北海道

〔100名山〕雌阿寒岳/オンネトー湖 ~これぞ北海道!広大なカルデラ火山と神秘の湖~

初めての北海道遠征の3日目は、雌阿寒岳からスタート。
昨日の十勝岳と大雪山(旭岳)に続いて、日本百名山の雌阿寒岳と”神秘の湖”オンネトーを紹介します。

ルート/shibawannkoのワンポイントアドバイス

〔山行〕3時間/〔休憩〕30分/〔合計〕3時間30分

〔難易度〕①往復8.5km/②標高差850mと、半日かからないややお手軽登山(雌阿寒岳ピストン)。
〔必要装備〕岩場はないので、トレランシューズくらいが歩きやすい。

山行記録 2010年6月13日

雌阿寒岳(04:30~08:00)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 24mm f16 1/20sec ISO200 PLフィルター

北海道は広い。広いということは移動にとっても時間がかかるのだ。そのため、日中の時間を多くとるため朝のうちに雌阿寒岳に登っておきましょう。ということで、移動で疲れているshibawanwanを車に残して、まだ日が昇らぬ薄暗闇から上り始める。

初めて歩く登山道が新鮮なうえ、日の出前のひんやりした空気が気持ちがいい。ここちよい針葉樹林を進み順調に標高を稼ぐと、まったく木々がないエリアに飛び出る。向かいの端正な三角形の雄阿寒岳が、でまるで富士山のよう。

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 24mm f16 1/45sec ISO200 PLフィルター

さらに標高を上げると、火山で形成された荒涼たる橙色の台地が展開し始める。
06:30 2時間で雌阿寒岳山頂着。雌阿寒岳の巨大な火口のいたるところで、噴気が上がり続けている。
まだ朝の低い光線の中、この広い広い大地に自分ひとりが立っている。見渡す限り、見たことのないスケールの大きい景色が展開する。広い!広すぎるよ、北海道!
「山の大きさを感じるには、北海道の山を登ればよい。」と誰かが言っていたことを思い出した。まったくその通りでした。

ときより風が流れる静寂の中、「コォーーー」という噴気が吹きあがる低い音だけが聞こえる。広い空といい、どこまでも広がる台地といい、どう表現して良いか分からないが、本州の山では得られない満足感というか幸福感でいっぱいだった。
北海道の山って素晴らしい。前日の十勝岳と旭岳登山から、ますます北海道の山に魅了される自分がいた。

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 50mm f16 1/60sec ISO200 PLフィルター

ただ、こんな素晴らしい光景を目にしているのが自分ひとりというのが残念でならない。この感動を誰かと分かち合えれば、より喜びも大きいはず。北海道の長い移動で疲れているだろうけれど、歩行時間も短いのだから、shibawanwanも頑張って一緒に来ればよかったのに。

まだまだ続く北海道の旅路を急ぐため、阿寒富士は眺めるだけにしてきましょう。帰りはサクっと下りて早朝のピークハント終了。
好条件の中、短時間で登り終えることができて満足のいく山行でした。
下りてきて雌阿寒岳の様子をshibawanwanに伝えると、「やっぱり行けばよかったかも」とかとか。人生、今しかないのだ。

オンネトー湖(08:30~09:30)

EOS5D MarkⅡ+EF24-105mmF4L IS USM 58mm f16 1/10sec ISO200 PLフィルター

登山口から移動して、今回の遠征の1つの目的でもあるオンネトー湖へ。
湖畔からは朽ちない木が湖に入り込み、湖の奥にはさっきまで山頂に立っていた雌阿寒岳と阿寒富士が聳える。ああ、自分の上った山を見上げるっていいもんだなぁ~。

なによりもこの光線によって変化するという青色というか緑色というか、なんとも言えないエメラルドグリーンの湖の色が美しい。ちょうど新緑の時期で、淡い緑とエメラルドグリーンの組み合わせが綺麗すぎる。

EOS5D MarkⅡ+EF70-200mmF4L IS USM 127mm f16 1/15sec ISO200 PLフィルター

この神秘の湖を訪れたいと昔から思っていましたが、”夢”というと大げさですが、一つの目標が実現できました。秋の紅葉の季節とかに来てもきっと凄い綺麗なのでしょう。
まだ6月と時期が早いせいか、誰もいない湖畔をゆっくり散策することができました。
遠くてなかなか来るのは大変だけれど、雌阿寒岳とオンネトー湖、来れてよかった。
近くにオンネトー湯の滝や白藤の滝があるので、立ち寄ってみてもよいでしょう。

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