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鋸山日本寺 ~地獄のぞき/大仏/百尺観音と見所満載な千葉県指定名勝~

菜の花を求めて普段足を運ばない山のない千葉県まで。
菜の花だけではもったいないので、朝一番で日本寺の鋸山まで「地獄のぞき」を見に行ってきました。
日本寺の「地獄のぞき」からの景色を紹介します。

撮影記 2019年3月17日

境内案内(参照:鋸山 日本寺HPより)

上り_大仏広場

地図見てよく情報を調べると、表から行くと1,000円の有料道路代がかかる一方、裏から回ると特にかからなそう。
裏から行くと大仏に近いようで、どのみち大仏まで見るのであれば裏から行けばいいんじゃない?
ってことでナビを見つつ裏の鋸山観光自動車道を使ってアクセス。
曲がる場所は分かりづらかったですが、その後は道伝いに無料駐車場まで行くことができました。

入口で600円の入場料を払って入山。
のっけから急登が続く。
しばらく登り大仏広場まで行くと、大きな大仏が彫られている。
平地ではなくこんな山奥にこれだけの大仏があるとは、少しびっくり。
ただ朝方は逆光だった。

山頂_地獄のぞき/百尺観音

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 25mm f8 1/100sec ISO100 PLフィルター

さらに急登を登っていくと、山頂展望台へ到着。
広場の先に何やら手すりで囲われた一角が。
あれが有名な「地獄のぞき」か。
先端まで行って周囲を見渡してみましょう。

東京湾方面には、低い山々の間を先ほど通ってきた高速道路が延びている。
南側には、房総半島の海岸景色が続いている。青い海が綺麗。
湾を挟んだ神奈川方面には、東京湾フェリーが出航したところでした。
頑張って登ってきた観光客が、地獄ののぞきに立っている写真を横の展望台から撮ってもらって大いに喜んでいる。

ふ~~~ん。
観光客には珍しい光景かもしれませんが、登山をやっている者からすればもっと高度感を感じるような場所は日常的に経験してきているので、大きな感慨はなかった。
ただ石切り場で百沢観音が彫られている絶壁を上から覗き込むときは、さすがに少しゾワゾワするものを感じた。
例えて言うならば、二百名山の荒船山の艫岩から下を覗き見た感じかな。
多少期待してきてみたものの、3,000m級の山々が連なる日本アルプスの景観に勝る所なし。
当たり前と言えば当たり前ですが、そんな率直な感想でした。

早々に地獄ののぞきから石切り場の百沢観音へ移動。
京都や奈良で仏像はよく見ますが、流石に岸壁を穿って作られた仏像を見るのはこれが初めてかも。
そしてかなり大きい。
よくこれだけのものを作ったな~という感じです。
ただ、制作年が昭和41年と比較的新しいのが不思議な感じがします。
先ほどの地獄のぞきが見える。

ここから見上げると、石切り場の上に地獄ののぞきがひょっこり飛び出しているのが分かる。
ここから見ると断崖絶壁感が伝わっていいですね。
朝で完全な日陰になっていたので、早々に引き揚げました。

下り_千五百羅漢道

EOS5DsR+EF16-35mmF4L IS USM 27mm f16 1/6sec ISO100 PLフィルター

帰りは千五百羅漢道を通って帰ります。
穿たれた岩に多くの石像が次々と現れる。
京都や奈良でよく見るような仏像とは若干顔の造形が違う感じ。
耳たぶがちょっと長めでしょうか。
結構痛んでいるのもあり、頭が脱落している石像も中にはありました。

石像を見つつ早足で降りていくとすぐに駐車場に到着。
今日のメインの、菜の花畑が広がるマザー牧場へ急ぎました。
地獄ののぞきからの眺望を楽しむには当然晴天がいいですが、百尺観音や仏像を撮るには、陰影がつきにくい曇天の方がいいと思います。

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