秩父・多摩・南関東

〔百名山〕金峰山_冬 ~雪深し!体力維持で雪山ハイク~

週半ばに、関東南部でそこそこの冷たい雨が降る。来たよ、野望実現だ!
まずは準備もなければ出るに出れない、ということで、上河内岳行きの聖岳まで視野に入れた2泊3日のテント泊セットをこしらえる。

しかし最近お仕事漬けで体力落ちまくり。3年ぶりになるスノーシューまで入れた冬山テント泊フル装備で、あの南アルプスの容赦ない標高差を登れるのか?
大寒波がくる中、3,000mの稜線で耐えられるのか?天気予報は確実とは言えないところも引っかかる。
いろんな不安がもたげてくるが、一番心配なのは、このまま金曜の夜から突っ込むとラッセル一番乗りが確実ということ。あの標高差を1人でやっちゃう...?
いつものようにモジモジしてると、「大寒波が来てるからそんな山いかないで...。」との家族の一言。後ろ髪をぐいぐい引っ張られて素直に野望中止。

このまま体を動かさないと、本当に冬山に登れない体になってしまう。
トレーニングとしては、行きたくない黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳はどうだろう。いやいや辛そうだから、朝焼け赤岳にしようか。
いてもたってもいられず天気予報を確認すると、南アルプスと八ヶ岳まではダメだが、奥秩父は大丈夫そう。

低山ぽいくせに微妙に長くて面倒い金峰山が、体力維持もってこいではないか。
冬の金峰山は過去2度行っているが、朝焼け夕焼けはまだ撮っていない。
そうだ、朝焼け金峰にしよう!

ルート/shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔山行〕6時間50分 /〔休憩〕3時間40分 /〔合計〕10時間30分
【上り】県営無料駐車場 02:20 ⇒ 03:00 富士見平小屋 03:10 ⇒ 05:50 砂払いノ頭 06:00 ⇒ 06:40 金峰山
【下り】金峰山 9:20 ⇒ 10:10 砂払いノ頭 10:20 ⇒ 12:10 富士見平小屋 12:20 ⇒ 12:50 県営無料駐車場

ポイント

〔難易度〕①往復14km②1,030mで、しっかり歩く雪山入門の山。
〔冬山装備〕滑落箇所はなくピッケルほぼ不要。ダブルストックが良い。12本爪アイゼンよりチェーンスパイクの方が合いやすい。

山行記録 2021年12月19日(2:20~12:50)

金峰山山頂(6:40~7:40)

EOS5DsR+EF100-400mmF4.5-5.6L ISⅡUSM 400mm f6.3 1/320sec ISO100 PLフィルター

02:40 4時間あれば、06:40の山頂朝焼けに間に合うでしょう。
雪山の写真は、樹氷やシュカブラが残る降雪直後を狙う。今回は降雪後1日経っているが、気温は低いのでなんとか大丈夫かな?とかとか思いながらスタート。

スタート直後から全面雪道。登るにつれて雪の深さが増す。ここまで雪が深い金峰山は初めてだ。
雪は深いが、前日にラッセルして頂いていてトレースはバッチリ。しかも直前に記録まで上げて頂いていて安心感バッチリ。本当に感謝しかありません。_(._.)_。

寒波が来ているというだけあって、気温は相当低い。山頂に早く着きすぎて、極寒の中日の出を待つのは嫌だなぁ~、と思って、気持ちゆっくりめに歩いてゆくと、なんだか日の出に間に合わない感じになってきた。

05:50 砂払いノ頭。あと50分で山頂着くかな?金峰山とは思えない深い雪道を進んでゆくと、急がないと朝焼けに間に合わないのが確実となってきた。
そこからは富士山のシルエットを横目に、全力スピードで雪を掻き分け進む。
「3時間で着いちゃうかも」とか思って余裕かましていたら、1分1秒争うスプリントレースになってしまうとは。間抜けすぎる。

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 28mm f16 1/10sec ISO100 PLフィルター

6:43 日の出と同時に、金峰山山頂着。なんとか日の出に間に合った!
狙った通りの、朝焼けの五丈岩と富士山のシルエットのカットを収める。
金峰山は晴れているが、予報通り八ヶ岳と南アルプスは、そこに山があるかどうかも分からないくらいの厚い厚い雲の中。
甲斐駒ヶ岳や赤岳を候補にしていたが、本当に行かなくてよかった。平地の天気予報はこぞって晴れマークを出していたが、ヤマテンはしっかり悪天予報を出していた。ヤマテンってやっぱり凄いな。ヤマテンの情報価値を再認識することになった。
今いる金峰山の天気が良いのは良いが、狙うカットは南アルプスと八ヶ岳の朝焼けもあったりする。雲に覆われているので、わざわざ担ぎ上げた超望遠レンズが全く役に立たないじゃないか。

五丈岩(7:40~9:20)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 24mm f11 1/100sec ISO100 PLフィルター

山頂から一通り撮ってから五丈岩へ下りていくと、すぐにガスが金峰山にもかかり始める。えっ、もう曇っちゃうの?もうちょっと撮らせてよ。この後たくさん人が登ってくるから、せめてもう少しでも晴れててあげたらよいのに。

微妙な曇り空の下、五丈岩を撮る。しかし向かいの富士山まで隠れてしまった。
五丈岩を回り込むと、お知らせあり。「岩に登ることは厳禁」だそうです。
以前五丈岩にひっついたけれど、私のクライミング技術では全く登れませんでした。というか、禁を犯した登山者たちを数回に渡り10人近くは見たことあるんですけど。こっちの岩の上を山頂だと思ったのでしょう(笑)。

ガスに巻かれて戦意喪失。寒いし帰りましょう。
気温はこの時点で氷点下15度。日の出直前はもう少し寒かったかも。金峰山で自分のもつ地獄装備の一歩手前(まだシェルと極寒グローブ残す)までいくとは思わなかった。結局極寒の山頂で3時間くらいもウロウロしていたことになる。

少し下ると、天気が回復し始める。光に照らされる雪の五丈岩がかっこよすぎる。
光が戻ったので、撮り越したカットが気になってまた山頂まで登り返すと、またガスった。いやぁ、今日の天気はもうダメなんだな。
再度下りてゆくと、ここで初めて2番手の登山者とスライドした。

砂払いノ頭~県営無料駐車場(10:10~12:50)

EOS5DsR+EF24-70mmF2.8LⅡUSM 45mm f8 1/125sec ISO100 PLフィルター

10:10 暖かくなってきたので、砂払いノ頭で地獄装備を解除。そしてせっかく持ってきた超望遠レンズで、周囲の山々とお別れする。
南アルプスは、見たこともないような厚い雲に覆われている。今回は本当に上河内岳とか聖岳とか行かなくてよかった。八ヶ岳は南の権現岳への尾根がかろうじて見えた。赤岳突っ込まなくてよかった。

12:10 富士見平小屋。やっと着いた。金峰山ってやたら横に長い感じがする。
”富士山ビュースポット”とある。「今日の富士山はいかがでしょうか?」って、ガスだよ!さっきまで見えてたけど(笑)。

12:50 県営無料駐車場着。
今日も1つ朝焼けの雪山をゲットした。そして同時に登る山が1つ減った。
今回で4回目となる金峰山。また登ることはあるのかな。

金峰山 記録一覧

2021年12月19日 ■■■■☒『金峰山_冬 ~雪深し!体力維持で雪山ハイク~』
2016年02月11月 ■■■☒☒『金峰山_冬 ~快晴だけどがっかり雪少なし~

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