの下りも絶景。普段見ない山と海の景色。遠くに見える2つの島は、見たまんま二ツ亀。

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 30mm f16 1/25sec ISO100 PLフィルター

青い海を正面に見ながら、もう一度トビシマカンゾウが密生するポイントへ。振り向けば、日本海から立ち上がる大野亀。複雑な海岸線が美しい。

大野亀からちょっと引いた奥の方が、トビシマカンゾウがよく咲いている。
観光バスで訪れる観光客はいるが、予定が詰まっているのか早々に帰っていく。平日ということもあり、人は少なくとても静か。穏やかな天気の下、静かにそよ風が流れる。景色は綺麗、心は亡くなった愛猫のことばかり。空を見れば雲が流れてゆく。静かで穏やかな時間だった。

トビシマカンゾウと青空。この景色が見たかったんだ。一足早い6月から、黄色のニッコウキスゲ(ほぼ同種)が見れるなんて。当たり年ではないかもしれないけれど、この条件のよいときに、しっかり撮っておこう。
この後、サドイチ(佐渡一周サイクリング)の予定で時間は押しまくっているけれど、今は一番の目的であるトビシマカンゾウに時間を割こう。初夏の陽気の中、1時間半ゆったりとトビシマカンゾウと大野亀の景色を楽しませてもらった。いいところでした。

亡くなった愛猫も、こんな天国のようなところに旅立っていったのかな、とか思ってしまう。

 

撮影記録 2024年6月7日

EOS R5+RF24-70mmF2.8L IS USM 24mm f16 1/5sec ISO100 PLフィルター

佐渡遠征2日目は、予定通り、佐渡一周サイクリングの後半(小佐渡一周)と金北山の登頂を終える。

19:30のフェリー最終便に乗って、深夜のうちに帰る予定だったけれど、大野亀の夕景が気になってしまう。佐渡島へ二度来ることのコストと時間を考えると...、大野亀へ向かってしまった。
大野亀、何往復してるのやら(→3往復)。

18:30 日没前に大野亀に到着。既に夕景狙いのカメラマンが、撮影ポイントで準備を整えていた。
夕日とトビシマカンゾウを撮ろうとすると、当たり前のことだが難しい。思い立って急いできたのであまり考えていなかったけれど、逆光なんだな...。ハーフNDとか持ってないと、かなり厳しい。

夕日が水平線に沈む。トビシマカンゾウと二ツ亀。上空の雲が焼ける。
最後は若干光量が落ちてしまったけれど、大野亀からの夕日が見れ、心残りを残さないでよかった。

旅中も亡くなった愛猫を思うと寂しいが、家に帰るともっと寂しい(元気な頃の写真)。
いつも自分の帰りを待っていてくれた猫がいないだなんて。ふうちゃん、もっと一緒にいれると思っていたのに、早すぎるよ。(´Д`)

 

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