北アルプス

〔100名山〕御嶽山 夏 ~あの日登っていたかもしれない噴火の山を見に~

投稿日:2019年8月1日 更新日:

噴火する前の紅葉の時期に、1度だけ登ったことがある御嶽山。
規制解除され山頂まで行けるようになったので、行ったことがない夏に行ってきました。
噴火後の御岳山はどんな景色が広がっているのでしょうか。

shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔難易度〕 ①CT8.5時間~/②13km/③標高差1,250mで完全な一日登山。3,000m峰で標高差があり空気は薄い。
〔駐車場〕 黒沢口六合目・中の湯の大駐車場(無料/トイレあり)。
〔展望箇所〕8合目の女人堂から展望が広がる。剣ヶ峯から一ノ池、二ノ池、三ノ池と全般的に展望が素晴らしい。
〔高山植物〕ぼちぼち。

ルート


〔山行〕7時間30分 / 〔休憩〕3時間50分 / 〔合計〕11時間20分
【上り】黒沢口六合目・中の湯 02:40 ⇒ 04:30 黒沢口八合目・女人堂 05:20 ⇒ 07:30 御嶽山
【下り】
御嶽山 08:00 ⇒
08:20 二ノ池山荘 09:30 ⇒ 10:10 白竜教会避難小屋 10:40 ⇒ 10:40 賽ノ河原 10:50 ⇒ 12:00 女人堂 12:40 ⇒ 14:00 黒沢口六合目

山行記録 2019年8月1日(02:40~14:00)

2014年9月27日の御嶽山噴火の日。
山が紅葉し始める9月末の貴重な時期、御嶽山に行くか餓鬼岳に行くか迷っていた。
餓鬼岳は一度も行ってないとの理由で餓鬼岳に行き、噴火には合わなかったのだ。
もし初速1,300km/hの噴石を受けていたら、あの世で何を思ったのだろう。
なにかを後悔していたのだろうか。
考えても何も想像できない。

「御嶽山に登って死んでいたかもしれない」と思うと、本来明日のことなんか分かるものでもなく、今日という一日を最大限生きることしかない。
今日できることは、昨日の空木岳・南駒ヶ岳に引き続いての“御嶽山ナイトハイク”。
ほんとにそれか(笑)?
ロープウェイで楽に標高を稼ぎたかったのですが、運航開始は08:30。
8時半から登り始めていたら、もうその時点で山頂は雲で覆われているでしょう。

上り①(黒沢口六合目登山口 02:40 ~ 04:30 女人堂)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/4sec ISO100 PLフィルター

02:40 空木岳登山口から100km以上移動して、黒沢口六合目から登り始め。
昨日の空木岳と南駒ヶ岳の日帰りが辛すぎ、寝不足も相俟って今日はさらに辛い。
夏は8~9時には雲が湧き始めることから、スタートはやはりこの時間になる。
六合目から標高差1,200mもあるので、山頂夜明けには間に合わないが仕方なし。
これ以上早くはできなかった。

上り②(女人堂 04:50 ~ 石室山荘 ~ 07:30 剣ヶ峰)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f11 1/60sec ISO100 PLフィルター

木を敷き詰めた登山道で標高を稼ぐ。
04:50 八合目女人堂着。
山頂夜明けにはほど遠く、八合目の女人堂で夜明けを迎えることに。
最初に登った時は、像が立ち並ぶ強い宗教色に違和感を感じたことを覚えている。
今日も黒い像がリアルすぎて、あちらこちらでぎょっとすることになる。

御嶽山は何気に3,000m峰で標高が高く、空気が薄い。
雲の出る前に登りたいが、空気の薄さと睡魔に襲われてだんだん牛歩になる。
3~4歩歩いては立ち止まって瞬眠して、またヨタヨタ歩き出す。
石室山荘付近からはさらに苦しくなり、剣ヶ峰の奥には早くも雲が湧き立っている。

剣ヶ峰山頂(07:30~08:00)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 31mm f11 1/160sec ISO100 PLフィルター

07:30 寝不足で意識がところどころ瞬断しながら歩いて、剣ヶ峰山頂着。
山頂は御嶽神社の建直し工事が行われており、数分おきに資材を運んでくる荷揚げヘリの合間にだけ、剣ヶ峰に通行可能になる。
どうやらヘリが有視界飛行なので、早朝の6時前から雲が出る前までに、荷揚げを終えたいらしくフル稼働している。
数分毎にヘリが往復し、ヘリのダウンバーストを受けながらの荷卸し作業と、ヘリが来ない間に登山者を通行させなければならないため、工事関係者は殺気立っていた。

山頂は雲に覆われ始め一瞬の間でしたが、火山灰に覆われた異世界のような山頂光景を見ることができました。
もう少し雲がとれるのを待ちたかったのですが、早く下りるように工事関係者から促されて、あえなく数分で下山。
早くに登り始めたにも関わらず、危うく山頂の光景を見れなくなるところでした。

剣ヶ峰から下りると、通行禁止となっている王滝頂上山荘が黒く廃墟のように残る。
その無彩色の色のない光景を見て、初めて噴火の被害をまざまざと感じました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
被害状況を見て、この時点で登山気分は完全に吹っ飛んでいた。
天気は快晴ですが、両目から入ってくる景色は明るくは見えない。
心象風景たるものでしょうか。

二ノ池(08:20~09:30)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 16mm f16 1/40sec ISO100 PLフィルター

剣ヶ峰から王滝口等の被災状況を見て、沈痛な気分に浸りながら二ノ池に下りる。
前回はだいぶ前に来たので忘れましたが、ニノ池は青い綺麗な池だった気がする。
ニノ池の大半は火山灰で埋もれ、一面水色っぽい色味を帯びた灰色で覆われていた。
雪渓から流れ出る雪解け水からか、一部だけ綺麗な青色になっていた。
太陽の光に照らされ白く輝く火山灰に埋もれたニノ池は、これはこれで綺麗だった。

賽の河原~三ノ池(10:00~10:50)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 30mm f16 1/25sec ISO100 PLフィルター

せっかく来たのだから、賽の河原を渡って三ノ池を見て回りましょう。
寝不足と疲労と猛暑で、ふらふらになりながら賽の河原に向かって下りる。
なんだか自分の方が三途の川を渡って昇天してしまいそうだ。

賽の河原は大きく石積みされた石の塔が、広い広い河原を埋め尽くしている。
よく見ると、石の塔の上には石仏が立てられていではないか。
賽の河原は他の山でも見たことがありますが、この規模の大きさと石仏が立てられているのは初めて見ました。

三ノ池乗越分岐まで行くと、眼下に青い三ノ池を見ることができます。
やっぱり池は青色が綺麗だな。
広大で複雑な山頂に、複数の池を持つ御嶽山。
本当に唯一独特の山だと思います。
1回来ただけだと、複雑な地形をなかなか覚えられないのではないでしょうか。

剣ヶ峰に登頂した登山者が次々と賽の河原を渡ってやってくる。
摩利支天山まで行く方が多かったですが、私はもうここまでで十分です。
もう帰ります。
高山植物を期待していましたが、数多くは見ることはできませんでした。

下山(三ノ池乗越分岐 10:40 ~14:00 黒沢口六合目)

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 35mm f11 1/80sec ISO100 PLフィルター

御嶽山登山道はよく整備されており、一定傾斜で効率よく標高を上げ下げできます。
女人堂からは、木を敷き詰めた登山道になり、上りは良いけれど下りがね。。。
敷かれた木が、平らだったり角材だったり丸太だったりバラバラで気を使います。
14:00 段差が大きくないので、小股で素早く下りて中の湯下山。
いろいろと考えさせられる登山になりました。

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